ポスケブログ with 田中助六

twitterを敷衍すべく作ってみました。それ以外のことも、随時書き散らかそうと思っています。平成26年11月13日設置

洗脳

2018-07-06 15:28:38 | twitter連動
教祖を含むオウム事件の死刑囚に死刑が執行された。死刑執行命令書に署名した法務大臣およびその家族には終生の警護をつける必要がありそうだ。

オウムが勢力を拡大していた時期に流行った言葉が「洗脳」であった。では洗脳とは何か。言葉を定義しないと何でもかんでも洗脳だ、ということになりかねない。現に「教育は洗脳だ」などと言い出す輩もいる。多くの人は何か変だと感じながらも「そういう面もあるな」と思わされる人が後を絶たない。

私が思うには、洗脳とは共同体の常識に反することを正しいと刷り込むことである。共同体の常識を教えることは洗脳ではない。洗脳された人の発言や振る舞いを圧倒多数の人がおかしいと感じるのはそれが共同体の育んできた常識に反しているからであろう。

洗脳をこのように定義すると、フランクフルト学派の批判理論も洗脳ということができる。我々の共同体の常識を持って攻撃せよというのが批判理論の核心だからである。その目的が、我々の共同体を分裂させ、解体する地ならしをすることにあることは明らかと思う。

「あらゆる中間団体を解体せよ」とはグローバリズムの運動指針であり、フランクフルト学派の批判理論はその一つである。人々を洗脳し、共同体を解体に導くのである。洗脳はオウムなど「新興宗教」などなどの専売特許ではない。我々の身近なところで「常識を疑え」などと言う連中もまた洗脳を行なっているのである。

議員定数

2018-07-03 21:08:32 | twitter連動
議員定数について「減らすべきであり増やすなどとんでもない」という意見を述べる人は多い。というか、少なくとも私の周囲を見る限り、ほぼ全ての人が概ねそんな意見である。「議員の質」についてそれだけ多くの人が低く評価しているということなのだろう。日本の議員は投票で選ばれているはずだが、私は何か勘違いをしているのだろうか?と思わでもなし。

議員の数が多いか少ないかを考えるには判断資料と判断基準が必要な事は言うまでもない。判断資料の一つとして諸外国の議員定数を調べることは、インターネットの普及した世の中ゆえ造作もないことである。

日本は議院内閣制の国なので、まずはイギリスを見ると、人口6300万人の国で下院(庶民院)の定数は650である。貴族院は特殊なので余り参考にならないが終身議員であり現在は810人程度の議員がいるようだ。
同じく議員内閣制のドイツは人口8200万人で下院の定数は709人である。上院は連邦制ゆえ各州の代表で構成される。
カナダは人口3600万人で、下院(庶民院)の定数は338人である。

日本の人口は12600万人であり、下院(衆議院)の定数は465人である。参議院を入れても709人であり、多いどころか少ない部類ということができる。

もちろん議員定数は各国が各様に決めればいいのであり、日本は欧米諸国より少なくても良いのだが、問題は根拠である。

根拠不明のまま、ただ気分で多いとか少ないとかという「意見」を述べるのはやめておくことだろう。