LeuciのCPB

事の真相を自分なりに探究し記録しています。

マスコミが勝ち組負け組・上流下流と流布する理由

2006年01月31日 | メディア
マスコミ=既得権組だから

>時代が豊かになってきて、「必死で金儲けのためのアイディア出す起業家」と「必死で働く労働者」、つまり金儲けの野心で眼をギラギラさせている人が減少すれば、“投資”する金持ちは「金を貸しているだけで昼寝していても金儲けできる格好のネタ」を失って、困ったことになる…(http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=5877

飽和した(フロンティアを無くした)市場は縮小するのが必然。そんな時代に金を儲けようと思ったら、あとは人々の「欲望」を観念的に喚起して、本来それほど「必要」のないサービスを売る仕事をむりやりつくりだすしかない。

これが、例えばライブドア(や楽天)に代表される新興の「勝ち組」ベンチャー企業群だ。

彼らを「勝ち組」として過剰にまつりあげ、「夢」や「憧れ」を植え付けることで現状の私権ヒエラルキーに上昇ベクトルを再生させたい。一方、“負け組”の冴えなさを過剰に強調し、不安を煽ることで、中流~底辺の人々の労働意識を再生させたい。そうすれば、新たな投資先が生まれるから、現状のシステムでまだなんとか甘い汁が吸える…

いわゆる“勝ち組”にブラ下がる“既得権組”の意識はそんな感じなのではないだろうか。

この勢力が、現在の既得権組の代弁者であるマスコミを通じて、大衆の「幻想」や「欲望」や「恐怖」を効果的に喚起している。そのための格好のキーワードが、やたらと巷に溢れ返っている“勝ち組”“負け組”という言葉なのであろう。


問われる市場信奉と、求められるパラダイム・シフト

「市場拡大絶対」の価値観を信奉する既得権階級の意図を受けたマスコミによる、「“勝ち組”になりたい」「“負け組”はいやだ」、という中身の曖昧な羨望や不安を煽る発信に振り回されていてもしかたがない。しっかり地に足をつけて、「そのモノサシ自体がおかしいんじゃないか?」「現状の私権システムの構造的限界を認めることが出発点だ」「人々の新しい意識に合ったシステムやパラダイムをみんなで作ってく必要があるのではないか?」と本質な問いを投げかけ、具体案を提起していくことが今必要なのだと思う。


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