かずおの人生日記

毎日が日曜日のおじさんの人生徒然日記

貸本屋

2011-06-22 11:32:56 | Weblog
ある雑誌に貸本屋の記事を見つけて思わず、学生時代を思い出しました。
昭和28年~34年迄の6年間が私立の中学・高校時代でしたが、貸本屋全盛時代が丁度私の学生時代とかぶっていることが判り、一人にやつきました。
当時の私は勉強も頑張る良い生徒の一人でしたが、裏の顔は違っておりました。学校から私鉄の駅まで商店街を5分ほど歩くのですが、商店街の一角に貸本屋が出来ました。その貸本屋で手塚治虫の本を一冊借りたら、病みつきになり毎日貸本屋に学校の帰りに寄るのが習慣になりました。

手塚治虫の初期の作品はほとんど読んだし、それ以外の作家の作品も夢中で読みました。特に女の子の顔が漫画チックではなく、かわいい女の子の絵を描く作家のマンガがお好みでした。
週末等ひどい時には、教科書を全て教室の机に置き去りにして鞄を空にして貸本屋に駆け込みました。
学校出てから50有余年、私は告白します。当時の私は勉強大好き人間は表の顔、裏の顔はマンガ(特に手塚治虫)大好き人間でした。担任の先生ゴメンなさい。

貸本屋の記事に寄りますと、当時の貸本屋は全国に2万~3万軒あったようです。現在の日本のコンビニが全国で約4万軒と言われておりますから、如何に当時「貸本屋」が多かったか想像がつきますよね。
「買いたいけどお金が無い」「読むけど、買うほどではない。」等の理由が貸本屋が流行る一因になったのだそうです。

昭和34年に週刊漫画誌「サンデー」「マガジン」等が定価30円で発売される頃から,「借りる」から「買える」時代に変化したそうです。
その後はテレビが普及してテレビ時代になり、貸本屋は街角から姿を消したのが歴史だそうです。
古き良き昭和の時代の1ページでした。