残る声

2014-02-19 20:19:25 | 

今日はちょっと趣向を変えて文字だけで。

 

ちなみに地味にホラーな内容なので苦手な方はスルーしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

一週間ほど前のこと。

相変わらず寒いなと思いつつ寝ていると・・・

 

ふと手元を見やると持っていたのは大きな受話器。

昔の黒電話のものなのか、それとも公衆電話のものなのか判然としない。

形は公衆電話のものにも見えるが、それにしてはくすんだ色だ。

そもそも自分の居場所は外ではないらしい。

 

何故だか分からないが、

「そうだ、○○さん(某モデルさんでした)と話をしなくては」

と思い、受話器を耳元に持っていく。

 

受話器を耳に当てるも何の音もなし。

 

少しの間をおき

「もしもし」

と声を発するも

 

「・・・」

返答はない。

 

 

流れる静寂。

 

 

それに耐え切れず、もう一度声を出してみる。

「もしもし」

またもや返答なし。

 

と、思いきや

 

掠れるような

寂しさに呼び寄せるような

か細い女性の声で

「・・・もし・・・も・し・・・」

○○さんに似て非なる声!

 

 

次の瞬間、

視界に入ったのは部屋の棚だった。

夢から覚めたらしい。

目を見開き完全に消えうせた睡魔と

その不自然さに疑問を思う間もなく、

 

何かの気配を感じたのか背中から全身に粟立つ鳥肌の感覚と

受話器もないのに聞こえたそれは幻聴かはたまた本物のそれか

「もし・・・も・・し・・・」

 

 

 

実体験です。

モデルさん、誰だか気になる方は直接訊きに来てくださいな。



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