最近よく見かける「予防的通行止め」「計画運休」。それらに慣れてしまうと普通なのかもしれないけど、足の確保と言うのは生活と密着しているから他に何かやり方がないものか、と思う。
そんな大昔のことではなく、コロナ前の平成の時代。東京から毎月寝台特急で西へ向かっていると、いろんなアクシデントを経験した。
ある時は浜松まで来たところで大雨が降りその先の鉄橋が危険水位で渡れないと言うことで水が引いた午前5時頃まで足止めとなった。その先を急ぐ人は浜松から新幹線で代替輸送、急がない人はそのまま乗車していてください、と。
僕は急がなくてもよかったのでそのまま寝台特急に残った。結構各部屋に乗客が残っていて、車掌が食事のことを聞きに回って来た。皆朝には降りる列車だから朝の食料は持たずに乗っている。
5時間半遅れで走り続ける途中、名古屋の先の尾張一宮という駅に臨時停車。午前8時頃だったと記憶する。朝の時間帯に14両編成の列車をある一定の時間、ホームに臨時停車させておける駅もそうないと思う。
「この駅で食料の調達や飲食施設で食事をしてください」とのありがたい案内。
列車は規則で決められた駅でしか乗降扉を開けられないというので乗務員室のドアからホームに降りた(笑)。妙なしきたりだと思ったけど、20分ほど停まってくれたおかげでその間に構内の飲食施設で食事して構内のコンビニで食料の調達もできた。改札を出なければ決められた時刻までに列車に戻ってくればよかった。
寝台特急は個室なので部屋の中でゴロンとして普段絶対に味わえない東海道・山陽道の昼行在来線の旅気分。うたた寝しても十分時間はある。
最終的に6時間半遅れでも目的地にちゃんと着いた。2時間以上の遅れなので特急料金は払い戻されてその日の夕食代が浮いた。いわば慰謝料か。
その他にも遅れると必ず新幹線の代替輸送でその先へ遅れはするが予定通りに移動することができていた。西から上る時も同じで多かったのは熱海か小田原からの新幹線への振替。
アクシデントはどんなに気をつけていても起きるもの。だから長距離列車に乗るということは途中で何が起きようとも、目的地まで届けることが移動で使う乗り物の役割(仕事)だ。
ところが、この一年半でずいぶん変わり果てた悲惨な経験を二度味わってから寝台特急は仕事の移動では使わなくなった。
途中で何かあったりありそうだと最も簡単に「運転取り止め」するのだ。これは痛い。一度は途中駅から乗り継ぐ時に突然運休された。日中ならともかく、深夜に足を奪われると途方に暮れる。ホテルが空いていればいいが、このインバウンド狂乱の日本でそう易々と適正な料金の部屋が空いているはずもない。バカ高い部屋に無駄な投資をするしかない。
災害は別ですよ。
その理由たるや、沿線火事だとか、先行する貨物列車が鹿とぶつかって動かなくなったとか・・・。
以前ならその区間の復旧を待って目的地の最も近い駅まで乗せてくれたものだ。いや、それが当たり前。運送とはそういうものの上に全てがある。
最も簡単に停められてその代償は誰に請求するか、だ。
危険を予見して止めるのはいいが、止められて生じる犠牲は誰も償わないというのは、本当は間違っている、と思えてならない。
もしもロボットなら、決死の覚悟で前に突き進むだろうか?
いやいや、人間以上にややっこしいマニアルを入力されて判断できなくなって回線がショートするのが目に見えている。
アメリカ時代、鉄道を利用するときは常に「いつ来るかわからない」或いは「時間通りには着かない」という大前提の元に利用していました。それでも最終目的地までは送り届けてくれた。何時間遅れだろうと、正当な理由がない限り。
日本の鉄道は時刻通りに来て時刻通りに着く。これが鉄道に対する信頼の最たるものだった。
それを今、計画運休などと緩くして大迷惑を利用者に振って、しかも自分たちも被害者のような同情を引きながら信頼を崩して行くのはどうしたものか。
その緩さと引き換えに、大切なものを失いつつあるのには違和感を覚える。
言い訳を前提とした働き方改革とやらで、
何か、おかしな方向に慣れさせられていませんか?
♪♪♪ THE MEDIA
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毎週土曜日午後7時から、好評放送中!
次回・3/22(土)19:00- 第51回「ネットで繋がる仲間たち」をお届けします。お楽しみに。
【放送 / テレビ】
今週のオンエア (3月20日〜3月27日)
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【テレビ】
東京MX2 (地デジ9ch + ▲up)
番組名『ヒーリングタイム&ヘッドライン・ニュース』
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■平日(月〜金) 26:00〜27:00 ※金曜都知事定例会見の時はお休み
🆕 “工場夜景クルーズ”
『MY REAL BOOK - Season 1 & 2 / 赤松敏弘』(2023年作)

演奏:赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)市原ひかり(tp,flh,vo)酒井麻生代(fl,alt-fl)須川崇志(b,cello)小山太郎(ds)望月慎一郎(p)平石カツミ(b)岡部洋一(perc)
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■金曜 25:35 都知事定例会見終了後 〜27:00
“路面電車のある風景 - 1”
『NEXT DOOR - NEW LIFE/赤松敏弘』(2020年作)

演奏:赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)市原ひかり(tp,flh)酒井麻生代(fl)須川崇志(b)小山太郎(ds)佐々木優樹(g)
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Rチャンネルでも配信中
番組名『ヒーリングタイム&ヘッドライン・ニュース』
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Rチャンネルで無料配信中(テレビプログラムとは別日程で配信中)
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【テレビ】
昨年好評だった赤松meetsハクエイ+市原+小山+須川SPBの横濱ジャズプロムナード2024のステージが放送されます
🔹3月30日(日) 18:00-18:59
🔹3月31日〜4月6日 14:00〜15:00 / 21:00〜22:00
※この後順次各局で放送。各局の放送予定は追ってお知らせします
出演:赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)市原ひかり(tp,vo)小山太郎(ds)須川崇志(b,vc)
2024年10月12日 横濱ジャズプロムナード2024にて収録
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新レーベル、AMS RECORD(アムズ・レコード)
MY REAL BOOK - Season 1 & 2 / 赤松敏弘
(AMS-23001)定価3.000円(税抜)
通算17枚目となる赤松敏弘のvibraphoneに、レギュラーメンバーのハクエイ キム(p)市原ひかり(tp,flh,vo)須川崇志(b,cello)小山太郎(ds)によるグループ・インターアクションが6曲(含む赤松&ハクエイDUO1曲)と、話題の望月慎一郎(p)を迎えて酒井麻生代(fl,alt-fl)平石カツミ(b)岡部洋一(perc)と繰り広げた絵画を眺めるようなジャズ。ライナーノーツ:高井信成。
動と静、夜と昼、都会と自然、二つの異なる世界を一つのアルバムとして作り上げました。
今回は下のサブスク・サイトでも世界同時配信。ストリーミング、ダウンロード。そして今回はハイレゾ配信も行っていますのでどうぞご利用ください
━━━ Magazine Interviews, CD Reviews ━━━
■ジャズ批評 24年1月号 No.237 (23年12月24日発売)
【インタビュー】P106~109. 赤松敏弘 音と沈黙は背中合わせ『MY REAL BOOK - Season 1&2』リリース
4本マレットを駆使し、美しい音色を奏でる日本を代表するヴィブラフォン奏者の赤松敏弘が自身のレーベルAMS RECORD(アムズ・レコード)を立ち上げ、通算17枚目をリリース。完成度の高いアルバムに仕上がった。タイトルに込めた思い、レーベルを立ち上げのわけなど詳しく語ってくれた / 取材:編集部
【新譜紹介】P160. 驚くべき成熟がここにある。熟成しかつ濃密な音楽。これが現在の赤松敏弘の驚異的とも言える到達点だ / 文:小針俊郎
出版社:ジャズ批評社 発行間隔:隔月刊 発売日:毎隔月24日 サイズ:A5判 参考価格:1.320円
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■Jaz.in 24年1月号(23年11月27日発売)
【巻頭】P16~19. 赤松敏弘 世界的ヴィブラフォン奏者が紡ぐインプロヴィゼーションの奇跡。その音楽的原点にあるもの / 取材: 高井信成
【Jazz Record Guide】
P28.『MY REAL BOOK - Season 1&2/赤松敏弘』「2つの異なる世界を1つのアルバムとして作り上げた」、見事にその意図がしっかりと具現化された充実した作品 / 文:小島良太
出版社:シンコーミュージック 発行間隔:月刊 発売日:毎月24日 サイズ:A4判 参考価格:1.177円
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■JAZZ LIFE 12月号(23年11月14日発売)
【新作インタヴュー】P14~15. 赤松敏弘「通算17枚目のリーダー・アルバムを発表」対局に存在しているふたつのバンドの演奏を収めた僕流のリアルブック / 取材:長門竜也
【Disc Review】P37.『MY REAL BOOK - Season 1&2/赤松敏弘』人生を2シーズンに分け、独自の“リアルブック”を著した作品 / 文:長門竜也
出版社:ジャズライフ 発行間隔:月刊 発売日:毎月14日 サイズ:A4判 参考価格:970円
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サブスク配信(NexTone)サイト
どうぞご利用ください。
■AMS RECORDの第二弾『SOMETHING'S COMING / MIKI』(AMS-23002)
世界初!432hzサヌカイ陶琴アルバム【Something's Coming(何か起こりそう!)/MIKI】
マリンバ奏者でもあるMIKIがこの楽器と出会って得たインスピレーションから全ては始まっています。
インストによる即興演奏であることは現代ジャズのフォームと何ら変わらないものの、もう一つの「あちら側」の即興演奏の要素も取り入れて、AMS RECORDのレーベルポリシー「音と沈黙は背中合わせ」の一翼を担うものです。

SOMETHING'S COMING / MIKI
(AMS-23002)定価2.273円(税抜)2024年3月13日発売
演奏 : MIKI (サヌカイ陶琴) サポート : 赤松敏弘 (シンセ、サヌカイ陶琴 on tr M4, 7 & 9 )
━━━ Magazine Interviews, CD Reviews ━━━
■Jaz.in 24年4月号(24年2月26日発売)
【Jaz.in Portrait (インタビュー)】P72~73. MIKI ハンドメイドな楽器だから、次に何が起こるかわからない、その時にしかできないことを作品に閉じ込めた / 取材: 島田奈央子
【Jazz Record Guide】
P31.『Something's Coming (なにか起こりそう)/MIKI』「本作には、大変驚いた。マリンバの名手MIKIが全曲で、「サヌカイ陶琴」を弾いて・・・」/ 文:高木信哉
出版社:シンコーミュージック 発行間隔:月刊 発売日:毎月24日 サイズ:A4判 参考価格:1.177円
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■愛媛新聞2024年2月26日(月)刊
【芸能】サヌカイ陶琴 詩情豊か
『マリンバ奏者MIKI(松島美紀、松山市出身)が3月13日、インストゥルメンタルアルバム「SOMETHING'S COMING(なにか起こりそう)」をリリース。今作では香川県産の石サヌカイトを使った陶琴を鳴らし、詩情あふれる癒しの音楽を届ける。ジャズビブラフォン奏者の・・・』 / 文:山口淑子
発行所 : 愛媛新聞社 発行間隔 : 日刊
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CDのお求めは→■ディスクユニオン ■タワーレコード ■HMV ■Amazon 他
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どうぞよろしくお願いします
【期間限定公開/無料動画】
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最新の動画です。2022年11月に栃木県足利市のartspace&cafeで行われた彫刻家藤岡孝一氏の個展BLUEの中の「JAZZ in BLUE」での演奏からダイジェスト
約27分間の動画です
演奏:Toshihiro Akamatsu(vibraphone) Hakuei Kim(piano)
Nov/13/2022 artspace&cafe @ Ashikaga, Tochigi.