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高松国際ピアノコンクールの感想

自分では弾きませんが趣味でよく聴きます。

ユリアンナ アヴデーエワ

2015年03月06日 | 日記
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2010年のショパンコンクールで優勝したユリアンナ・アヴデーエワ。ショパンコンクールのときは、あまり個性がなかったように思われたのか、女性だから話題性のために無理に優勝させたのかとか、正直私自身も考えていたし、確かにコンクールの時の演奏(インターネット配信)はあまり好きじゃなかったという人も多い。このような感じだったので、2014年に来日したときにも、半信半疑でコンクール会場に向かった。たまたま地元に来たので足を運んだが、これが、地元から遠いところであれば、行っていなかっただろう。
しかし彼女は、そのような不安を最初の1和音だけで見事に払拭してくれた。彼女は個性がないといわれるが、オーソドックスにすごいのだ。ボザノフ(これも生で聞いたが)など、全く比べものにならない。トリフォノフよりも良かったと妻がいっていた。何がすごいかというと、1音1音のバランス、音色。すべての音が「この音でなければならない。」という音なのだ。このようなこともあり、2015年2月28日には夜行バスで名古屋まで行ってショパンのコンチェルトを聞いてきた。ここで逃すと、一生聞けないと思ったからだ。
今、少し彼女の評判が下がっている。オーソドックスにすごい人が、個性がないと勘違いされているのだ。それから、彼女の良さは生演奏でなければ分からないのだろう。とにかく1人でも多くの人に彼女のよさをわかって欲しい。聞いてみたら感動することは間違いない。コンサートが終わったときのあの雰囲気。素人でも分かる。いずれ、歴史に残るピアニストになることは間違いないが、早くみんなにわかって欲しい。

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