12mm倶楽部

驚愕の超広角レンズ voigtlander 12mm 体験記

いきなりの本番。。。その1

2005-11-30 17:57:42 | 体験記
レンズとボディを手にして1ヶ月
フィルムはまだ1本しか通していない状況での実戦配備。。。
ターゲットは冬のSL&DL只見号、2004年2月のことである。
このレンズの最大の特徴は、ピント合わせが殆ど不要な点である。
1mにピントを合わせておいたら0.5m以降はピントが合うので撮影に集中できるのだ。
只見と言えば、言わずとしれた豪雪 地帯。
除雪の範囲は必要最低限なはず、となれば引きは絶対に取れない。
ならば思い切って寄った写真を、普段は絶対に狙わないようなアングルばかりを攻めてみた。



1枚目

画像は旧型客車の台車。
ホームと列車の隙間にカメラを入れて撮影。無論停車中である。
雪がレフ板の代わりをしてくれたお陰で綺麗に撮影することが出来た。
Film HP-5plus
1/30 f5.6
只見線・会津柳津駅

2枚目

蒸気機関車 C11325の動輪。
動輪が思ったほど歪む事はなかった。
Film HP-5plus
1/60 f5.6
只見線・只見駅


3枚目

蒸気機関車 C11325のキャブ(運転台)。
ホームから運転席の窓(?)にカメラを向けて撮影。
Film HP-5plus
1/30 f5.6
只見線・会津板下駅




他にも色々と攻めてみた。
結果はぞれも楽しい物ばかりであった。
ただ、寄りが足らないと抜けた写真となってしまう。
割合と引っ込み思案な小生にとって、ガブリ寄りは結構勇気のいる行動



取りあえず試写

2005-11-20 20:52:02 | 体験記
手元に商品が届いた。
頭の中では理解していた訳だけど、とにかく広い
広すぎる( ̄□ ̄;)!!
狭い我が家がとてつもなく広く写り込むのである。
(雑然とした部屋がファインダーを通して襲ってくる感じ
一眼レフでは、20ミリレンズを10年以上愛用しているので、
超広角レンズに対する心構えは出来ていたはずなのだが 。。。
全然勝手が違う 
両目で見ることが出来る一番広いと思う画角がビューファインダー内に写り込む。
うーむ。。。
試しに車の運転席に乗り込み、ファインダーを覗いてみる 。。。
余裕で両脇のドアミラーが写り込む (軽ワゴン車でしたけど)

ひえ~~
驚きの連発であった。

一通り驚いたところで 試写の準備に。。。

ま~とにかく画面が広い。
普段なら1歩2歩下がるような場所でも、その場で撮れる。
と、言うか逆に1歩2歩と近づく有様
なんぢゃ このレンズは と思いながら試行錯誤。。。
どーにかこーにかと、まともに撮影できたのがこの1枚
images
撮影DATA
RAP+1ev
1/4secF5.6
照明は白色電球

フレアもなく、いー感じで撮影することが出来た。

躊躇(ちゅうちょ)・ためらい

2005-11-17 18:09:35 | 体験記
この12ミリレンズ、実売価格で約95,000円前後、
おいそれと買える値段ではなかった
当然の事ながら、ボディも必要となるので、
初期投資は何だかんだと16万程度必要となる
悩んでいたところに友人から「ネットオークションで探しては?
う~~ん、確かに一理ある
一理はあるが果たして何処まで信用できるのやら??
丁度そのころにネットオークションデビューと重なっていたので、
取りあえずは模様眺めを決め込んだ
。。。なんて思っていたら、ヒョンと12ミリレンズの出品が( ̄□ ̄;)!!
値段を見たら実売価格の2/3程度、欲しかったボディも発見
こちらも実売価格の2/3程度。。。合わせて10万か~
え~~いっ・・・!ポチットな ...と購入してしまいました。
コシナさんごめんなさい。売り上げ貢献出来なくて 。。。

突然の転機

2005-11-13 23:01:39 | 体験記
  2003年10月、友人の誘いで中国・内蒙古に走る大型蒸気機関車を撮影に行った。
その年の初め、何を血迷ったかZiess Ikon continaというレンジファインダーカメラ(1952年製)を中古屋さんで買ってしまっていた。 (以下、クラカメと言います)
春先に某私鉄でのドキュメントに、テスト撮影としてクラカメも持ち出して撮影したところ、以外と受けが良かった。
と、いうか、カメラに対する拒絶反応が無かったのだ

今まで、撮影地に於けるマニア同士の威圧感(高いカメラとかバズーカー級レンズなど)
を強く感じたことはあったけど、相手(被写体)への威圧なんて考えたこと無かった。
何故ならば、被写体になった感覚が殆ど無いからである

実際、中国へ行ったときも同じであった。
帰国後、反省会を兼ねた撮影お披露目会(要は飲み会)があり、
お互いの写真を見せ合った。そこで、強い衝撃を受けてしまったのである。

その中国への旅は、「先発隊」と「本隊」の2班に分かれており、先発隊と本隊は北京にて合流して内蒙古へと目指した。
自分たち本隊組も、現地ではそれ相応の写真撮影をしてきた。
が、見せられた写真を見てボーゼンとしてしまったのでる。
 先発隊が撮影してきた物、それは「ナロー蒸気機関車」と取り巻く生活環境。
話に聞く「戦前・戦後の情景」が写し込まれていたからである。 
中国行きを誘われていた当初、ナロー蒸気への興味は殆ど無かったのだが、写真を見せられ状況が一変してしまった。

あ゛~っ。。。食わず嫌いとはこーゆーことか!


購入までの秘話

2005-11-12 00:13:05 | 体験記
このレンズの存在は、2000年か2001年頃、某カメラ量販店で作例写真と共に確認していた。
(因みに12ミリレンズの発売は 2000年 9月)
作例はどこかの建物(ヨーロッパっぽい建物だった)を撮影した写真だった。
その抜けの良さについ見入ってしまったことしばし。。。
当時、20ミリまでのレンズは一眼レフ常用レンズとして使っていた。20ミリより広いレンズは欲しいとは思っていたが、果たして使い道があるかどうか?
それと、ボディとレンズを新たに買わなくてはならない資金的な問題、
根本的な問題として、レンジファインダーについての魅力を感じ得なかった。
単なる憧れ、お金に余裕があったらね~
程度にとどめておいた。


単体レンズとしての12ミリ

2005-11-09 13:49:14 | レンズのこと
単体レンズとしては、12ミリはコシナでしか生産していない。
他のメーカーを見ると、
ニコン・キヤノン・タムロンが14ミリ(画角=114度)
ペンタックスが15ミリ(画角=111度)を生産している。
その昔、ニコンは13ミリ(画角=118度)を生産していた。
単玉としては、コシナのレンズが一番安くてコンパクト。

ズームレンズの世界では、
デジカメ専用レンズとしてタムロンが11-17ミリ(35ミリ換算値17-28mm)
これが最短焦点距離ズームレンズ。



最短撮影距離

2005-11-04 18:31:14 | レンズのこと
  レンズとしての最短撮影距離は0.3メートル
でも、被写体深度から類推すれば0.25メートル程度まではOKかと
・・・で、F22まで絞った場合はと言うと
実体験から言うと、だいたい0.13メートル(13cm)程度までいける。
無論、この数値の値は独自の解釈であり、メーカー保証数値ではない。
超広角レンズの接写って、実際にやってみるとかな~り面白い
images
この写真は、某温泉場にある、遊技場(温泉パチンコ)
ラッキーボールの盤面にカメラを置き、
接写をしてみた。
当然の事ながら、お店の主人には許可・承諾済み
ファインダーが覗けないので
どの様に撮れているかは、結果を見るまで判らない
(正直、ビューファンダーを覗いても判らないが

F5.6は暗いか?明るいか?

2005-11-02 16:35:38 | レンズのこと
結論から言えば「暗い」と思う。
理想を言えば「F4」は欲しいところ。images
でも、実際に使って見ると、思ったほど気にならなかった。
広角系レンズに於ける悪い特徴として、「解放値は画質が悪い」と言われている。
理由は幾つかあるのだけど、一番よく言われるのが「周辺光量不足」と言う問題である。
どう言うことかというと、レンズの中心部の明るさと四隅の明るさが1EV以上違っていているものがある。
露出条件が悪くなるほどその問題が顕著に現れてくる。
だから最低でも1絞り絞った値で使用した方がよい!と、よく言われるのである。
しかし、これは止む終えない現象。何かを無理すれば、必ず副作用が伴ってくる。
この12ミリレンズだって、画角から言ってもそーとー無理しているはずなのだが
最新のアスフェリカル(非球面光学系)レンズを採用しているので解放値でもその性能を十分に発揮。
それと、もしF4にした場合、前玉はもっと出っ張ってしまってフィルターは付けられないだろうし、レンジファインダーカメラとのバランスが悪くなってしまったと思う。
そう、このレンズはアダプターを使えばフィルターが取り付けられるのである。
あともう一つ、レンジファインダーカメラは「ミラーショックが無い」強いて言えば
シャッターショックだけである。ちょっと練習すれば1/4程度までは手持ち撮影できる。
(はずかと。。。

画像を添付したかったのだけど、良いのが無くって。。。
後日アップさせていただきます。


12ミリのレンズ特性

2005-11-01 15:31:38 | レンズのこと
 イメージとしては、「横長ワイドテレビ」と思えばよいかと。。。
中心部分は真円でも、

左右端部へ寄る程楕円になり、
四隅へ寄る程引っ張られる。

風景などの撮影には、さして影響はないが、
人物での縦位置撮影は気を付けないと
頭の部分が異様に伸びてしまって、お笑い写真 となってしまう。
残念ながら附属のビューファインダーからでは、
そこまでは確認は出来ないのである。