クズ (葛 マメ科 クズ属 学名Pueraria lobata 蔓性木本 花期8,9月) 葉は3出複葉で大型、中央の小葉は左右相称で左右の小葉(側葉)は非相称、円形で縁は全縁。小葉3枚で整った形になり古くから意匠に取り入れられている。花序は穂状の長い総状花序で(10cm~20cm)、基部から咲き上がる。花はマメ科特有の蝶形花で、黄色い蜜標紋のある大きな旗弁と翼弁及び舟弁(竜骨弁)からなる。雄蕊は花糸が癒合して花柱を取り巻いている。クズは昔から親しまれた植物で根から良質の澱粉(葛粉)が採れる。葛粉は葛切りや葛餅の原料になる他、葛の根を干したものは葛根湯という漢方薬の原料になる。奈良の吉野町国栖(くず)はかって葛粉の産地であった。最近、林の中で大樹の樹冠を覆いかぶさった光景をよく見かける。繁殖力が極めて旺盛な上に野山を管理する人がいないものだから、異常に繁茂し生態系に甚大なる影響を及ぼしている。嫌われ者ではあるが砂漠の緑化には一役買っている由。
秋の七草:萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また 藤袴 朝顔の花
最新の画像もっと見る
最近の「8 樹木 花と葉と果実」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事