
夜勤中にうごめく声
私は仕事で夜勤をすることがある。
夕方16時から翌朝10時までの時間働くのです。
これがほんとうに大変。
そもそも長時間の労働ってだけで辛い。
でも、特に辛いのは「トラウマとの自問自答」。
それは、仕事中に行う業務やちょっとした空き時間にやってくる。
夜勤の移動中、突然トラウマを思い出す。
これが自問自答の開始の合図。
「あのときあの人に優しくすれば結果は変わったかもよ」とトラウマ。
すかさず私は「もういい。忘れろ。」とトラウマに対して自答。
しかしトラウマは怯まず「あなたの言動が原因なんだよ?あのときだってそうでしょ」もうひとつのトラウマを用意する。
私も怯まず「忘れろ。」と同じ自答。
何度かトラウマとの「自問自答」を繰り返す。
トラウマも攻め方を変えて「私は本当に駄目なやつだ」と一人称で攻めてくる。
そうすると、トラウマとの自問自答なのか自省なのかわからない。
これが大変。
(あのときああしていれば)
「もういい忘れて」
(私のせい)
「私にそんな影響力はない」
(なんでやさしくしてあげられないの)
「私にだって事情がある」
(わたしはだめなやつだ)
「そりゃそうだけど」
(見栄ばかり張るのをやめようかな)
「そうだね」
こうして夜が更けて、朝になる。
トラウマとの自問自答を夜に始め、朝になる頃にはそれを終える。
何が変わったのか。それはわからないが過去に犯した罪だけは知っている。