違う世界

人にはそれぞれ違う世界が存在する。

私の食事のテーマは、死なないことと経済的に破綻しないことが主だ。
そんな私でもたまには外食をする。
娯楽や息抜きという意味が大きいが、私にとっては大きな出費といえよう。
そんなたまの外食を楽しんでいると、隣に親子なのか夫婦なのか、年配の男性と歳の離れた若い女性が座った。
隣に座れば、聞きたくない話も聞こえてくるもので、話の内容は”マンションを売ると2000万くらいになりそう”という話だった。
そして、その女性は”2000万”という値段にしごく不満であるといった感じだった。
確かに高額で購入したマンションが、バブル後の不動産の下落で安くなったら不満に違いない。
そんなことに不満をもらす世界もあるということだ。
横では1000円の食事で充分満足する男が食事をしているのだけど、2000万で売れるものは持ってません。

人にはそれぞれ違う世界があり、同じ風景を見ても違う世界が見えているというわけだ。