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宙スペシャル No.6 サラミス・コーラル級巡洋艦

2014年06月19日 | book
 宇宙世紀艦艇発達史シリーズ。実証系同人誌。公式設定なのかどうか、それはわからない。後々の宇宙世紀で活躍するサラミス巡洋艦についての解説本になる。サラミス級は初期に、アイランド級警備艇から考慮されたコーラル級から開発された。コーラル級は連邦宇宙軍発足後に初めて建造された大型艦艇で、打撃巡洋艦として設計された。コーラル級は完成した登場時には既に時代遅れの兵器となっていて一線級兵器とはならなかった。サラミス級は防護巡洋艦として設計され、武装を過剰に装備したコーラル級と違い、艦内に相当な余剰空間を持ち合わせた。ミノフスキー反応炉搭載を前提とした最初の連邦軍艦艇でもあった。サラミス級は戦時において適時に改装され続けバッチを更新していった。バッチ1は、サラミス級が艦底構造を採用したために生じた、艦下方の弱点を改善するために近接防御兵器が追加されたタイプで、艦内を移動するリフトリバーが連邦宇宙軍で初めて採用された。バッチ1.1はミノフスキー粒子によるミサイルの有効性が低下したため撤去、近接機能を強化したタイプである。バッチ2は限定的なモビルスーツ搭載能力を装備した改良型で、モビルスーツは上甲板に露天で係留されており、発着艦機能を持たない。バッチ3は兵装区画を改装し、吊り下げ形式のモビルスーツ艦内搭載を可能としている。発進後のモビルスーツの帰還は他の母艦に頼る。バッチ4はアマゾネス級とも呼ばれ、本格的なモビルスーツ搭載能力を持たせた改良型巡洋艦。技術的にはサラミス級とサラミス改級の橋渡し的な存在である。新規戦艦や建造中の艦艇を改装した。バッチ5は戦後に余剰となったサラミス級の再利用を目的とした改装だった。サラミス2は運用思想の相違から、同一の艦艇より分かれたサラミス・コーラル両級だが、サラミス改級で統合し、再び一つの形式に戻ることとなった宇宙巡洋艦である。この本は、SFアニメーションにリアリズム演出を与える一助になるであろう同人誌だった。