「おばちゃんが かまってくれないにゃ」
「しょぼ~ん…」
ごめんごめん、おばちゃんも家事が忙しいのよ(^^;)
もうちょっと待ってね。
今日は「モフリン」の四十九日忌でした。
1月末の夜、外でニャーニャーと鳴く声が。
一向に鳴きやまないので声のする方にいくと、狭い隙間に1匹の猫がいました。
いつもうちに遊びに来てくれる、通称「モフリン」
その場で嘔吐、排尿をし、ただならぬ様子だったため、急いで動物病院に行きました。
口の中がただれ、皮がベロッとむけている。
…農薬などの毒物をなめたようだ、とのことでした。
すぐに入院することになり、いつ亡くなってもおかしくない状況だから、
覚悟はしておいてくれと言われました。
その日からモフリンは、うちの子になりました。
一週間の入院の後、わが家へ。
自分ではごはんを食べないので、シリンジで流動食をあげる毎日。
また、元気に走り回ってほしい。ただ、それだけを願って。
最初は立ち上がるのもやっとだったけれど、
私が部屋に行くと起き上がり、すりすりしてくれるように。
なでると少し嬉しそう。
ああ、これならきっと元気になる。
…そう思いました。
でも、ごはんを自分で食べることは、ついに一度もありませんでした。
保護した時点ですでに、消化器官はだめになっていたのでしょう。
3月に入って急激に悪くなり、2日間苦しんで、
4日の早朝、モフリンは息を引き取りました。
まだ、2歳と数か月でした。
もっと早く、この子を保護していれば…
もっと早く、室内ネコにしていれば…
あんなに若くて元気だったのに…
あんなに苦しむこともなかったのに…
里親様に室内飼育をお願いしているのは、こういったことが理由です。
外に出れば、ネコちゃんにとって楽しいことがたくさんあるでしょう。
しかし、交通事故に遭うことも、今回のように、どこかで毒物を口にすることもあります。
ネコが嫌いな人から、何かをされる恐れもあるのです。
ネコは「命」です。
あなたと変わらぬ重さの「命」です。
犬も、鳥も、蛇も、虫も、植物も…みんな「命」です。
どうか、いきものを新たに家族に迎える方は、
その命を、生活を、安全を、気持ちを…
自分のことのように、わが子のことのように、考えてあげてください。
世界中で、どんないきもののことも、
その「命」を大事に感じられる人が、増えますように…