ゆるーい思春期ネットワーク

キヅキ☆ミツメル

こころの目を通して真実を見よう

トーマスゴードンのモデル(1)

2012-08-22 04:06:02 | 動機づけ面接

コミュニケーションがうまくいかない理由にはどんなものが考えられるでしょう。
言いたいことがありのままに言えない、言わなくていいことをつい言ってしまう、相手の言葉を素直に聞けない…皆さん、いろいろな理由を思いつかれることでしょう。実は、話し手と聞き手が話をする過程の中で、いくつかの誤解が起こることがあります。むしろ、よく起こり、これが起こることは当然のことだといっても過言ではありません。

この誤解には3種類あり「Thomas Gordonのモデル」(図)で説明されます。

1.話し手が自分の考えを正確に表現しない
2.話し手の発言を聞き手が正しく聞き取れない
3.話し手から聞き手を聞き手が聞き手自身の考えで解釈してしまう

2.に対しては、「あなたのおっしゃった言葉はこれですね」と、カウンセラーが聞き取った言葉をそのままオウム返しすれば確認できますね。(MIでは、これを「単純な聞き返し」と呼びます)。しかし、クライエントは自分の気持ちを正確に表現するとは限りません。それは意図的にそうするかもしれませんし、クライエント自身も気づかぬうちにそうしているかもしれません。また、クライエントは抽象的な言葉を使うこともあります。このとき、クライエントが考える意味と、カウンセラーが思い浮かべる意味が異なる場合、誤解が生じます。

もし、この誤解に気づかずに面接が進んでいけばどうなるでしょう。そう、クライエントとカウンセラーはすれ違ったまま、お互いに分かり合えずに、不全感や苛立ちが募っていくかもしれません。

そのため、単純な聞き返しだけでは不十分なことも多いものです。そこで、クライエントの言葉を変化させて聞き返し、クライエントの考えていることとカウンセラーが理解したことをすり合わせていく作業をします(MIでは、これを「複雑な聞き返し」と呼びます)。

 

ゆるーい思春期ネットワーク編 「MI~もっと楽に生きられる」より

(次回に続きます)


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