魚ちゃんのよさこいコーナー

関東、滋賀、東海のよさこい、YOSAKOIソーラン、ダンスを中心に写真を撮っています。

YOSAKOIソーラン祭り 2013’ 雑感その2

2013年06月17日 00時25分39秒 | YOSAKOIソーラン祭り
大通公園西8丁目会場



結果として、粋~IKI~ 北海学園大学が大賞に輝いた。

しかし学生運営が主体になって、学生チームの躍進に訝る面々が多い(苦笑)
自分は後でそうなったのかと思ったけれど、ピンとすぐには来なかった。
自分なりに疑問点や素人の解釈を述べつつ、順位を決めてみたい。

粋~IKI~ 北海学園大学。初めて見た時は勢いが感じられた。
一昨年の準大賞、昨年のセミファイナルを経て、今年はファイナルは当然で大賞をという気持ちが感じられた。
平岸危うし。今年は粋かなと思ったぐらいだ。

急に映画の話になって申し訳ないが、二度観に耐える映画が時々存在する。
何度観ても新たな発見があり、なかなか飽きないという作品。
これに出会う事は幸せな事だと思うわけだけど、これはよさこいのチームに関しても言える。

距離の関係上、本気の道内チームを観る機会はここソーランでしかない。
またソーランを1番に掲げて力を入れているチームもまた然りだ。
だからこそ何度も観るチャンスのあるチームがあって、それが有力チームなら尚更楽しい。

今年はソーランナイトをパスして、四番街、すすきのに出向いた。
巧く行けば4回のパレード演舞を観る事が出来る。

ステージ演舞と違って、パレード演舞が苦手と言う強豪チームが多い。
毎年メインに殆ど張り付きだから、金曜夜の四番街とすすきの会場の独特の雰囲気を楽しみ、名だたるチーム演舞を連続で観る事が出来た。
四番街やすすきので見た感想を。

今やホームと化しているソーラン日本海。
そこの選抜チームがThe日本海&北國新聞。
一昨年は準大賞、昨年は賞に掛からず。今年はどうだろうと。
昨年のような弱さが消え、勢いが戻って来た。何処の会場でも絶対にパレード演舞が中心。
春の舞ひろさかでお披露目で観る事が出来るんだけど、今年は前日にほぼ撮影許可が下りた為、行かなかった。
youtubeなどの動画で観て雰囲気は掴めるんだけど、ライブで実際生の目で見てからyoutubeや自分が録ったビデオを観るのでは全く違う。
そして四番街で観たTheは大賞を目指していた一昨年のようにギラギラとエネルギーを放っていた。

夢想漣えさし。
実は平岸よりも道内のソーランチームで一番好きなチーム。ここ5年で最強のチームと言って過言じゃないだろう。
パレードは盛り上がっていたのだが、目の前で間近で観ると纏まりがないように感じた。
一人一人の力強さは健在なのだが、心配だなーと思ったぐらい。
揃えば推進力が感じられるのだが、観ていてもどかしい。

平岸天神。

王者。この称号が相応しいチーム。
ステージで観るよりも、至近距離で観た方がよりその力強さ、勢いを感じる事が出来る。
えさし贔屓から見ても、今年の天神は凄まじい。
喩えは正しいとは思えないが、噛めば噛むほど味の出るするめのように見れば見るほど楽しみになってくる。

粋~IKI~ 北海学園大学。

ステージと違って、パレード演舞は今一つだった。
横の広がりを使って魅せるチームなんだなと思う。縦になるとその濃さが薄まるかのよう。
四番街の会場がセンターに分離帯があるからその両方を使ったから余計にそう感じられたのかもしれないけれど。
すすきのでもその感じは消えず。明日に備えているのかもしれないと。

北海道大学"縁"

一番変わったと思ったのはここかな。
自分の中での一番は2008年のどまつり。謹慎明けだったと思うんだけどあの演舞が一番印象に残っている。
それ以来かな。以前は単調に一本槍だった所があるんだけど、今年は変化を感じた。
他の学生チームを意識したと言うか、ベースの部分は変わってないんだけど、強弱を付けられてあれ?って。

あくまでもこれは前哨戦。

しかし、制約の多いメインと違って素晴らしかったのがすすきの。
特に第一会場の司会の女性の仕切りは素晴らしく、第二会場に向かっても結局ラストは第一会場に戻って来たぐらい。



もうね、自分が一番楽しんで興奮しちゃってるって感じで進行するから、見てる方がどんどん楽しくなってきてしまう。
5年を区切りで行くのは止めようかと思ってたけど、このすすきのの楽しさを知っちゃったらね(笑)

そして土曜日。

毎年ソーラン本祭の初日は鯱に付くんだけど、今年のブロックに昨年、一昨年のワン・ツーチームが揃ってしまった。
粋~IKI~ 北海学園大学、平岸天神、夢想漣えさし。室蘭百花繚蘭も強豪チームだ。
必然的にタイムテーブルが前後するから、これらのチーム演舞を何度も観る事が出来る。

粋のパレードは鯱の1つ前だから、後方からしか観る事ができなかった。
が、平岸は最後の演舞だけ観る事が出来た。うーん凄いな・・・。

札幌ファクトリー、ここでの平岸が凄まじかった。
5mも無い距離でステージ演舞。17代目の鯱の代表と並んで観ていた訳だけど、お互い言葉も無かった。
何か違う方向に腕が曲がってるようにすら見えたよなと(笑)

そして土曜の終わりは札幌ガーデンパーク。

GOGO'S&クワザワグループ

ファイナル常連の頃は巧いとは思っていたけど、今年は出色の出来じゃないの。
完成度が非常に高くて、隙が無い。派手ではないんだけど踊りで本当に魅せてくれる。
そうYOSAKOIソーランってこうじゃなくっちゃ!と、改めていい一面を見せて頂きました。

井原水産&北星学園

ここのよさ名Wって子(会った事無いけど)のお母さんと昨年から仲良くしているので。
えさしが今一つ自分の中では伸びてこない中、昨年よりパワーアップ。
えさしも海を感じさせてくれるんだけど、今年は留萌の海を演舞の中で見る事が出来ました。
学生の力強さだけじゃなく、強弱も付け、勿論揃っている。問題はあのチームと同じ組の事なんだ(笑)

遨~すさび~&光一天

ソーランでもあちこちでも一緒に撮影しているH氏と今年はいい!と真っ先に名前が挙がったのがここ。
Vogueが自分の中では今年は少し物足らない。Vogueと似てると思うんですがどうかは分かりません。素人ですから。
でも雰囲気は何となく同じに見えてるんですけど、観てて飽きない、もっと観たくなる。
終わって、あー幸せだよね、良かったよねと言い合える感じがした。

室蘭百花繚蘭

ここで唯一観れたのかな。パレード演舞前に交流を持つ事が出来たので、腰を落ち着けじっくり撮らせていただきました。
学生チーム+60代の方までのチームなので、若さ前面にといった感じではないんだけど、力強さで地面が揺れるかのよう。
お祭りの楽しさをとにかく観客の皆さんに伝えたいと言うモノがひしひしと感じられる。

REDA舞神楽

好き好きが分かれる気がするんだよね。
一歩間違ったらバカにしてんのかと怒り出す寸前までの茶目っ気たっぷりな演舞。
ここまで極められると、一緒に観て楽しみましょうってなるよね。

ここで21時。広大な北海道で大通りから離れると独り不安になるわけだけど、ここからの自分が好き(爆)
恒例になった警備員に最寄の地下鉄駅への方向を聞いて、あ、そうだこっちだと。そして場所取りをしに西八会場へ。

最終日はずっとメイン張り付き。楽なようで移動しないってのは大変なんだよね。1日居るわけだから。

と、ここで2013年度の自分なりの審査結果を

YOSAKOIソーラン大賞 平岸天神

YOSAKOI準ソーラン大賞 旭川北の大地
YOSAKOI準ソーラン大賞 THE☆北海道医療大学

優秀賞

粋~IKI~ 北海学園大学
井原水産&北星学園
郷人
GOGO'S&クワザワグループ
北海道大学"縁"
新琴似天舞龍神
関西京都今村組
遨~すさび~&光一天
夢想漣えさし

優秀賞チームは1チーム多く選出したけどご愛嬌。

開催場所が北海道じゃなかったら、準大賞は郷人と関西京都今村組。

戊辰戦争からずっと差別を受けてきた地域、今では無意識の内に差別されてる東北と言う地域を言葉では語らず、踊りで痛切に訴えてくる郷人。
一昨年のドリーム夜さ来いの初見時からカメラを下ろせないチームだからね。
もう心に突き刺さってくるんだよね、TVのようなお涙頂戴のメロドラマではありません、事実なんですと。そしてありとあらゆるものが。

そして夕張に行き続けて6年。東北を訴え続けて3年。
涙溢れる演舞をしたのが、関西京都今村組。今年は殆ど言葉で訴える事をしなかった。
訴える必要性がなかった。それは演舞を観たら各自が分かる事。
イーサンの、踊り如きで復興に役立つとは思っていません。ただ心を一つにする事は出来ると思っています。
この言葉は深く心に突き刺さったね。
3年目にしてただ祈るしかないという一つの到達点になったというのかな。
子供たちにもその思いが乗り移って、彼らなりにキチンと解釈しているんだろうね。

敦賀の原子力産業の現場で働いてきた73歳の方とメインステージの待機列で仲良くなった。
電力会社が悪い訳じゃ無い。一つ一つの細かな部品まで国が全てを決めていた。
橋下という戦争も知らない知事が、馬鹿な事を毎回言ってる。国の強制は無かった?
その方の父親は言っていた。シナ人と言って人間扱いをしていなかった。勿論韓国人は言うまでも無い。
弾が勿体無いと、銃を突き付け6人並べて貫通させて撃ち殺していた。
捕虜にしても食べ物が勿体無いと川辺で殺して流していた。だから証拠がなかなか見付からない。
そんな連中が支配していた戦時下で、軍の強制が無かったなどと言葉遊びをしてやがると。

責任を示すような物は廃棄しただろうし。そもそも書類にするのか?
でも我が国の司法って証拠よりも自白だよね。
なら、慰安婦の言葉が一番の証拠になるんじゃないの?
人間と思ってない相手に対して、人は何処まで残虐になれるかって歴史が示してるよね。

中国や韓国ってのは忘れないという国民性。ところが日本ってのは未来の為に悪かった事は忘れましょうっていう国民性。

この言葉を聞いてハッとしたね。そう、東北の震災も福島の原発事故も忘れましょうって方向に向かってるんだって。
だから今村組に東北!って連呼されると後ろめたい気持ちになる人も多いんだろうね。
真面目で一生懸命な連中が嫌う自分たちと正反対の位置にいる今村組が、“まっとう”な事をしているんだから。
真面目も一生懸命もダメなんだよね。真面目に悪い事をし、一生懸命悪い事をするんだから。
尤も今村組を否定し続けてる人間って、そんなに間違ってる思うのなら反今村組を作ればいいと思うんだけど、責任取りたくないから決してそうはしないよね。

と書いてきて思ったのは、社会性の強いメッセージを訴えるチームをも内包出来る規模の祭りがYOSAKOIソーランだって事。
ところがそんなYOSAKOIソーランへの反対が大多数って、困った事態だよね。

さて、新琴似天舞龍神。

例年無くアクティブな天舞を見れました。
静の踊りの極致、まさに芸術の一言ですね。
天神と対照的な演舞、やはりこの2チームがソーランを牽引して行っている。
これは未だに変わってない事実だと思います。

夢想漣えさし。

やはりメインステージで観るえさしは良かったです。
審査パレードはどうだったのかが気になるところです。
ただ少しメインで見る限り踊りに乱れがあった気がしないでもない。
もしあれが完璧だったら感涙どころでは済まない高難易度の演舞だったでしょう。

旭川北の大地。

ここのスケールの大きな踊りには圧倒された。メイン一回しか観る事が出来なかったのが悔やまれる。
何か何事も無かったかのようにファイナルの場に立っていて、それで終わりなの?ってのがもう勿体無くて。
まさに北の大地を感じさせる演舞でした。

THE☆北海道医療大学。

毎年舞台装置のような志向なんだけど、今年のファントムがはまった。
限りなくミュージカルに近い感じだけど、オペラ座の怪人、映画にしてもジェラルドバトラー主演のが自分の中ではホームランだったからね。
今年はあの大きな板だけで見事な背景作り、いやーもうね、安濃津で楽しみだね。

平岸天神。

もう絶対ここです(笑)
昨年は小道具が多過ぎると批判を受けて、ほな今年は踊りだけで勝負してやろうか!ってなったと、某チームの代表に聞きました。
撮ってても、目で観てても、どちらも楽しめるチームって少ないんだよね。
今回は本当にラッキーな事に、大通りやすすきの、四番街でのパレード、目の前でのステージ、メインステージと、考えられる状況下全てで観る事が出来たってのかな。
もうこれが幸せでね。来年もソーランに行きたい、観たいと思ったのはホント天神様のおかげ(笑)

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3 コメント

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ありがとう! (今村です。)
2013-06-17 06:23:52
今村です。
滋賀ちゃん本当に心にしみる記事ありがとう。

あんた写真もいいけどもっともっとYOSAKOIコメンテーター的な位置になるべきやわ。

今村組の事、これだけ見てくれてこれほど客観的に分析出来る人は他にはあんまりお目にかかったことがありません。
これからも甘口、辛口含めて色んな側面から見てください。
よろしくお願いします。
返信する
ありがとうございます。 (Shogo)
2013-06-17 14:48:00
父に続きコメントさせてもらいます。
メンバーもシガさんの記事で救われるところもあると思います。
ガラが悪いのなんだの言われても中には普通の中学生や小学生、未就学児がほとんどですから。
父同様になりますが、今村組の今後を幅広く見てやって下さい。ありがとうございます。
返信する
Unknown (滋賀ちゃん)
2013-06-18 22:25:45
先生、月曜の朝一に電話ありがとうね。
月曜はフレックスなんであの時間はまだお布団の中(笑)

コメンテーター的な位置。
いやいやまだまだですわ。
ソーラン5年目にしてやっと全体が見えてきたぐらいやから。

これからも辛口で行きますよ(甘口は無しね)(笑)

Shogo、手術が無事に終わって良かったね。
何はともあれ治す事に専念して下さいな。

ガラが悪い子って見た目よりもホンマに少ないのはよー分かってる。
これからも自分達が信じる道から外れず、一直線に進んで行ってな。
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