YAMATOを見ていないsakiです(´・ω・`)
出口のない海
大切な人たちを戦争から守るため、
戦うことを決意した若者たちがいた……。
日本の敗戦が日増しに濃厚になっていく中、
海軍は最後の秘密兵器“回天”の開発に成功する。
多くの若者たちは、脱出装置のない
定員1名の回天に乗って敵艦に激突するという
壮絶な任務に就くことを自ら望むのだった。
若者たちを乗せた潜水艦は海へと深く潜り、
そしてついに出撃の時が訪れる……。
yahooのオンライン試写会にて視聴しました。
どういった内容の映画なのか
全く知らずに、『半落ち』の
横山秀夫氏の作品が原作とゆーだけで
抽選に申し込んだのであります。
(半落ちは小説は読んだけど映画は見てない)
抽選結果を確認したら運良く当選したので
この時になってようやく内容をチェッグ^;
回天 --- ?
うわぁ。。。人間魚雷の話だ。。。
ご存知ですか?人間魚雷。
人間が爆薬を積んだ魚雷の中に入り
それを操縦して敵艦に特攻する。
乗った人間はもちろん
生きて戻ることは出来ない、
という戦時中の究極の兵器のことなのです。
自分は子供の頃から
この魚雷の存在を知っておりました。
なぜなら、ガッコの校長先生が
元乗組員だったと朝礼で語っていたからです。
校長先生はその時の経験を踏まえ
朝礼の最後には必ず
『今がんばらずにいつがんばるんだ』
という名言を繰り返し繰り返し
生徒たちに向かって力説していたのです。
しかし失礼なことに
聞いている生徒たちにとっては
『また出たよ~』
と苦笑されるばかりでしたが。
自分もその1人だったり。
校長先生のその言葉の重みを
一部でも理解出来るようになったのは
自分が少し大人に近づいた頃でした。
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映画本編の話に戻ります。
主人公・並木(市川海老蔵)が
とにかくメイン真っ只中な作りになってます。
敵艦を見つけ次第回天で特攻する ---
現在進行形の状況に
並木の回顧録を混ぜ合わせた
作りになっています。
同じく回天で特攻するのは
並木を含めて4人。
国のために、
大切な人を守るために、
一人ひとりが胸のうちに
様々な思いを込めながら
死への恐怖を押し殺して
回天に乗り込むのです。
また、回天の故障で
発射出来なかった人がいます。
彼の気持ちは死ななくて済んだ、
という当たり前に気持ちではなく
『何故行けなかったのか』
そう狂ったように泣き叫ぶのです。
主人公の並木は選択します。
周りに流されながらも、
志願兵となることを。
苦悩しながらも
“最後の秘密兵器”に乗ることを。
しかし最後の選択は ---
この映画はいち学生であった並木が
何を思い、悩み、決断するのか・・・
そうした姿を描ききっています。
並木を囲む人たちの姿も
ただただ悲壮です。
これから上映される作品なので
あまりストーリーには触れられませんが
見ると胸が苦しくなること請け合いです。
しかし回天に乗るというのは
とてつもなく大変なことだったのだ
と初めて知り、驚きました。
厳しい訓練はまるで
“その時”に逃げ出さないために
強い精神力をつけるものにも思えるし
操縦自体も困難ですが
死にに行くと判っていながらも
そのために毎日講義を受け
訓練し続ける彼らの姿もまた。・・・
出口のない海はフィクションですが
戦争当時では彼ら以上に
過酷な境遇に陥った人たちが
実際どれほどいることか。
地球では必ずどこかで戦争が起きています。
武力ではなく対話で解決して欲しいです。
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さて・・・
海老蔵氏がほぼ出ずっぱりなので
彼のファンにはたまらないはず。
脇を固めるキャストさんたちは
芸能界に疎い自分には
誰が誰やらよく判らなかったのですが
見終わったあとに出演者一覧を確認して
.o〇( ああ、この人だったのか!!
.o〇( なるほど、見覚えあるはずだ
.o〇( ・・・でもすっかり老けたなぁ
などと感慨に耽ったりしました (*ノωノ)
最近映画館から遠ざかっているので、DVDのレンタルされるのが楽しみで~す。
1人の青年の半生の映画でございます。
気軽に楽しめる内容ではありませんが
命の重さについてちょっと考えさせられるものだった
と思いますです。
海中のセットがしょぼかったのは
ここだけのヒミツとゆーことで。