大学ニュース

某大学で職員をやってる中年おっちゃんです。少しでも若い受験生たちの役に立てばと思い綴っていきます。

予備校情報に騙されるな

2012年09月27日 | 日記
予備校が出している偏差値や情報をあまり信用しすぎないことです。
なぜかというと、そのうちかなりのものは予備校によって勝手に作られた根拠のないデータが多いから。
でもなんで予備校がそんなことを?というと一言で言えば予備校が学校ではない、企業だからです。
つまり学校というのは収益と経費がトントンになるように運営を行い成長よりも安定を重視しますが、予備校というのは安定なんかとんでもない話で常に教室数を増加させて生徒数を増やし収益を上げることが目標。

そのためにはあまり大学間の入試ランキングが変動することは好ましくないのです。
これがキーで早慶上智とかMARCH、日東駒専なんてものがなんであるかというと、こういったものは偶発的にできたのではなく予備校がいくつかのグループにしてヒエラルキーを意図的に作り、そしてそのグループごとに受験生を効率的に集めるために作られたものなのです。
だから予備校といううのはその中で突出した大学が現れてこうしたグループを壊すことを警戒します。

いくつかの例を挙げてみましょう。
大学だけでなく当然予備校も最近は少子化の影響で生徒が集まりにくくなっています。
するとかつては生徒の授業料中心でしたが生徒が集まらないので最近では大学からのコンサルティング収入や広告料収入などがかなりの割合を占めるようになっています。先述したように予備校は企業ですから金を出さない大学を評価するより金を出す大学を評価したほうが収入になるわけです。そこで偏差値を±で盛ったり下げたりなんてことが行われます。

そうした情報操作の代表的なのがかの有名な代々木ゼミナール。
代ゼミは特定の大学と強く結びつきこれを行ってきました。
毎年多くの受験生が代ゼミの模試とかなり異なった結果となり次第に代ゼミは高レベルの受験生の支持を失っていきました。
そして今では東大京大早慶マーチなど河合塾や駿台の合格実績の数分の一になってしまい、現在では後発の東進にも完全に抜かれています。模試も受験生が集まりませんから正確なデータが出せません。すべては身から出た錆といったところでしょう。

ただしこの傾向は大小は違えど河合塾や駿台にもあります。だからこそ予備校をあまり信用しすぎないことです。
自分が本当に入りたい大学を受けたほうがいいのです。もちろん実力がぜんぜんないのに早慶やマーチレベルを受けたってまず見込みはありません。ならば以前の記事に書いたように1.5年計画でやればいいのです。就職活動時でも1浪くらいは全く影響ありません。影響があるように見せかけているのも予備校の策略なのです。人生は一度きり、後悔するよりチャレンジすることです。

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