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2010-12-05 | 馬路村全体記事
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鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 ・・・「ユズぽん酢"ゆずの村"」との出会い

2010-12-05 | 馬路村全体記事

「ユズぽん酢"ゆずの村"」との出会い  

                                                           情報プラットフォーム、No.278、11月号、2010、

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馬路村との出会いは「ユズぽん酢"ゆずの村"」である。住んでいた「たまプラーザ」の東急デパートが開店したときに出来た常設の地域特産品売り場で買い求めた。品切れも多かった。工科系大学の策定に関わった平成5年までは、高知県や馬路村といった地名には無頓着であった。当時は室戸岬と足摺岬の区 別も出来ないほど四国音痴でもあった。


高知に着任した平成9年に早速、「ごっくん馬路村」方面へのドライブに出た。
緩い傾斜面を持つロックフィルダム特有の景観を見ることが出来た。遠くの湖面の向かい側には魚梁瀬の集落が見えている。運転の疲れを癒すに十分である。魚梁瀬では千本山入り口直ぐの、後で「森の巨人たち百選」に選ばれる巨 大な魚梁瀬杉を見る。そして丸山公園で食事をとった。ここには木材切り出しの昔の面影を残すように森林鉄道の軌道がグルッと廻っている。その後何 度も訪れているが、泊まったのは満木荘での一泊だけである。


 平成元年(1989年)に加藤登紀子のコンサートがロックフィルダム上で開かれたと知人から聞かされた。都合で聴けなかったので、良く覚えてい るとのことである。堰堤は北川村だが、共同して、何か有意義な、楽しいイベントをその後も続けているのだろうか。


 ある時、微笑ましい光景に出会ったことを思い出す。ウイークデイのためか、昼食時にも係わらず客の居ないレストラン「杉の家」で食事をしたとき のことである。生まれたての赤ちゃんを抱いて入ってきた若夫婦がお喋りしていたお年寄り達に祝福されている。高齢化が進み、人口が減少する中で、 若い世代がこの地に定着し、子供を授かったのではと思えた。声を掛けたくなる位、嬉しくなった。村の人口が1201人に、または1203人に増え たのではと想像した.。「馬路村特別村民」の制度があり、これは着実に増えている。


 馬路温泉の小さな森林鉄道も、水の重さで上下するケーブルカーのインクラインも面白い。動力源に電気も石油も使わないことをPRし、観光に、啓 蒙に活用する必要がある。
(株)エコアス馬路村で作られる数々の木製品はユニークである。杉の間伐材で作ったトレーの時代から苦労の連続、苦戦を重ねたことを知っている。手提げカバンの「モナッカ」あたりが転換点だったのだろうか、さまざまなデザインが目を楽しませてくれる。今の言葉で言えば、村をまるごと売る地域ブラン ド化戦略を早くから実行していた地域である。


 上流が馬路地区の安田川流域には、金林寺(こんりんじ)、安田町の北寺(きたでら)を始めとして多くのお寺が点在している。魚梁瀬地区からの奈 半利川流域の北川村、奈半利町にも多くのお寺がある。森林県の高知らしく木彫の仏像が多い。鎌倉時代や平安時代から、明治時代の廃仏毀釈を乗り越 えて、流域の民に守られて来た祈りの造形の仏達である。


 今年9月に「にほんの里100選」に選ばれた相名(あいな)地区の相名会館落成記念文化講演会で講演をする栄誉を頂いた。豊かな自然の中で人々 が普通に暮らしている「里山」と言う呼び名が大好きである。棚田の石積みの法面には雑草の一本も見あたらない。その実りの秋の、里の景観に感動し た。魚梁瀬森林鉄道は安田川・奈半利川沿いも含めて総延長250kmもあり、隧道や橋梁の遺構も各所に残されている。今でも車も通る道路として、 さり気なく使われている。でも、これらは国の重要文化財に指定されている。


高知のユズ製品は、ゆのす(柚子酢)だけではなく、皮・種などの全てを活かすようになり、県内の産地も年々増えている。「ユズぽん酢"ゆずの村」が始まり である。

 

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鈴木朝夫   s-tomoo@diary.ocn.ne.jp

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