馬ふるる

2/7 カテドラル

昨日の東京メイン、東京新聞杯にカテドラルが出走しました。

得意の出遅れもなく、というよりはスタートをいつになく決めて、無理せずに中団やや後ろの内という狙い通りのポジションを確保。

インでじっと脚を溜め、4コーナーから直線に向くところでスッと外に進路を切り替えて抜け出すタイミングを図ります。

一瞬前が詰まりそうになりましたが、そこは無理をせず我慢。一頭分の空いたスペースを割るとそのまま先頭へ躍り出ます。

やったか!
と思いましたが、ワンテンポ遅れて内から抜けたカラテが伸びてきましてゴール前は併せ馬の叩き合い。

悔しいかな僅かに競り負けてしまい、勝ち馬とアタマ差の2着という結果でした。

惜しいっ!
ほんとに惜しい!!
でもよく頑張った!!

カテドラル史上、間違いなく一番といえるスムーズなレース運びで、テン乗りながらカテドラルの長所を存分に引き出した田辺騎手の好騎乗が光りました。

出負けしないことと、道中で折り合いをつけること、直線で鞍上の指示に刃向かって走るのを止めること。

この三つの課題が影響少なめで留めたレースは過去にはありましたが、ここまで課題をクリアしたレースはありませんでした。

逆に言えばカテドラル自身のポテンシャルを引き出すことができれば、今回のレースのように重賞でもG3レベルならば常に勝ち負け可能ということ。

こう書いていけばいくほど、ここまで完璧なレース運びができたのだから勝ちたかったと悔しさが湧きますね(^_^;)

だって次にいつ歯車が噛み合うか誰にもわからないし、それがカテドラルだもの(笑)

鞍上のコメントに「いい脚が一瞬で長続きしなかった」とありまして、まさにその通りで突き抜けていきそうな手応えでも弾けないのがカテドラルなんですよね。

NHKマイルCでも最後の最後にダラダラッとしたし、一昨年の富士Sや去年のスワンSもそう。

去年の夏に久々に勝利した朱鷺Sでも楽勝かと思いきやゴール寸前で交わすのが精一杯。メンバーが落ちたから交わせたという印象でした。

これまでキャリアを重ねてわかってきたことは、

・外々を回らされて脚をなし崩しに使わされたケースは直線で伸びない。

・インにぴったり張りついたレースでは終いの脚を使う。

・先行して前半から脚を使うと失速する。

・追い出しをギリギリまで待たないと最後まで脚がもたない。

これらの特徴を活かすには距離はマイルよりも短くて、コース形態は内回りや直線の短いコースなんですよね~。

だからといって、前半を急かしたり位置取り確保でゴチャつく1200m戦で着順が安定するかとも思えないし、3~4コーナーでの加速が必要になる小回りコースに対応できるかも微妙なところ。

一度はスプリント重賞を試してほしい気持ちはあるのですが、こんな気性だけに速い流れを経験してしてしまうと、せっかく覚えかけてきた(?)折り合いが再びつかなくなって引っ掛かることも大いに考えられるわけで、路線変更は言わば賭けになってしまいます。

ダートはともかく、現状は直線での瞬発力勝負になりやすい東京や阪神、新潟のマイル戦、もしくは東京の1400m戦になるのかなあ。

阪神や新潟の芝1400m戦も内回りだけに捨てがたいですが、流れにも左右されそうです。

てか、せっかく好走したのに適性の話ばかりになってしまいましたね(笑)

昨日のレースでよかったことは馬体面でもありました。

パドックの気配、特に歩き方が少し変わってきていたんですよね。

短距離志向になってから、一見すると活気がある歩き方なんですけど、せかせかと歩いていることが多く、そのせいで歩幅が狭かったんです。

調教でもその傾向があって、好時計はマークするもピッチ走法が顕著になっている印象がありました。

それが昨日は弾むような歩き方になっていて歩幅も広め。毎レースでカテドラルのパドック周回をチェックしていればパッと見で気づくくらいの変化でした。

実際に返し馬やレース中でも完歩の大きな走りになってきた(昔に戻ってきた)し。

それが体が絞れてきたからなのか、加齢による体型や筋肉の変化によるものかは何とも言えないのですが、当日の気配を窺う一つの目安にはなりそうです。

次はどこに使うのかなあ。
阪神のマイラーズCが有力でしょうけど、ここは田辺騎手と東京コースに拘って5月の京王杯SCにでも使ってくれないかなと、早くも番組表を見ながらあれこれ想像しています(笑)

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