八戸の、うへえなブログ

八戸の写真をメインにアップしていきます。

改めて、オリンパスOM10

2024年08月23日 | 趣味

以前、オリンパスOM10について書いたけれど改めて書いてみたいと思います。

私が写真を始めた理由は、別に写真が撮りたかったとか興味があるというものではありませんでした。

高校受験の時、兄弟の友人のまた友人が私が受験する高校の写真部の部長をしていて、「うちの学校に入るなら写真部に入らないか?」と誘ってくれたのがきっかっけでした。

方程式やら関数やらちんぷんかんぷんでよく高校に入れたものです。

何はともあれ志望校に入ったので、何が何だか良く分からないまま写真部に入部しました。

確か、部員は3年生が3~4人、2年生が2人、新入生が3人くらいだったか?

そこで私は生まれて初めて一眼レフなるものを触りました。

それはキヤノンのT-50でした。

2年生の先輩のカメラで、レンズは当時主流の35-70mmの2倍ズームが付いてました。

「すごい望遠だ!!」(どこが?)

「フィルムが自動で巻き上げられる、プロみたいだ!!」(どこが?)

その時、家にあったヤシカエレクトロ35を仕方なく使っていた私は猛烈に一眼レフが欲しくなり、家に帰って「一眼レフ欲しい運動」を展開しました。

最初は知らんぷりを決め込んでいた家族も、私の熱意に負けたのか、ためになる趣味だと思ったからなのか、家族会議を開いてくれました。

その結果、私と親と祖母がそれぞれ出資して買うことになったのです。

欲しいカメラは、良く分からないけどオート。

ちょうどその頃TVではAF一眼レフのCMが盛んに流れていました。

オート、とにかくオートだ。

そして4月下旬の土曜日の午後、日差しが柔らかく薄曇りのような晴れのような、うららかな春の日でした。

父に連れられて「カメラの大平」さんに行った私。

どのカメラが欲しいかと聞かれ、まず父が予算を言いました。

私は「オートのカメラが欲しいです」と希望を述べました。

店員さんは「リコーXR500オートかヤシカFX3、キヤノンT-50、ペンタックスP30、オリンパスOM10かな」といくつか候補を教えてくれました。

その中で予算、性能等のふるいにかけられた結果、候補はP30とOM10になりました。

良く分からないくせに、いっちょ前に「オートって大丈夫なんですか?手動も出来た方がいいんですが」とのたまう私。

店員さんは「OM10にしますか?」と勧めてくれました。

たまたま在庫があり、その場で買えたような気がします(それとも取り寄せだったか?)。

触らせてもらうと、ピントが自動で合わない。

「えっ、オートじゃないじゃん」

この時私はピントのオート(AF)と露出のオート(AE)を勘違いしていた事に何となく気づいたのです。

当時は未だに露出はオートかマニュアルかと議論している人もいた時代。

ピント合わせもAFかMFかという議論は当然ありました。

予算の関係もあり、ミノルタαを買うなんて夢のまた夢。

40パーセントほどがっかりしたけど60パーセントは「ついに自分のカメラを買ったぞ!!」という喜びで一杯でした。

家に帰り、箱を開けました。

今でいう開封の儀です。

自分のカメラだから真っ先に自分が触るべき、触れるはずだったのに父が「どれ!!」と私の手を払いのけ、勝手に電池を入れ、スイッチを入れてしまいました。

我が家は父による専制君主制でした・・・。

LEDが赤く光り、ピーという電子音が鳴り響く。

当時我が家ではVHSのビデオデッキと並ぶハイテク機器でした。

その後、2倍ズームに感動しながら露出の意味も分からずにとにかく撮りまくりました。

写真部は白黒フィルムがメインということもあったし、値段も安かったと(確か24枚撮り380円?)いうこともあり、白黒でばかり撮ってました。

そのうち2倍程度のズームでは物足りなくなってお年玉やお盆の花火代(お盆に親戚からもらうお小遣いを花火代と呼んでました。今でいうお盆玉ですね)を貯めてトキナーのSZX820という80-200mmの望遠ズームを買い、サンパックのフラッシュを買い、最後に格好つけでワインダー2を購入しました。

望遠ズーム以外は中古です。

これで取りあえずは一揃い揃いました。

学生時代、そして就職してからも数年はこの組み合わせで撮ってました。

しかし中古・クラシックカメラに手を出してからは徐々に出番が無くなっていきました。

それでも初めてのカメラは忘れられない。

何度かの修理を経て今でもちゃんと動く状態で手元に残しています。

2~3年前に撮った時は絶好調で綺麗に写ってくれました。

あと何年もつか分かりませんが大事に使いたいものです。

オリンパスOM10。

35-70mm/3.5-4.5とマニュアルアダプター付で6万3千5百円でした。

上面から。

普及機とはいえ、つるんとした今のカメラと比べて貫禄があります。

背面はすっきりしたものです。

LEDが赤く光るのが格好良かった。

モードダイヤル部。

上からバルブ、絞り優先AE、マニュアルです。

ちなみにマニュアルはマニュアルアダプターがないと使えません。

そして、感度目盛りと露出補正目盛りが一緒になってます。

しばらくは頭が混乱したものです。

電源スイッチ部。

シンプルなものです。

巻き戻しクランクは私が黒のプラカラーで塗装したものです。

これがマニュアルアダプターです。

あまり使いませんでした。

ペンタ部の傷。

アクセサリーシューも自分で黒く塗りました。

大分塗装がはげています。

軍艦部のカバーが綺麗なのは、1度修理で交換したからです。

底面も塗装のはげが多数。

フィルム室やシャッター周りは綺麗です。

付属のストラップ。

「ハンターストラップ」と呼ばれていたけど、何がハンターだったんだろうか?

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