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とかくに人の世は・・・

智に働いてみたり情に棹さしてみたりしながら
思いついたことや感じたことを徒然に記します 
  nob

布施柿

2006年12月11日 | つれづれ
 秋の味覚「柿」の収穫もほぼ終わったようですが、ところどころに実を残した柿の木が見られます。これからの時季、雪景色に柿の実がひとつふたつ残っているのはまことに風情のあるものです。

 布施柿(ふせがき)・・・近年になって知った言葉です。秋に柿の実を収穫するときに全部とらずにいくつか残しておく昔からの風習のことです。地方によっては「木守柿(こもりがき、きまもりがき、きもりがき)」とも呼ぶそうです。
 冬になって餌が少なくなったときに小鳥たちがついばめるようにとの人間の配慮という言い伝えもあるし、通りがかった旅人が取って食べるように残すという伝承もあるようです。いずれにしても自然の恵みに感謝し、収穫の喜びを分かち合うという心温まるような習慣です。

 何でも根こそぎ自分のものにしてしまおうという今の時代、先人が持っていたすばらしい智慧に学ばなければなりませんね。
 現代人が忘れたしまったものがこの言葉「布施柿」ではないでしょうか。他者への気遣いや思いやりが込められた「言葉」とともにこんないい「風習」「こころ」も残していきたいですね。
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nobさん、今晩は (金木犀)
2009-09-24 21:38:11
子供たちに、大人は他者への気遣いや思いやりというものをちゃんと伝えているだろうか…

今日、テレビで鳩山幸さんが、
「友愛とはうれしいことも悲しいこともみんなで分かち合おうということです」
と、いうようなことをアメリカの日本人学校に通う子供たちに話しているのを見ました。
鳩山政権ができて、まだ1週間もたっていないのですが、時代が変わってきたと、ちょっと嬉しいです。
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