諦人録

とにかく読んでも得なことはありません。

PCの高速化を巡る“果てしない追いかけっこ”(小寺信良)の感想

2005-07-26 01:35:19 | Weblog
PCの高速化を巡る“果てしない追いかけっこ”(小寺信良)
ttp://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0507/25/news005.html

これは結構、我が意を得たり、な気分。
リネージュ2が出たときに必要スペック見て「これ新しいCPUやグラボ売りたいだけじゃないの?」としか思えなかったり。
実際自分みたいに3Dゲーに興味のない人間にとってはグラボなんて数年前の骨董品やオンボードで充分。

逆に意図せざるヘビーなタスクを得てある意味正統的に進化が早まったのはブロードバンド回線かな。
昔からブロードバンドでリッチコンテンツですよーとか言ってるけど、ADSLや光の一般家庭への普及はむしろ
WinMXやWinnyのような回線喰いソフトの流行によるものが大きく作用している予感。
まぁADSLの場合は「パソコンの普及」による「常時接続の要請」の方が大きかったかもしれないけど。

まぁ、自分はどちらかといえば記事中で言う、
>PCが速くなったおかげで、あれもこれも楽にできるようになった、と考える人もいるだろう。
>そういう人はPC進化の先端から一歩遅れて付いてきている人で、いい具合にこなれてきたときに手を出してるわけだ。
に入る人かな。
それまで使っていたDuron750Mな世代のPCからP4 2.53Gな世代のPCに乗りかえた時は
動画エンコードの時間の違いに、あまりのHDD容量に歓喜してたし。

ただ、次のヘビーなタスクを見つけるのは結構難しい気がする。
HDV編集やHDサウンドは記事中では言及されているけど、決定打にはなれないんじゃないかと。
それらは今から著作権保護を謳ってギッチギチにプロテクトやら管理技術やらを詰め込もうと
権利団体やコンテンツホルダーがてぐすねを引いているような分野だからであり、自由な動画編集などできるようにならないはずで。
それでは広範が求めるようになる魅力あるタスクにはならないし、いくらヘビーでも宣伝の効力としては微妙だろう。

大まかな方向性としてなら、より小さく静かに効率的にという物にPCの進化の主流も置き換わって行くんじゃないかと思うけど
まだ現実的じゃない、というよりまだ地場が整わず時期尚早と言った感があるしそれで困る人もおそらく大勢居るのが悩みどころ。