世の中は不思議な事だらけ

化学系の職業だし、見て見ぬふりし続けてきました。最近はそういう不思議な事をちょっとずつ書いていこうかなと思っています。

城跡を訪れて

2017-11-11 00:37:49 | 日記
かなり昔。
子供の頃。
家族で夏休みに、古城跡に行きました。

親がなぜそこを選んだのかは不明です。

石に〇〇〇城跡と彫られていました。
駐車場には、他の車はなく、私たちの車1台のみでした。
人里離れた感じで、少し小高くなっていました。

みんなで、散策コースを巡っていると、少し林になっている感じのところで、
明らかに、そして確かに女性二人が談笑している声が聞こえてきました。

先に林の向こう側に到着していた家族に
私:「あれ?女の人たちいなかった?」
家族:「いないよ。」
私:「おかしいなぁ、確かに女の人たちが、コソコソと楽しそうに話してたの聞こえたけど。」
「あと、ちょっと遠くで男の人の声も聞こえたけどなぁ」
そういうと石が積み重ねられた四畳半くらいの穴に兄弟が入って遊んでいました。
親:「中に入ってごらんよ。上がれないなら、引き揚げてあげるから」
私:「出れなくなるのが怖いから、やだ。」

その穴を見つめているとなにやらとてつもなくかなしいとか
怖い気持ちがするのです。

普段多磨霊園など平気で歩き回っているくせに、あのお墓たちよりも
ずっとつらくかなしい穴に思え、ここに入ることは、
ここにいる人に対する失礼なことに思えました。
なので、確か入らなかったように記憶しています。

声がした話を親に伝えると急に帰ろうということになり、一同駐車場に向かいました。
「やはり自分たちの車しかない。」「おかしい。」「気持ち悪い。」
と両親はすぐにそこをでました。

現在その穴はふさがれているようです。

鎌倉時代末期1300年頃から南北朝時代に常陸平氏の城であったそうです。
その後江戸通重の次男が土着して足崎氏を称し、戦国末期まで当地を治めますが、
1590年の佐竹氏による江戸氏攻撃の際に○〇〇城も攻略され、城は落城。
私の聞いた声はまさに常総平氏か佐竹氏に滅ぼされた人たちの声だったのでしょう。
わずか500年~700年でも、想像もできないくらい昔のことのように思えるのは、
私だけなんでしょうか。