香川県丸亀市綾歌町の市綾歌総合文化会館で開かれた第３５回全国高校総合文化祭（ふくしま総文）の演劇部門が７日、最終日を迎え、審査の結果、中国ブロック代表の華陵（山口）が初めて最優秀に輝いた。閉会式では福島の生徒実行委員長が「香川の皆さんの協力で無事に開催、閉幕することができた」と述べ、あらためて感謝の意を表した。優秀賞は津曲学園鹿児島（鹿児島）、大谷（大阪）、北海道北見北斗（北海道）の３校に決まり、華陵とともに、２７、２８の両日に東京・国立劇場で行われる第２２回全国高校総合文化祭優秀校東京公演に参加する。四国代表として出場した高松工芸は優良賞に選ばれた。
審査発表で華陵の校名がコールされると、客席から同校の生徒たちの歓声と拍手が沸き起こった。同校は母親を病気で亡くした姉と弟を中心にしたミュージカル風の舞台を上演。審査員は「山口の方言を巧みに使い、丁寧でテンポの良い作品だった」と講評した。
この日は２校の上演後、閉会式を行い、福島東稜３年の斎藤美咲実行委員長が「各校のチームワークに感動した」とあいさつ。香川の実行委員長を務める香川中央２年の多田晴香さんは「福島の皆さんのお手伝いができ、無事に終えられてうれしい」と語った。