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知識と知恵

前日学んだ知識と知恵を記載。

【感冒】【細菌性肺炎】【マイコ】【肺結核症】【慢性気管支炎】【肺気腫】【びまん性汎細気管支炎】

2008-02-06 02:58:23 | Weblog
【感冒】…病原微生物によって生じる上気道の急性炎症。
≪症状≫
全身症状…発熱・頭痛・全身倦怠感
鼻・粘膜症状…鼻水・くしゃみ・結膜炎
咽喉頭症状…咽頭痛・咽頭乾燥感・嗄声
消化器症状…食欲不振・悪心・嘔吐・腹痛・下痢
咳・喀痰
≪身体所見≫
なし
≪検査≫
なし
≪治療≫
対処療法…保温・安静・栄養・うがい
抗生物質の予防的投与
≪重要≫
◆かぜ症候群の起炎ウィルス
①小児:RSウィルス・パラインフルエンザウィルス
②成人:ライノウィルス(最多)・コロナ・アデノ
③夏かぜ:アデノウィルス・コクサッキー・エコー


【細菌性肺炎】…細菌によって肺に惹起される炎症。
≪症状≫
強い咳・胸痛・呼吸困難・膿性喀痰をきたし、
発熱
≪身体所見≫
聴診にて、断続性ラ音(水泡音:コースクラックル(ブツブツ))
≪検査≫
WBC↑、赤沈↑、CRP(+)
胸部Xpにて、エアブランコグラムを伴う肺浸潤影を認める。
≪治療≫
化学療法…感受性のある抗生物質を投与。
補助療法…グロブリン製剤(感染防御力を高める)
呼吸不全に対しては、O2投与、輸血を行う。
≪重要≫


【マイコプラズマ肺炎】…本症は健康な小児~成人の肺炎の主原因の一つで、自覚的症状(咳・胸痛)が強く、胸部Xpもスリガラス状陰影を呈する。ラ音などの診察所見に乏しい。5~25歳に好発。健常人が罹患しやすい。合併症(ギランバレー症候群・スティーブンスジョンソン症候群・脳炎など)を伴うと重症になる。
≪症状≫
健康な小児~青年(5~25歳に好発)に、
激しい乾性咳で始まる発熱、胸痛
≪身体所見≫
≪検査≫
スリガラス状陰影を呈する胸部Xp
WBC→・赤沈↑・CRP(+)
寒冷凝集反応(+)…37℃以下でより強く血球や細菌と凝集を起こす抗体(寒冷凝集素)を検出する方法。
確定診断は、PPLO寒天培地、ペア血清による補体結合。
≪治療≫
マクロライド系(エリスロマイシン)がファーストチョイス。
テトラサイクリン・ニューキノロンも。
≪重要≫
◆スティーブンスジョンソン症候群…ウィルス・マイコ・溶連菌などの細菌・真菌などの感染あるいは薬剤が誘因となり、アレルギー性機序によって多形滲出性紅斑が生じる。
◆ペア血清…発症後1週間以内の急性期と2~3週間後の回復期で4倍以上で有意に上昇とする。


【肺結核症】
≪症状≫
持続する微熱・咳・血痰
≪身体所見≫
なし
≪検査≫
血沈↑・CRP(+)、(WBCは正常な場合が多い)
ツ反陽性
胸部Xpで、空洞を伴う異常陰影
※粟粒状陰影が全肺野にびまん性に分布→粟粒結核
経気管支肺生検で、乾酪壊死(チーズ様)を伴う肉芽腫
◆確定検査として…
塗抹検査(チールニールセン染色)
分離培養(ナイアシンテスト)
≪治療≫
◆化学療法
INHイソニアジド
RFPリファンピシン
PZAピラジナマイド
SMストレプトマイシン
EBエタンブトール
◆手術療法…化学療法にても抵抗性で排菌が続く場合に行う。
≪重要≫
◆ナイアシンテスト…結核菌を他の抗酸菌と鑑別するテスト。結核菌のニコチン酸合成能は他の抗酸菌よりはるかに大きいので、培地でニコチン酸が検出される。確定診断として使われる。


【慢性気管支炎】…慢性に経過する気道分泌物増加症状(咳・痰)が2年以上にわたり、冬季3ヵ月以上、ほどんど毎日続くもの。気管支の粘膜分泌過多があり、これにより閉塞性換気障害をきたす。
≪症状≫
数年来の咳と喀痰に、
呼吸困難、チアノーゼがみられる。
≪身体所見≫
なし
≪検査≫
肺機能検査で、FEV1.0%↓、残気量↑、肺コンプライアンス↑、残気率↑
動脈血ガスで、PaO2↓、PaCO2↑
≪治療≫
排痰
肺炎が合併した場合は、広域抗生物質がファーストチョイス(セフェム系抗菌薬)
≪重要≫
◆チアノーゼ…動脈血酸素飽和度が低下して、還元ヘモグロビンが増加し、皮膚・粘膜が暗紫青色調になる症状。


【肺気腫】…肺胞壁の破壊的変化で終末細気管支から末梢の含気区域が異常拡大し、呼出能力喪失と呼気閉塞現象を起こす。
≪症状≫
喫煙歴を有する高齢男性に多く、
数年来徐々に増悪する労作時呼吸困難、樽状胸がみられ、
咳・痰があり
チアノーゼ・呼気の延長・くちすぼめ呼吸
≪身体所見≫
打診上鼓音
≪検査≫
胸部Xpで、肺過膨張・肺野透過性の亢進
肺機能検査で、FEV1.0%↓、残気率↑、肺コンプライアンス↑
動脈血ガスで、PaO2↓、PaCO2→or↑、PH↓、A-aDO2↑、DLco↓
≪治療≫
禁煙
呼吸訓練(口すぼめ呼吸・腹式呼吸)
薬剤(気管支拡張薬・抗コリン薬)
O2療法(CO2ナルコーシスを防ぐため、PaCO2↑の場合は、低濃度O2から始めるのが原則)
≪重要≫
◆肺の中の小さい仕切りが壊れて、肺が異常にふくらみ、息が吐き出せなくなる、という感じ。


【びまん性汎細気管支炎】…細気管支領域にびまん性炎症をきたす慢性閉塞性肺疾患。
≪症状≫
慢性副鼻腔炎の既往があり、
呼吸困難・咳がある。
≪身体所見≫
聴診上、断続性ラ音と連続性ラ音が混在し、
≪検査≫
胸部Xpで、両側下肺野を中心にびまん性粒状陰影・過膨張所見がみられる。
呼吸機能では、PaO2↓、FEV1.0%↓、%VC↓を呈する。…閉塞性障害と拘束性障害の混合性障害
≪治療≫
感染対策が一番重要。
エリスロマイシン(EM)の少量長期投与
≪重要≫
◆副鼻腔炎を合併する慢性気道感染症
①びまん性汎気管支炎②気管支拡張症③慢性気管支炎
◆高齢者に労作性呼吸困難がみられたら…
①虚血性心疾患・高血圧性心疾患
②COPD・肺血栓塞栓
③貧血
④神経筋疾患
◆細気管支は、気管支と肺胞の中間という微妙なところにあるので、様々な複雑な所見を呈す。