都茂小ブログ

益田市立都茂小学校のブログです。随時更新いたします。よろしくお願いいたします。

臨休徒然日誌2「学校の存在」

2020年04月22日 13時24分56秒 | 日記

昨日,帰りにコンビニで本校の保護者さんと出会い,少し立ち話をしました。「学校も大変だ」「親さんも大変だ」という話になりました。話の中で,「学校があることがありがたい」とのお言葉をいただき,学校が休みになることでの保護者さんへの負担の大きさをまた感じました。

このたび,学校の存在ってなんなんだろうとよく考えることがあります。学校というところは,第一には子どもが「学ぶ」場であるという設定になってはいますが,今回のこれまでの2度にわたる臨時休業の様子を見ていてはっきりとわかったのは,同時に学校は,子どもの「安全を守る」場なんだということです。学校で子どもたちが「安全に」生活していることが前提で,この社会生活は成り立っているんだと改めて感じました。

学校で子どもの「安全」が確保されているから,保護者さんは「安心して」就業できます。子どもたちは給食という,1食250円ほどで食べられる,栄養バランスの考えられた昼食をとることもできます。学校という場所で,大切な子どもが「守られ」ているから,保護者さんは安心して仕事に集中でき,世の中は経済活動が行われ,社会が円滑に回っているわけですよね。

学校教育に携わる人間として,今回気持ちを新たにしたことは,「勉強」を教えることと同じように,いやそれ以上に大切な学校の使命は,「保護者さんが安心して就業できるよう,子どもにとって安全な」場所になることなんだなあということです。

責任の重さを改めて感じます。


臨休徒然日誌1「独りで学び 独りで遊べ」

2020年04月22日 07時38分40秒 | 日記

本校の校訓は「よく学び よく遊べ」です。赴任してきたとき,校庭の石碑にこの校訓が刻まれているのを職員に教えてもらいました。小学校で校訓がある学校は珍しく,創立が古い学校に校訓がある傾向が強い気がします。歴史のある都茂小学校ならではの「校訓」です。

さて,21日から臨休に入り,子どもたちは自由に行動できずに,退屈?な時間を過ごしていることと思います。私のような年齢の人間にはそれも受け入れられるような気がしますが,活動期にある子どもたちには苦痛だと思います。しかしここは一番,我慢をして,感染症の収束を願うほかはありません。

校訓「よく学び よく遊べ」をもじって,この臨休中は,「独りで学び 独りで遊べ」と提案したいと思います。臨休が決まって,担任の先生方は休業中の宿題や課題を一生懸命つくっておられました。臨休中,みんなが勉強をしやすいようにと,プリントを何枚も印刷しておられました。有り難いなあと思いました。

それでも,プリントや課題をやり終えて,やることがなくなるときもあるでしょう。「暇でやることがない」と感じるときに,「独りで学び 独りで遊べ」と提案したい。小学生の間は,宿題の出され方で多いのは,「ドリル○○ページまで」「プリント○枚」「音読○回」という感じ。

私は高学年を担任することが多かったのですが,「○○日にドリル○○ページのテストしますから,準備しておいてね」という伝え方をしていました。漢字を一つ覚えるのに,10回書いたら覚えられる子がいれば,1回で覚える子,30回で覚える子とその定着にかかる回数はそれぞれですよね。音読テストにしてもそうです。

自分が覚えられるまで,自分で工夫して,どうやったら効率よく覚えられるかをさがすのが「学び」なんだと思います。「言われたことをこなす」勉強の仕方と「自分で工夫してする」勉強の仕方とでは,毎日の少しずつの差が将来大きくなっていくと考えています。例えば,高校入試や大学入試のとき,高校や大学から「問題集を○○回繰り返しやっておいてください」とは言われません。自分で自分のやり方を見つけて学習内容を身につけていく工夫をしないと,得点は望めません。

この臨休中,学校に来ている時よりも「暇」だと思います。ゲームを飽きるまでして,その後どういう感じがするのか,何にもしないで過ごして,テレビをずっと観ていて,プリントをしていて,お手伝いをしていて,,,。その後に残った「感じ」が満足できるものかどうかが大切だと思います。

こんなことを言う私など,毎年夏休みの前には立派な「めあて」を立てるのですが,できたことは1回もありませんでした。偉そうなことは言えないのは重々承知の上で,みんなの臨休が,「独りで学び 独りで遊べ」になることを祈っています。