昨年の今頃に聞いた話です。
わたしはなにも確認していません。こないだ田町に行ったら「そういえば」と思いだしました。
それは桜が満開の季節でした。
Aさんは仕事がおして会社を出たのは23時前でした。Aさんの自宅は東京の北西のほうです。いつもは地下鉄で通っているのですが、その日はなぜかJRで新宿に出て帰ろうと思ったそうです。
理由はわかりませんが・・・なんとなく・・・
JR田町駅へ行くと事故かなにかで山手線が止まっていたそうです。こんな時間にと思い地下鉄の駅へ向かいました。
そして、日比谷通り地下の駅へ行くと・・・改札付近は人であふれかえっていて・・・Aさんはとりあえずタクシーでどこかの駅まで行ってそこから電車でと考えて日比谷通りへでました。
そういうときにかぎってタクシーが来ない・・・10分ほどして、やっと空車のタクシーがきました。
なにか古い日産車だったことは覚えていたのですが・・・行先の駅名をつげてタクシーは走り出しました。
ドライバーは小さく返事をしたようでしたが、その声は確認できなかったというか聞こえなかったというか・・・黙って乗っていると疲れから急激に眠気が襲ってきました。目的の駅まではこの時間ならせいぜい15分。かかっても20分の距離なのでおきていようと頑張りましたが、眠りに落ちてしまったそうです。
そして、どれぐらい時間がたったかわからないですが、目覚めると目的の駅に・・・料金を払い降りると・・・空が薄明るい・・・時計を見ると5:45・・・乗車したのは23時前・・・えっ・・・そんなに長く乗っていたのか・・・でも支払ったのは2k弱・・・
メーターおこして眠っているのを待ってくれることなんて考えられないし・・・でも、きっと待ってくれたんだと言い聞かせてほぼ始発の電車に乗り込んだそうです。
そして、自宅について奥様に経緯を話しましたが・・・昨晩は山手線も止まってなかったし、地下鉄の駅の混雑の記録もニュースもない・・・いったいAさんはどこでなにをしていたのでしょうか・・・
唯一の記録はタクシーの領収書・・・東経無線・・・・そんなタクシー会社もグループもありません。すくなくとも東京には、そして、Aさんの電波時計はきっちり12時間狂っていたそうです・・・Aさんがタクシーを降りたときに確認した時間は17:45だったわけです・・・
いったいなにがおきたのか・・・・・