アタマの切れる、鋭い男だった。
親しかったが、
ぼくに対して、遠慮なくいろいろな事を指摘した。
『筒井君は、選民思想を持っているね。世界が自分中心に回っていると思っている。ヒットラーと同じだ。』
当たっていた。
面と向かって言われると、反論できない。
彼は、ニーチェを愛読していた。
18才だったはずだ。
また、
保原のバス停で、料金を支払う時に、
彼は、お釣りを貰わなかった。
『どうしてお釣りを受け取らないの?』
っと、私が聞くと、
『町の財政に貢献するんだ。』
っと、答えた。
本気だったかどうかわからないが、
あの年齢で、そんな応えをする彼は、私にとって、
衝撃であり、刺激になった。
いまも元気だろうか?
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