水果
2016-06-07 | 短歌
1年以上も放置していて、さてどうしよう。題詠も結局完走できていなくて情けない限り。
身辺いろいろあるけれど、ほそぼそと歌は詠んではいます。
水果
泳げない子どものような表情のあなたの重み、沈められたい
どちらかの落ちる頭を腕で抱く果てなきものは浅ましいこと
南国の果実の名前を教えられ白い部屋には白いカーテン
言いなりになる人がいて真夜中にぼろぼろこぼれるフルグラフルグラ
どの夢も水の匂いに満ちていて身籠る夏にひとりで眠る
(2015年末に文学フリマのフリーペーパーに参加せていただきました。謝謝:稲泉真紀さま)