「資源の少ない国、日本」が大方の見方だ。よく見
ると日本国土面積の多くを森林が占め、日本は世界
でも有数の森林資源大国である。しかし、この資源
出典:shinrin-ringyou.com/ 日本の森林(例)
の多くが生かされないままで来た。何が要因か? そ
の課題や対応について考察して見る。
◇日本森林面積は国土の約70%:木材自給率33%;
日本の森林面積は、世界で3位と恵まれている。しか
出典:shinrin-ringyou.com/ 森林利用率
かし、森林資源の利用が遅れている。世界各国の木
材自給率(2005年)を見ると、100%を越えている
国は1位Malaysia、2位Canada、3位NewZealand
出典:kobenno-k.jp/ 木材自給率比較
、北欧などが続く。100%を割る国でも、豪州94%
、米国86%、日本20%だった(日本の木材自給率は
2015年に33.2%まで向上したが、まだ多くを輸入
材に依存)。
◇日本の森林資源の役割と対応:
森林資源には、CO2吸収し、O2を排出してくれる働き
もある。一方、CO2の吸収量/排出量は樹齢と共に変化
出典:林野庁 樹齢によるCO2吸収量・排出量の変化
し、年数と共にCO2吸収量/排出量が接近して行く。
ある樹齢になったら伐採し、若木に置換える事が求
められるのだが。
◇森林資源生かされない要因と対応:
我が国では木材自給率が何故、大きく伸びないのか
? 主な要因には林業において、人手不足により伐採
出典:taka-shigoto.com/
が行き届かない、作業を人手に頼っている所もある
等が考えられる。解決策の一つとして、林業の機械
化があり、進めている所もある。
◇森林資源を生かす:林業の機械化を拡大;
上述の問題を解決するには、林業の機械化を拡大さ
せる事が必要となる。この為には、Costを要するが、
国(林野庁)・会社・組合・個人が関わり、進める必
要がある。機械化の主な作業をpick upして見ると、
ハーベスタ(Harvester)による伐倒
プロセッサ(Processor)による枝払い
フォワーダ(Forwarder)による集材
出典:林野庁のHP(上の3枚とも)
かかる事業を拡大させる事により、日本の木材自給
率を上げて行きたい。付記:今回成立した「改正出
入国管理法」で、対象となる14業種には林業が含ま
れてないが、近い将来には林業も対象に含め、林業
の人手不足を補って行く必要があると思う。