原子力は、電力エネルギー発生手段として世に広まった。そこでは、
核分裂により発生する熱エネルギーを使って発電する。原子力発電
では、如何なる時も核反応を”コントロール”する事が必須となる。
◇核分裂反応の仕組みと発電:
天然にあるウランには核分裂を起こしやすいウラン235がある。こ
のウラン235の原子核に中性子を当てると、ウラン原子は分裂する。
原子核 出典:ja.wikibooks.org
この核分裂の際、新たに中性子が発生し、ウラン235に当てると、核
反応が連続的に行われる。この反応がゆっくり進むように制御棒でコ
ントロールするよう工夫したのが、原子炉だ。核分裂反応時、大量の
熱が発生する。この熱で造った蒸気で蒸気タービン発電機を回転させ
、電気を造る。
◇原子炉での核分裂反応をコントロール:
コントロールを維持し、安定的に運転する事で安全が保たれている。
残念なことに、福島原発で事故が起きた。津波で原子炉の冷却水系統
が正常に働かなくなり、原子炉の温度が上がり、炉心溶融に至った。
原子力発電では、かかる事故を防ぐ事が必須の課題だ。