徒然草-旅人のつぶやき

Let's live for today! tomorrow may never come。。。

カレントデザイン「solsticeST」のレストア

2015-01-29 20:09:06 | 外遊び(野外活動)

ご存知の方も多い(facebook繋がりの人)かと思いますが。カヤック始めました。。。


「カヌー」と総称される中で、体を船の中に入れちゃうタイプで、船体が布じゃないヤツ。
湖や海を旅したり散策するための船です。一般的に「シーカヤック」と呼ばれています。
50歳になる寸前で思い立って。実は、20年ほど前から興味はあったんだけど縁が無くて。
で、昨年の秋に体験して… ハマりました。。。(^^;) 乗馬よりも安くつくしね~(^^;)

ツアーに参加し、レンタル艇で楽しんでいたのだが、やはり「物欲」が強い性格…
オークションや、ショップの中古艇情報などを見ていたけれど、あまりピンと来なくて。
で、ある時に「譲りましょうか?」と声をかけていただいたのがこの船「ソル太郎」君。
かなり古いものだが、そのディテールは美しい!そして「あまりにも珍しい船」だと。

はい、天邪鬼で目立ちたがりですから。そして調べていくうちに面白い船だと。
長くて、幅が広くて、後ろのデッキが薄くて、前のデッキがとんがっていて… 
その他いろいろ。かなり特徴的で個性が強いけれど、どうやら乗りにくくは無いみたい。

直進性と1次安定性に優れている。スピードが出る。技術があれば小回りも効く。
そして荷物もたくさん積める。うん、これは理想!というわけで見もせずに即決!

とは言うものの、10年以上も海原に浮かんだ船。それなりにメンテナンスは必要。
というわけで、現状で試し漕ぎの後、正月明けにレストアに取り掛かりました。
写真が15枚… チョコッと解説付きで並べてみます。ご参考になれば幸いです。。。




まずはパーツをひたすら外していきます。フットブレイスとラダーはそのまま。
樹脂系のパーツは塩分や紫外線でグレーになっていました。ポロッと折れちゃうものも。


ハッチカバーの境目はこんな状態。全体的に白っぽくなっていますね…
元の色は綺麗な藤色だったんだと認識。さぁて、磨けば光るのか?

 
用意したのは2種類の液体コンパウンドとポリメイト。でも問題発生!
ポリッシャーを回すと飛び散る!なので練り状のコンパウンドに変更しました。
10ミクロンで磨いたけれど、それで充分。1ミクロンなんて、車の塗装の仕上げ用…(^^;)


安物のポリッシャーですがイイ仕事します。でも、これも途中でヘッドを変更。
羊毛バフは最終仕上げ用。なのでスポンジに交換。中仕上げ用でも充分でした。


狭くてグチャグチャの工房に無理やり押し込んでの作業は困難…(+_+)
磨いた時間は2時間ほど。作業スペースが広ければもっと効率が良いのでしょうね。


リアのデッキ。ハッチカバーに隠れていた部分と変わらないほどに復活!
艇名のステッカーも剥がれることなく。結構しっかりしてますね。。。(^.^)


ワイヤーも交換。心配性?なので、カシメは2重にしています。
戻り代を長めにしてあるのは、万が一に調整が必要な時のために。


コクピットの前はネットにしました。ペットボトルとか、タバコとか挟むから。
これ、実はバイク用です。ホームセンターで1000円もしないのです!
真ん中のアイレットは「Jフック」に変更。挟むものの大きさにより変化させれます。


後ろもネットに。デッキの寸法に合わせて少し奥行を切り詰めました。


もちろんデッキのコードも取り替えました。ハッチカバーは手に入れた時に交換。
これって、全部「バリー社」のなんだとか。なるほど、効率的。。。


シートの調節のコードも交換。シートはポリメイトで吹けばピカピカに!
付け根の部分にヒビが入ってるけれど、これは後の課題としてそのままに。


カムクリートも新調。ラダーのロープはポリエステルの金剛編みに変更。
正体不明の部品が付いていた穴はロッドホルダーのベースを取り付けました。


ハッチカバーのベルトは荷締用の金物に。金属だからサビが心配だけど…
ベルトを長めにしてあるので、荷物をデッキに積むときもガッチリと固定可能。


ラダーに痛みは無い様子。軽くオイルアップのみにて完了。
ワイヤーの出口の部分が痛んでいたのでシリコンシーラントでタッチアップ。


そして完成!深い傷は仕方がないけれど、これからも傷はつくだろうし。
しかし、長いねぇ~!後ろのガラクタ号は3.3mだから、それよりも2mも…(^^;)


長々と書き綴りましたが、FRPは再利用が難しい素材。燃やせないし腐らない。
破損しても修理は容易。穴あけなどの加工も、他の素材を貼り付けることも可能。
故に、メンテナンスを怠らなければいつまでも使えるわけで。。。

もし眠っているカヤックがあれば、ほんの少しの手間をかけてみては?
素人でも、DIYレベルで充分に復活させることができますから。。。(^.^)




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