だいぶ時間がたっちゃいましたが、10月17日に静岡県は浜松市にある航空自衛隊浜松基地の「エア・フェスタ浜松2010」(以下面倒なので「浜松航空祭」と記述)に行ってきました。首都圏外の基地祭に行くのは初めてですね。
土曜日まで仕事だったんで仕事の後そのまま荷物もって浜松に直行・前泊して挑みました。もう少し余裕持って行きたかったですけど、夜行で車中泊よりかはまし、ということで我慢我慢。いや、土曜日休みだったらその手もあるんですが、仕事の後だと体力的につらすぎるので…
土曜日まで仕事だったんで仕事の後そのまま荷物もって浜松に直行・前泊して挑みました。もう少し余裕持って行きたかったですけど、夜行で車中泊よりかはまし、ということで我慢我慢。いや、土曜日休みだったらその手もあるんですが、仕事の後だと体力的につらすぎるので…
天気はあいにくの曇り空でしたが、約12万人(浜松基地発表)の人出で賑わいました。
雨が降らなかったのは良かったんですが、曇り空なので私のカメラでは写真、特に飛行中の機体がろくに撮影できずぼろぼろ(T-T)。しかも展示機体に米軍機が無く、少々寂しい感じ…
しかしながら格納庫内の展示などが結構面白く、一日楽しく過ごしました。
以下、撮影した写真の一部を紹介します。もっとも、途中でカメラのバッテリが切れて結構悔しい思いをしています(>_
第1術科学校のF-2A。両翼端に国産のAAM-3赤外線誘導短距離対空ミサイルを、主翼の下には誘導爆弾を搭載していました。右翼(写真側)にはJDAM(GBU-38/Bか?)を、左翼側にはこれまた国産(というか独自開発の)赤外線誘導キットを付けた500lb.爆弾を搭載していました。 もっとも、弾薬類はいずれも訓練弾だと思います。 |
ミサイルについては、胴体に搭載されているミサイル(青く塗装されている)のうち前方(右側)が国産の新型ミサイルであるAAM-4アクティブ・レーダー誘導中距離対空ミサイル、後方(左側)が従来品であるAIM-7Fスパロー セミアクティブ・レーダー誘導中距離対空ミサイル、主翼の下に搭載されているのが最新の国産ミサイルである、AAM-5赤外線誘導短距離対空ミサイル。AAM-4やAAM-5は雑誌などでもなかなかお目にかかれない代物ですし、もちろん実物(といってもこれも訓練弾ですが)を見るのは初めてです。なかなかレアなものを見せてもらいました。 この他、写真には写っていませんがF-15JやF-2の固定武装である、M61 20mm機関銃(バルカン砲)も展示されていました。 |
警戒航空隊所属の2機。奥が飛行警戒管制隊(浜松)に所属するE-767 AWACS、手前が飛行警戒監視隊(青森)に所属するE-2Cホークアイ。 E-767は日本だけが装備する機体で、本来米軍と同様E-3を導入しようとしたんですが導入決定時にはベースの機体であるC-135系列の生産ラインが閉じていたのでやむなくボーイング767-200をベースにして開発されたという逸話があります。ボーイング767はC-135と比べると機体が一回り大きいので、背中にしょっているレドームが小さく見えます… E-2Cは米海軍が空母艦載機として使用している機体で、狭い艦上で運用できる様、写真にある様に主翼を折りたためる様になっています。 両者とも基本的な機能は似た様なものなんですが、E-767の方が遙かに大きい分、性能も滞空時間も桁違いに大きいです。その分値段も桁違いですが…。しかしこうやってみると大きさの違いがよく判ります ちなみにE-2Cの手前はE-767Jr.(?)。近くで見られなかったのでよく判りませんが、最近はやりの小型バイクorバギーを改造したものです。せっかくだからこれで色々走り回ってくれれば面白かったんですが(^^;) |
百里のRF-4E。今年の横田基地友好祭に来ていたものと同じ機体です。 |
こちらも第1術科学校所属のT-7初等練習機。第1術科学校は整備士とかの教育をやっている学校のはずで、この機体もその教材と思われます。普段実際に飛行することがあるかどうかは知りませんが、たぶん無いでしょう。静浜から展示飛行で同型機が飛んで来ましたが、ターボプロップエンジンであるためにエンジン音はジェットエンジンみたいな音がします。 |
こちらは浜松基地のパイロット教育を担う第1航空団第31飛行隊所属のT-4中等練習機。他のサイトによると「静浜カラー」「レッドインパルス」などと呼ばれているようです。たしかに派手!。 翼の下の増槽には、10万時間無事故の記念塗装がなされています。 |
こちらは陸上自衛隊明野駐屯地(三重県)から飛んで来たAH-1S コブラ 対戦車ヘリコプター。陸上自衛隊からはこの機体と後述のUH-1Jの2機のみ飛来してきていました。 |
同じく明野駐屯地から飛来したUH-1J。兜の前立ての様にコクピットの上に突き出ているとげは、ワイヤカッタで、空中に張られたケーブル(送電線など)に引っかかったときにこれを切断し、事故を防ぐための機構です(実は最近までアンテナだと思ってた…(汗))。 |
下の写真は救難展示飛行の際にUH-60Jからジャンプした救難要員。旋回したり宙返りみたいな動きをしたりと、細かい芸を見せてくれました。なお、ヘリコプターのダウンウォッシュの影響を最小限にするため、救難員を離れた場所でおろすことは結構あるようです。 |
浜松救難隊所属のU-125A救難捜索機。上記のUH-60Jに先行して現場に赴き、遭難者の捜索をするのが任務です。腹部の捜索レーダーのふくらみがまるで子持ちししゃも(笑) |
入間基地・第2輸送航空隊所属のC-1。入間は比較的ご近所なのでよく見る機体ですが遠征先で見るのはなんか変な感じがします。「ここで入間の機体を見てもなぁ~」的な(笑) |
基地南側のエプロンに駐機していたE-767。この2機のうちの1機が展示飛行を行いました。展示飛行時の写真は余りよいのがないので(泣)公開しません。 |
ブルーインパルスと地元のT-4が勢揃い! なかなか壮観です。 |
歴代ブルーインパルス使用機。手前からT-2(2代目)、F-86F(初代)、T-4(3代目・現用機)となります。T-2とF-86Fは浜松基地南側にある、浜松広報館(エアーパーク)の格納庫に展示されていた機体です。T-4は松島基地から予備機を1機余分に持ってきたみたいですね。 |
こちらは格納庫内で展示されていた、整備中(という設定?)のT-4。動翼や脚部の動きを実演するデモをやっていました。あちらこちらのパネルを外されてカッタウェイモデルみたいになったT-4が見物です。 |
下の画像は携SAMで使用するバッテリ(円筒形の物体)とIFF(敵味方識別装置;ケースに入った四角い物体)で、バッテリにはシーカー冷却用のガスも一緒に封入されているそうです。隊員の人のお話によると、ガスが封入されているため、バッテリセルの有効時間は1分程度とのこと。なので結構有効に使うのは難しそうな装備です。発射直前までバッテリは使わない事になるわけで、日頃の訓練がないとあっという間にバッテリを消耗しそうです。 携SAMは陸上自衛隊でも装備している兵器で、航空自衛隊では基地防空用に使用されます。 |
こちらも基地防空用の装備であるVADS-1改。20mm機関砲(バルカン砲)を使用する、近接防空兵器です。CCDカメラと照準レーダーで自動追尾・照準されるとのことで、人間はトリガーを引くだけでよいようです。 写真を見ると判るとおり、操作席が一般に公開されており、子供たちがひっきりなしに席に上っていました。 VADS-1で使用する弾薬についてもカッタウェイモデルが展示されていたんですが、デジカメのバッテリが切れていたため撮影できず(泣)。 |
F-15Jが装備する F100-IHI-220Eターボファンエンジンの教育用モデル。写真に写っているのは圧縮機~燃焼室の辺りですね。写真にはありませんが、後ろの方になーんにも無い様な空間があったんで聞いてみたらアフターバーナーの燃焼室だったり、ノズルの開閉の制御をどうしているとか、色々勉強になりました。 |
E-767が装備するCF6-80C2B6FAターボファンエンジン。上のF100が教育用のカッタウェイモデルだったのに対し、こちらは実機で使っているエンジンです。整備用におろしたものを展示しているそうですが、ファンの直径がデカイ!。2m以上あると思います。 普段の整備は基本的に自衛隊側でやっているそうですが、エンジンをばらす様な複雑な整備についてはメーカーに送り返してやっているとのこと。といっても前面のファンブレードの交換程度であれば自衛隊側でやってしまうそうです。エンジンに鳥が吸い込まれるバードストライクも年に2~3回は起きるとか。多いと見るべきか少ないと見るべきか。 |
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81式短距離地対空誘導弾の発射機です。当日は発射機をぐるぐる旋回させる、なんてデモもやってました。手前の細長いコンテナは次弾装填用のミサイルで、所定の位置に搭載しておくと5~10分程度で次弾の搭載ができるようです。もっとも、この位置に積むのは人力だそうですが(苦笑)。 |
静浜基地から展示飛行のために飛来したT-7です。曇っていたせい(?)でうまく写真撮れてません(x_x)。T-7の飛行中の写真のうち、比較的状態が良かったのを1枚出します。 |
小松基地から飛来したF-15J。実際には2機飛来してきていましたが、概ねそれぞれ単独での展示でした。 戦闘機は速度が速く、なかなかうまいことフレームに収まらなかったんですが、速度落としたところをなんとか取った1枚です。 しかし戦闘機の飛行って考えてみればずいぶん久しぶりに見た気がします… |
岐阜基地から飛来したF-2B。こちらもちょこまかと起動してくれまして、なかなか写真が撮れませんでした。 |
10機でデルタ編隊を組む浜松基地第31飛行隊/第32飛行隊のT-4。6機まではブルーインパルスでおなじみですが、10機はなかなか無いです。 |
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