10月に入り、今年も後3ヶ月を切りました(早!)。
しかし10月は毎週のように航空祭が開催される月でもあり、ヒコーキファンな私としては楽しみな月でもあります。(全部の航空祭にいけるわけではないのが悲しいですが…)。
というわけで第1弾は10月1日に開催された、海上自衛隊下総航空基地。ヒコーキ好きやって長いですが、航空祭に行くようになったのは最近なのでこの基地に行ったのは今回が初めて。というか海自のみの航空祭そのものがはじめてですな(厚木基地には行ったことあるけど、あれは米軍+海自だった)。
案の定というか、参加している機体は数少なかったものの、人も少なかったのでのんびりと見て回ることができました(入間だとこうはいかない)。
んでは以下に撮影してきた写真など。
海上自衛隊の初等練習機T-5。今まで空自の練習機しか見てなかったせいもあって、初めて見た機体なんですが、なんか気持ちよく飛べそうな機体ですね。バブルキャノピーで視界も良さそう。ちなみに、レシプロ機に見えますがターボプロップ機とのこと。 口頭での説明は受けてないんですが、尾翼の数字などから小月基地の201教育飛行隊所属機と思われます。 |
練習機って言うより連絡機に見えますが、ベースは民間機であるビーチクラフト C-90 というビジネス機で、海上自衛隊では LC-90という名前で連絡機としても使っている機体なので当たり前って言えば当たり前ですね。 説明版によれば、計器飛行訓練などに使われるようです。 写真の機体は202教育飛行隊・徳島基地所属機のようです。 |
これも初めて見る機体ですね。U-36Aと呼ばれる訓練支援機で、説明版によれば対空標的を曳航したり、対艦ミサイルの模擬役をやったりするようです。そばにいた自衛官に聞いたところ、ミサイルのエミュレーションをするときは実際のミサイル同様、海面すれすれを飛んだり急上昇・急降下なども行うようです。技量がないとで居ない仕事ですねぇ。 なお、両種翼端には燃料ポッドの前端にそれぞれミサイルのシーカー(センサー)が組み込まれており、左翼端にはレーダー、右翼端には赤外線のシーカーが組み込まれています。訓練の祭はこのシーカーを稼働させながら自衛艦に向かって飛行することで、ミサイルの「演技」をする、ということのようです。 |
日本が誇る救難用飛行艇として有名なUS-1A。本拠地は岩国ですが、交代で部隊の一部が厚木基地に詰めています。写真の機体もその1つで、パイロットの方に伺ったところ、「帰る前に下総に寄ってこい」と言われたとのこと(笑)。 厚木勤務は1週間交代とのことで、意外に短いと思ったらその間は12時間交替で常時待機体制にあるとのこと(訓練も多少やるみたいですが)。話を聞いたパイロットの方も「厚木には何回も来ているけど基地の外には出たことがない」そうです。要は臨戦態勢な訳で、1週間交替となるのも納得です。
US-1Aはかなり古い機体で、現在順次新型のUS-2に交替しつつあります。写真の88号機も今年中に退役することが決まっているとのことで、今回が最後の厚木勤務だろう、とのお話でした。 |
右の写真上は地上展示されていた第203教育飛行隊のP-3C。入間とかの航空祭で見るP-3CはよくESMポッドとかをぶら下げてるんですが、ここの機体はクリーン形態のものが多いように思いました。 当日、P-3Cは展示飛行やら体験飛行やらで多数が離着陸しましたが、ちょいと微笑ましかったのが右の写真下のシーン。何やってるかというと、エンジン停止後にプロペラを定位置(?) に直してるんですね。見た目だけの問題なのか、それとも他に理由があるのかは知りませんが、何回かやり直していてちょっと大変そうでした。 |
航空自衛隊からは第1輸送航空隊第401飛行隊(小牧基地)所属のC-130Hが参加。大型機(プロペラ4発機)の基地だからそれに合わせた? そんなわけはないか(笑)。
ちなみに飛行機を見ている際、たまたま近くにいた女の人がC-130を指して、係の海上自衛隊員に「なんであんな色(水色)なの?」と聞いてましたが、これはイラク派遣の際に採用した迷彩色ですね。脅威が基本的に地上の武装勢力からの対空ミサイルなんで、空に溶け込むこのような色になったと思われます…が、係の人を押しのけて説明できるほど厚顔でもなかったので黙ってました(^^; |
館山基地から飛来したUH-60B哨戒ヘリコプター。第21航空群所属機。
パイロット(?) の人が「来週の土日に航空祭やるから来てくださいね」と言ってくれましたが、館山の航空祭は10月9日の一日だけでした……ウソツキー!(笑) |
上の機体と同様、館山基地から飛来したUH-60J救難ヘリコプター。
写真では見にくいかもしれませんが、機体の内部まで公開しており、終日人がそばにいて賑わっておりました。 |
写真は上がアパッチ全体の、下がアパッチが機首下に搭載するM230 30mm機関砲の写真です。機関砲はチェーンにより伝達される外部動力で駆動することから、「チェーンガン」と呼ばれますが、これだけまじまじと見たのは初めてかも。 |
AH-64Dの隣に駐機していたAH-1S対戦車ヘリコプター。木更津駐屯地の第4対戦車ヘリコプター隊所属機です。
割と人気のある機種なんで、たいていの場合は人が群がってるんですが、今回はアパッチがいるせいか、あまり人はいませんでした(笑) |
汎用ヘリコプターUH-1J。UH-60JAが導入されているとはいえ、まだまだ現役です。立川あたりから来たのかと思いきや、北宇都宮駐屯地から飛来したとのこと。はて、北宇都宮はUH-60JAじゃなかったっけ? と思いつつこのblogを書くために調べてみたところ、北宇都宮駐屯地内の陸上自衛隊航空学校・宇都宮校で使用している機材のようです。 |
陸上自衛隊の大型ヘリ、CH-47J チヌーク。木更津の第1ヘリコプター団に所属している機体で、航空祭開始当初から展示されていたのではなく、空挺降下展示実施の際、空挺隊員を乗せて飛来し、そのまま地上展示に回された物です。 左の写真は、空挺降下展示終了後に着陸してタキシングするCH-47J。 |
写真右上は、降下に備えて後部ランプドアを開いた状態で飛行するCH-47J。右中が降下後、着地する空挺隊員。このときは7名が降下したように記憶してます。一度に7名が降下するのではなく、まず一人が先に降りて、その後他の6名が降下しています。 地上に降下した後は本来なら戦闘体制に入るわけですが(パラシュートは捨てる)、今回は降下展示なので皆さんパラシュート抱えて戻ってきました(写真右下)。やはりかなりかさばりますね。 会場には第1空挺団の展示ブースが格納庫内に設けられていて、落下傘などの個人携行装備が展示されてました(実際に身につけることもできた)。私も実際に背負わせてもらいましたが、メインパラシュート(主傘)だけで22kgと、ちょっとした荷物です。これに加えて予備傘(7kg)、背囊(はいのう・バックパックのこと)約40kg、戦闘用装備(小銃や弾薬)などを抱えて飛ぶわけです。隊員の方達は一般人よりも相当体力がある方々のはずですが、やはりこれだけ持つと歩くのも大変なようですね。 なお、下総基地と第1空挺団、普段の訓練から多少の縁があるようで、C-1やC-130Hなどの航空機からの降下訓練を行う際、航空機に搭乗するのはこの下総基地からなんだそうです。まぁ、確かに入間まで延々と2時間3時間かけて移動するよりは輸送機の方に近場まで来てもらった方が楽ですね。しかし私は毎回入間まで行ってるんじゃないかと思ってました(笑)。1つ賢くなった日でした。 |
こちらは展示物ではなく、格納庫内に鎮座していたYS-11T-A。機体下部の巨大なレドームが目をひく機体です。
この基地内のYS-11は最近全機退役したはず…と思って調べてみましたが、やはりその通りでした(Wikipediaによると、2011年6月1日付で用途廃止)。しかしながら、格納庫内に2機、エプロン上に3機が確認できてます。これらの機体を何に使っているのか、はたまたただ処分するまでの間保管しているだけなのか、については確認できてません。 |
右の写真上から3枚はアトラクションで使用される機体です(上からP-3C、護衛艦、敵潜水艦を模した物)が、ミニバイクにかぶり物を被せただけ…ではありません。かなり…いや、無駄に(笑)凝ってます。
写真一番下は展示の中盤での目玉、救命ポッドの投下シーン。てっきり飾りもんだと思ったらホントに投下するんでびっくりしました。投下したポッドは見事救命筏の直前に落下しています。 |