(俊)のねぼすけblog

ふわぁ(+o+)……えーと…マンガと本のレビューが中心。つーか好き勝手に書き散らかしてま‥す……(-_-)ZZzzz…

「キケン」

2011-11-06 23:45:26 | 本・マンガ
「キケン」表紙
「キケン」表紙
(画像は新潮社のWEBサイトから)
今回も図書館から借りてきた単行本ですね。有川浩の「キケン」。

成南電気工科大学機械制御研究部、略して「機研」。男子率99%のこの学校(いや、工学部系の男女比って大体どこもこんなもんでしょ)で青春を燃やす若者達のストーリー。まぁ、危なっかしい人たちが多いですが、内容は全くの青春物。一つひねってあるとすれば、全体的な構成は司会役のキャラが過去を振り返っている形にしていることでしょうか。まぁ、結構濃いキャラは出てきますが、宣伝文句で言うほど「危険」ではないです(笑)。というか、個人的にはここまで行かなくても似たような経験している人は大勢いるんじゃないかな、と思いますね。

ストーリー的にはありがちですが、本の装丁では結構遊んでます。新潮社ってお堅いイメージがあるから意外な気もしますね。後書きによると各章の扉は雑誌連載当時のまま、ってことですから連載当時から遊び心満載だったようで。この作者はこういうの好きですね(笑)。

ありきたりな青春物であり、非常に読みやすい作品です。でもその分、一発勝負的な雰囲気の強い作品でもありますね。あまり繰り返し読む気が起きない、という意味で。
個人的にはこの作品、30代以上の人にお勧め。主人公に笑いながら、ノスタルジーに浸ってください。20代の人は実際にこの本に出てくるような思い出を作っている人も多いと思うので、現時点では読まない方が良さそうです。封印して三十路を超えたら読んでください(笑)


立川駐屯地防災航空祭に行ってきました・その2

2011-11-06 15:42:23 | 日記

ゆるゆる書いている間に入間の航空祭も終わってしまった orz。
でも今年は仕事でいけなかったんだよなぁ…近所の友人からの証言によれば、C-1が5機編隊で飛行していたらしく、ちょいと凹み気味です。

それはともかく、立川駐屯地防災航空祭の記録「その2」です。

ソカタ TB-10
ムーニー M20J
T-41 (?)
左3枚は個人所有機と思われる機体3機種。うち2つは胴体に赤十字を描いているけど果たしてこれは??

左上は Socata TB-10 (JA4137)。軽飛行機の類は全然知らないのでググってみたところ、フランス製の機体みたいです。

左中はMooney M20J (JA3808)。アメリカ製の機体ですね。

左下はT-41 またはセスナ 172 (N5241F ?)。提示されていた説明板と機体のシリアル番号をを見る限り、米軍でT-41として使用されていた機体を譲り受けて個人所有しているように見えますが…果たして実態はどうなんでしょうか?

EC155B1 「おおとり1号」, 警視庁 右の写真は警視庁航空隊の所属機で、ユーロコプター社製 EC155B1 「おおとり1号」(JA11MP)。普段から立川に居る機体のようで、調べたところだと2004年に受領したばかりの最新型ですね。

この他に、写真は掲載していませんがベル412「おおとり3号」(JA6704)、ベル206「はやぶさ2号」(JA6125)が飛行展示を行っています。

AS332L1 「ひばり」, 東京消防庁
AS332L1 「はくちょう」, 東京消防庁
AS365N3 「つばめ」,東京消防庁
警察の次は消防庁、ということで展示していなかった、奥に駐機していただけの機体も含めて3つご紹介。

左上はユーロコプター社の AS332L1 シュペルプーマ「ひばり」(JA119B)。乗客の定員が27名という大型ヘリです。見たところ、消防向けの特殊な設備はスリングを除いて装備していないようです。そう見えるだけかもしれないですが(^^;。

左中は滑走路の向こう側、格納庫の前に駐機していた同じくAS332L1「はくちょう」。こちらは胴体の下に放水用水タンクを搭載しています。この機体、飛行展示では実際に空中から放水するデモンストレーションを行っています。

左下は「はくちょう」と同様に格納庫の前に駐機していたユーロコプター社のAS365N3 ドーファンⅡ「つばめ」(JA1196)この機体も飛行展示を実施しました。
ちなみにこの機体、去年の4月に導入されたばかりの機体のようですね。

UH-60J, 航空自衛隊 右は航空自衛隊の救難ヘリコプターUH-60J (4569号機)。周りに人がいないわ、説明板もないわ、機体にもヒントがないわ、でどこの基地の所属かは判りません。順当に考えれば百里基地あたりだとは思いますが…

なお、ネット上の情報によると、帰投時にちょっとしたサービスをしてくれたらしいです…見たかったなぁ。

CH-47J,航空自衛隊入間基地 左はすでに紹介したCH-47J…とはちょっと違っていて、航空自衛隊航空救難団ヘリコプター輸送隊(入間基地)所属のCH-47J (4493号機)。

航続距離を延長したバージョンのようで、陸上自衛隊のCH-47JAに相当します。「その1」に記載したCH-47と、前脚の位置が異なることが判るでしょうか…?

UH-60JA, 北宇都宮駐屯地 陸自のヘリを1つ紹介し忘れてました(汗)。右の写真は北宇都宮駐屯地のUH-60JA(43117号機)。第12ヘリコプター隊第1飛行隊の所属機で、機首にはエンブレムを貼り付けていました。

どういう理由かは知りませんが航空祭ではUH-60JAは北宇都宮から来るケースが多く、木更津の機体よりも良く目にします。やはり配備数の違いですかね?

SH-60B,米海軍厚木基地 なんかすっかり航空祭の名物と化した気のする米海軍HSL-51のSH-60Bです。CAG機なんで塗装がエラい派手。ここ1ヶ月で何度も見たので少々食傷気味な気もします(笑)。

相変わらず人が群がっていまして、機体の整備とか大丈夫かしらん、といらぬ心配をしてみたり。

UH-60A, 米陸軍キャンプ座間 アメリカ陸軍のUH-60A(24448号機)。これ自体は特に珍しくないですが、今回は機体にパイロン装着可能なスタブ翼をつけてきました。この形で見るのは1月の習志野以来かな?

この機体も人が群がっていましたが、せっかくなんでいろいろ見聞きしてきました。例えば、このスタブウィング、根本の4本(6本?)のピンで留めているだけとかで、装着や取り外しは検査含めて30分くらいで出来るとか、ペイロードは2000gal.タンクを2つ取り付けられるとかですかね。でも内側のハードポイントにはパイロン機構が取り付けられて無かったです。

乗客席部分でもシートベルトが割と目立つところに出ていて、今までヘリコプターのシートベルトってあまり見たこと無かったのでちょいと新鮮でした。訊いてみたところ、乗員席は5点保持、乗客席は4点保持のシートベルトとのこと。実際にシートベルトを外して機外に飛び出すときの手順もやって見せてくれました。やっぱり米軍はサービス精神旺盛ですわ。
客席は11人が座るにはかなり狭いように思えたんですが、訊いてみたらやっぱり狭いとのこと(笑)。まぁ、慎重が180cmとか190cmとかあるような人間がごろごろしているわけだからなぁ…。

UH-1N,米空軍横田基地 左は米空軍横田基地から飛来したUH-1N。自衛隊のUH-1H/Jとは兄弟分ですが、エンジンが双発という大きな違いがあります。今回は96645号機と96646号機の2機が飛来していました。

一方の機体は間近で見せていたのにもう一方は隔離してたんでなんでかなーとおもったら、「パイロットスーツを着て撮影! 」という出し物を1回1000円でやってて、隔離した方の機体はそちらの撮影用に使っていたようです。いや、別に店をやるのはいいんですけど1回1000円はちょっと高すぎだろ! と思ったり。案の定、あまり客は居なかったようです(笑)。これが500円なら行列できてたな、きっと。

編隊飛行展示
編隊飛行後着陸するAH-1SとOH-1
自由落下傘降下を行う第1空挺団隊員
右上と右中の写真は陸上自衛隊の航空祭では名物と言ってもいいかもしれない、ヘリコプターの大編隊飛行です。

去年は消防や警察のヘリコプターも参加していたんですが、今年は自衛隊だけ。HLTV搭載UH-1Jのところに居た隊員の方に訊いたところ、前日までの悪天候の影響で、NoGoがかかってしまったとのこと。今年はAH-64Dが居なかったんですが、それも天候の影響らしいです。ちょいと残念。

しかしながら災害救助の展示はばっちり行われまして、こちらでは警察も消防もがんがん飛び回っておりました。自衛隊のヘリコプターからDMATやレスキューの隊員が降りてくる、って絵柄はちょっとシュールな感じもしたりしましたが、3/11の事例があるだけにそういう協力も必要、ってことでしょうね。

右下の写真は自由落下傘降下する第1空挺団の隊員。直前までUH-60Aを見てたのでいつ何から飛び降りたのかは全く気付きませんでした(汗)。
5人ほど飛び降り、いずれも無事着地して拍手喝采を浴びてます。

機上からの風景その1
機上からの風景その2
今年の立川防災航空祭ではCH-47Jに乗ることが出来ました!

正確には「地上滑走」ですが、実際には高度数十メートルで滑走路上を往復するという代物。市街地上空を飛び回る体験飛行には及びませんが、貴重な体験ではありました。左の写真はその証拠写真(笑)。左下はコクピットを除かせてもらったときに撮った物です。他の人もいる手前、あまりじっくり見られなかったのは残念。

乗り込む前に隊員の方から簡単な安全教育を受けた後、機体後部ランプから乗り込んだのですが、びっくりしたのがダウンウォッシュの強さもさることながらタービンエンジンの熱風。ターボシャフトエンジンだし、キャビンの上に取り付けられているので全然予想していなかったのですが、結構な熱風が吹き付けてきました。理屈は判るんですが、盲点でしたね。

乗っていて思ったのは、意外に振動があるな、ということ。ヘリコプターが飛行する際、「バッバッバッ」と音がしますが、その音がする度にガクガク揺れる感じです。UH-1もこんな感じかなぁと想像しました。意外に小さいと思ったのはエンジン音。もっとも、これは最前列の席に座れたおかげかもしれません。とはいえ、世間的には十分うるさい音で、快適な飛行のためには耳栓が必須かもしれません(笑)

CH-47から降りたところで速攻で帰宅。なぜならその日の夜は仕事で出勤予定があったからです(苦笑)。去年も夜勤の合間に参加する形だったので、来年こそはのんびりみたい物です。


立川駐屯地防災航空祭に行ってきました・その1

2011-11-02 23:21:30 | 日記
10月の航空祭ラッシュのトリになります、立川駐屯地の防災航空祭に行ってきました。
日付は10月23日。去年と比べると若干遅いようにも思いますが(昨年は9月19日)、まぁ同時期と行っても許容範囲でしょう。

なんの因果か、今年も夜勤のある日にぶつかってしまい、午前中で早々の撤退を余儀なくされました。ホントは最後まで居たいところなんですが…残念。
でも今年はいいことが一つありましたので結構印象に残る日でした。

さて、当日現地に到着して早々に驚いたのが行列の長さ。仕事の関係で会場に到着したのが9時20分頃だったのですが、その時点で200~300mほどの行列ができていました。会場入り口で金属探知機による身体チェックを実施していたことが原因と思われますが、昨年はここまでの行列はなかったのでちょっとびっくり。「ここは厚木かい!」などと内心突っ込んでしまいました。

その他駐屯地に入る前に目についたのは、昨年も見かけた反戦平和団体とおぼしき方々。今年の木更津では見かけなかったので、立川にしか現れないんでしょうか?
なにかビラを配ってましたが、「駐屯地祭をぶっつぶせ」などといささか物騒なフレーズを書いたゼッケンを胸につけてました。
…ビラもらっときゃよかったかな? そうすればここでネタに出来たのに(笑)

右の写真は正門前でとつとつと演説をする反戦平和団体のメンバーとおぼしき方々。あ、迷彩服着ているのは自衛隊、白シャツと青ズボンの制服を着ているのは警察の方々です。
昨年は「○○反対!」のシュプレヒコールを連呼していていましたが、今年は「原発が云々…地震予知が云々」と、何が言いたいんだかよくわからない演説をしていました。東日本大震災で自衛隊が活躍したおかげで面と向かっての批判がしにくくなったんでしょうか?
反面、昨年は遠巻きに眺めつつ、映像記録も遠くから撮影していた自衛隊が今年は目の前にカメラを据えて撮影しているなど、力関係の変化が見えるようでした。

つまんない話はこの辺にしておいて、以下に見た物をてきとーにご紹介。とはいえ、今回も分割構成になりそうなんでタイトルは「その1」です (^-^;;

UH-1J, 立川駐屯地 CH-47J, 木更津駐屯地
立川駐屯地では、正門から入って直進するとすぐ右手に滑走路が見えます。昨年も今年も、すでにヘリコプターが編隊展示飛行のために待機している状態でした。

写真右上は、滑走路脇に着地して、離陸準備を進めていたUH-1J(41876号機)。すでにエンジンを動かして、ローターも回転させていました。おそらくファンサービスも兼ねてるんでしょうね。
手が届きそうな距離から動いている機体の撮影が出来るのはヘリコプター基地ならではです。

他にも結構な数のUH-1H/Jが滑走路上に待機してまして、シリアルを確認できたのは以下の通り。数字の後ろに(H)とあるのはUH-1H、(J)とあるのはUH-1Jです。

  • 41716 (H)
  • 41725 (H)
  • 41732 (H)
  • 41840 (J)
  • 41880 (J)
  • 41891 (J)
  • 41907 (J)
  • 41923 (J)

写真右下は滑走路南側に駐機していたCH-47J(2933号機)。 CH-47Jは今回2機(もう1機は2934号機)が木更津駐屯地から飛来してきたようです。いずれも第105飛行隊所属。
ちなみに、このCH-47J 2機は体験搭乗にも使用されました。

このほかに、地上展示機として相馬原駐屯地から飛来した第12ヘリコプター隊のCH-47J(2905号機)が使用されていました。

野外炊具1号
水トレーラー
立川駐屯地の航空祭はただの航空祭とはひと味違います。「防災航空祭」なのです。というわけで、災害対策用に用いられる装備も展示されます。

写真は野外炊具1号(写真右上)と水トレーラー(同右下)。要するに煮炊きするための「釜」と、それに必要な水のタンクです。一朝事あれば野外生活を余儀なくされることがほぼ確定的な陸上自衛隊ならではの装備ですが、当然ながら災害救助にも役立つ代物。この日はこの器具で炊いたご飯(赤飯? 食べてないのでよくわかりませんが)を来訪者に試食させていました。

災害救助用装備各種
個人用器材(レスキューセット)
油圧式カッター
エンジンカッター
左にずらっと並んでいるのは災害救助時に使用される個人用装具の数々。
上から、
  • チェーンソー、油圧ポンプやスプレッダ、エアジャッキなどの救助用装具
    チェーンソーはともかく、他は消防のレスキュー隊が装備してそうな器具ですね。
  • 個人用器材(レスキューセット)
    防災用マスクやヘッドライト、手斧など災害現場で個人が身につける装具です。さすがに部隊全員に行き渡るだけの分量はないようで、現場作業を行う隊員に都度渡すようです。
  • 空気ボンベと油圧カッター
    説明板には空気ボンベは「空気呼吸器」とありましたが、まぁ要するにボンベですね。
    油圧カッターは鉄筋コンクリートの鉄筋を切断するのに使用するそうで、最大直径16mmの鉄筋まで切断可能だそうです。他にも用途があるようですが、詳しくは聞いてないのでスルーして次へ(をい
  • エンジンカッターと削岩機
    エンジンカッターはコンクリの壁を切断するときに使用するとのこと。削岩機は…まぁ、コンクリとか岩とかを砕くときに使用する物で(そのまんまだ)、岩崩れなどの時につかうようです
とまぁ、このあたりの装備を武装組織であるはずの自衛隊が持っている、というところに自衛隊の特殊性が見受けられるとつくづく思います。
野外洗濯セット2型 昨年も展示されていた「野外洗濯セット2型」。今年も展示されていました。

要は荷台の上に洗濯機と乾燥機を載せている代物です。でも洗濯機とか乾燥機はどう見ても市販品を乗せて紐で固定しているだけだったり(笑)。まぁ、乾燥機は業務用みたいですけどね。
電力は荷台の右端にある発電機から供給され、水は別途タンクを持ってくるそうです。

個人的には微笑ましくてわりと好きな装備だったり。

94式除染装置 左は94式除染装置。荷台に載っているのが「除染装置」で、トラックは一般のトラックです。

「除染装置」というと昨今のご時世では放射能の除染をイメージしますが、この装置の本領は化学物質。とはいえ、内部に混ぜる薬剤を選択することで放射性物質の除去も可能とのことでした。

面白かったんでいろいろ聞き出したんですが、薬剤は粉末状で保管され、一袋約40kg。これを一度溶かして「原液」を作り、それを希釈・加熱して水鉄砲のような装置で対象物に吹き付けるようです。吹き付ける際の温度や水圧は可変で、温度は100度C近くまで、水圧も数字は出ませんでしたが、「身体に当たると痛いレベル」まで上がるようです。

なお、使用する薬剤については詳しくは教えてくれなかったものの、複数種類存在し、現場では最低限の量しか持っていないとのこと。使用する場合は後方に補充要求を出すそうです。

この日は一般客(主に子供)が吹き付け用の銃で水流を的に当てていました。的になったのは説明用の板。隊員の人が「来年は(説明板が)使い物にならないよ」と苦笑いしてました(笑)。

屈折放水塔車,東京消防庁第8方面 展示されているのは自衛隊の装備ばかりではありません。ということで右の写真は東京消防庁の屈折放水塔車。この車両も人気がありました。特にちびっ子。

車体側面や放水用のアームに「8-LP」「8本LP」の文字があったので、近くにいた消防隊員の方に訊いてみたところ、「第8方面本部はしご(Ladder)ポンプ(Pump)車」の事だそうです。ちなみに一般的な(というと語弊がありますが)消防車はポンプ車ということで、「P」の文字がつけられているとか。

この車体は高所での消火作業に用いられるとのことで、さすがに出動頻度は年に5~6回程度と少なく、訓練で使う方が多いとのこと。まぁ、防災機器にそうそう出番があってもらっても困りますけどね(苦笑)

AH-1S,木更津駐屯地 対象を航空機に戻して、左の写真は木更津駐屯地から飛来したAH-1S (73427号機)。他に6~7機ほどのAH-1Sが飛来していました。シリアルが確認できたのは写真の73427号機を含めて以下の6機:
  • 73420
  • 73421
  • 73427
  • 73431
  • 73467
  • 73479
編隊展示飛行終了後は地上展示用の1機を残して残りはとっとと帰投してしまいました。ちと残念
OH-6D,立川駐屯地 右は観測ヘリコプターOH-6D(31310号機)。立川駐屯地所属で、第1師団第1飛行隊の機体…のはず(汗)。

この他にシリアルが確認できたのは確認されたのは以下の2機。いずれも東部方面ヘリコプター隊(立川駐屯地)所属機のようです。

  • 31220
  • 31288
OH-1, 木更津駐屯地
飛行展示中のOH-1
左の写真は木更津駐屯地から飛来したOH-1観測ヘリコプター(32613号機)。現地で見て回っているときはもう1機居るような気がしたんですが、確認できているのはこの機体だけでした。

「ニンジャ」の愛称にふさわしく、飛行時の音が非常に小さいです。数百メートル離れただけで全く気にならないレベルまで騒音が低下します。UH-1だと結構大きな音がするんですが、OH-1の場合はあさっての方向を向いておしゃべりでもしていようものなら気付かずに居るかもしれません。そのくらい音が小さいです。

UH-1J,立川駐屯地 右の写真はUH-1J(41837号機)。この機体、立川駐屯地所属ですが、ある意味「レア」な機体なので別途掲載してます。というのもカメラを搭載して、その映像を遠方に転送する設備を備えているのです。ググって調べてみたところ、「HLTV」と呼ばれるシステムらしいです。説明してくれた隊員も「あまりつけているところは見ないです」と言ってました。画像が赤外線なのか可視光なのか、伝送性能はどのくらいなのか、といったことに関しては惚けられたのか素で知らなかったのか、はっきりとは答えてくれませんでした。

この機体の窓に張られていた(といってもラミネート加工してある紙の印刷物をテープで止めただけのようだが)ワッペンからすると、「東部方面通信群本部中隊 映像写真小隊 空中伝送班」所属機のようです。他のUH-1は「東部方面ヘリコプター隊」や「第1師団」の所属なので、組織が少々異なるようです。

……と、そろそろ長くなってきたのでいったんここまでとして、「その2」に続きたいと思います。


「ラブコメ今昔」

2011-10-27 15:49:37 | 本・マンガ
「ラブコメ今昔」表紙
「ラブコメ今昔」表紙
(画像は角川書店のWEBサイトから)
珍しく単行本です。といっても買ったのではなくて図書館で借りて読んだ物ですね。とてもじゃないですが単行本は高くて買えません (x_x)
# 他に買いたい物多いし…

この本は「くじらの彼」同様、自衛隊員の恋愛をテーマにしたオムニバスです。なので以下、ストーリー別にコメントを。ネタバレは極力気をつけていますが、ばらしているようであればごめんなさい

ラブコメ今昔 (Romantic Comedy Now and Bygone Days)
第1空挺団の大隊長を務める2佐のところに、東部方面隊の隊内誌「あづま」の記者が乗り込んで聞き出す、昔の結婚ストーリー。最後がどんでん返しとまで言わないけどちょいと意表を突いた締めになってます。
軍事とオタクと私 (Military Affairs, Otaku, and He)
海上自衛隊のオタクな下士官と交際中の女性会社員(営業職)が主人公。相手の興味が自分だけではなく、架空のキャラクターとかにも向いていることにやきもきする姿がまさにコメディ。最後に砂糖が大さじ3杯くらい入りますけどね。
後書きから判断するに、やはりタイトルは「部屋とワイシャツと私」をパロった物みたいです。 それはいいんですが、英訳のタイトル、"He"ではなくて"Him"じゃないの? と思ったり。 ほんと、どーでもいいことですけど(^^;。
ちなみに自衛隊にはオタクが多い、という話は私も聞いたことがあります。知り合いが自衛隊にいないので確証はないですが。でも、護衛艦「いかづち」にはいる(いた)であろう事だけは想像できます。なんでそんなこと言えるかって? 短魚雷の頭にこんなことしたり説明版のレイアウトをこうしたりする人がオタクでないわけ無いでしょう(笑)。
なお、この展示があったときの様子はこちらの記事でどうぞ。
広報官、走る! (A Spokesman Runs!)
映画やドラマの撮影に自衛隊が協力することがあります。古くは「ゴジラ」から新しいのだと「空へ-救いの翼 RESCUE WINGS-」など、様々な物があります。
このお話は、海上自衛隊の広報官がドラマの撮影協力でかり出され、撮影班のスタッフと協力する部隊との間で板挟みに遭う話……ちょっと違うな。スタッフの女の子に惹かれつつも業務を遂行していくお話…まだちょっと違う。
上手いことストーリーを説明できませんが(恥)、とにかく海上自衛隊の広報官を主人公にした話です。モデルは後書きに出てきた厚木基地の二尉でしょうかね?
あと、この英文タイトルも不定冠詞の"A"はない方が良かった気がする。
青い衝撃 (Blue Impulse)
これはタイトルだけで何を舞台としているかは判った。
航空祭に行くと判りますが、ブルーインパルスのパイロットはものすごい人気です。どこに行っても大行列。まして入間なんて人が多いところではしゃれにならない自体になりかねません。
本作ではそのブルーインパルスのパイロットを夫に持つ妻が主人公。航空自衛隊の花形中の花形を夫に持つ女性の心情が描かれています。ってかこの中で描かれていることは実際にありそうで怖い(笑)。
航空祭に関して余談をいくつか…
本作でC-1の飛行について少し記述がありますが、あれは全く誇張ではありません。入間の航空祭に行くと、そんじょそこらの練習機には負けない!とばかりにアクロバティックな飛行を見せてくれます。ホントに輸送機か、あれは? って感じです。
また、航空祭に行くマニアのうち、結構な割合がおそらく外来機の帰投まで粘ってていると思います。私もその口。地上でしか見られなかった機体が空を飛ぶのを見ることができますし、運が良ければパイロットがちょっとした見所を作ってくれます。なので、場所によっては「本日帰投予定の機体は全て離陸いたしました」とアナウンスが流れます。ただ、気をつけないと帰りの足が無くなる可能性があるので注意が必要ですけどね(^^;
秘め事 (Intimate Secret)
三重県は明野駐屯地の第十飛行隊が部隊。ここは陸上自衛隊のヘリコプター部隊のメッカと言っていいところですが、ここのUH-60JAのパイロットとその上官の娘の恋愛ストーリー。いまどき(ネタバレ予防のため伏せ字)という展開になるとは思わなかった。(笑)
ちなみに私は明野の航空祭はまだ行ったこと無いです。一度行きたいですけどね。
ダンディ・ライオン~またはラブコメ今昔イマドキ編 (Dandy Lion)
ラブコメ今昔のアナザーストーリー。詳しく話すとラブコメ今昔のネタバレにも繋がるのであえてコメントはしません。

後書きによると、取材に行った先で付いてきた担当編集を置いてきぼりにして広報の人と「ファントム無頼」で盛り上がったとか。まぁなんというか…私もその場に混ざりたかった(笑)


館山基地航空祭に行ってきました・その2

2011-10-26 11:09:55 | 日記
館山基地に行ってきた際の写真などを紹介するその2です。
このページは海自以外の機体が中心になります。

でわ早速

OH-6D, 立川駐屯地
AH-1S, 木更津駐屯地
UH-60JA, 木更津駐屯地
陸上自衛隊機は木更津でさんざん見たので(ヲイ)、いくつかずつまとめてご紹介。

左上の写真は立川駐屯地から飛来したOH-6D観測ヘリコプター(31288号機)。立川からの所要時間を聞くと30分ほどとのこと。やはり直線に飛んでくるのではなく、一度南下して海上に出てから方向を変えるとのこと。
30分で来れるんだったら当日朝出発したのか?と思ったら「前の日に来ました」と、意外な回答。訊くと、「幕が違うので…」といささか歯切れの悪いお言葉でした。要するに組織が異なるので、連絡の行き違いなどを恐れて早めに来た、ということのようです。自衛隊のような巨大組織に所属したことはないので何となくしか感覚が理解できませんが、存外面倒ではありそうです。

写真左中は木更津駐屯地のAH-1S(73431号機)。コブラはやはりどこに行っても人気があります。操縦席の公開とかは特にしていなかったようですが、頼めば見せてくれそうな気配でした。

左下は同じく木更津駐屯地のUH-60JA(43126号機)。ドアガンを取り付けた状態で機体を展示していました。写真は帰投直前のものなのでドアガンは収納しています。
ドアガンの取り付け自体はマウントさえあれば5分もあれば取り付けられるようです。
ドアガンとして搭載されていたのはMinimi機関銃。5.56mmでは威力不足では? と訊いてみたところ、明確には否定も肯定もありませんでしたが「弾をばらまくのが重要」とのことで、米軍が使用しているミニガンの様な物が欲しいようなことを言っていました。M2だと発射速度がどうしても遅いそうです。

CH-47J, 木更津駐屯地
第1空挺団, 習志野駐屯地
写真右上は木更津駐屯地から飛来した、第1ヘリコプター団のCH-47J(2933号機)。最初から展示されていたわけではなく、習志野の空挺降下展示の輸送機として飛来し、そのまま一般公開されていました。公開中は機内も含めて公開されていたため、なんだかんだで誰かしらいる状態でしたね。

写真右下は降下中の第1空挺団。5名による自由落下傘降下の様子。丸い落下傘の時よりも高い高度(2,000mくらいだったかな?)から飛び降りるので、はっきり言って飛び降りた瞬間は見えないか見えていたとしてもただの「点」です。CH-47Jの大きなローター音も聞こえないです。
降下中、くるくる旋回して観客の目を楽しませてくれました。写真は5人がフレームの中に収まった瞬間を狙った…つもりだけどもイマイチなのは私の腕が悪いのか?

SH-60B, 米海軍厚木基地 館山にもやってきていました、厚木基地から飛来した米海軍 HSL-51 所属の SH-60B (164815号機)です。…なんかあちこちに来て居るなぁ。見た目派手だし和風のペイントだから重宝されるのかな? まぁ、米海軍は海自のカウンターパートなので何かしら来ているだろうとは思いましたが、米軍からの外来機はこれ1機でした。

ちなみに写真のコクピット扉の左上には"CAPT. MICHAEL E. BOYLE DCAG" の文字。"DCAG"って"Deputy CAG" のことらしく、また、Michael E. Boyle大佐は ググると CVW-5のDeputy Commanderであるとのことでした。 ってことは副司令官、あるいは司令官代理ってところでしょうか。
また、コクピットの扉下方には"CDR D. P. WALT Commander" のペイントがあり、こちらはHSL-51隊長、David P. Walt 中佐の事のようです。

航空機展示エリア ちょっとおまけ。管制塔に上った際に、途中の窓から撮った画像その2です。
すでに主立った展示は終了して、あとは体験搭乗くらいしか残っていない状態なので人の数がまばらになってます。だいたいこの状態で15時頃でしょうか。

白い二重円が見えるかと思いますが、これはヘリコプターの駐機スポットです。展示されているヘリコプターも、すべてこのスポット内で展示されていました。

この駐機スポット、ただ場所を指定してあるだけでなく、中央部分にはアース、つまり電気の接地用の設備があります。確認した範囲では全ての機体でアースがとられていました。
エンジンを止めていればあまり関係ないように思われますが、SH-60Kのところで接客していた女性の整備員に訊いたところでは、人の乗り降りでどうしても静電気が発生してしまう、とのことでした。
他にも整備の分担とかいろいろお話を聞けたのですが、長くなるので割愛。

当日は雲が多いながらも日差しが出ていて結構良い天気だったんですが、航空祭が終了して外来機が帰投する頃になると雨が降ってきました。すぐやみましたが、その間雨宿りをする必要があったために帰投シーンを余りよく見られなかったのがちょっと残念。

帰りは高速バスで東京駅まで向かいましたが、渋滞にはまって3時間以上車の中にいるハメに。帰りは電車の方が良かったかなぁと思いつつ帰宅。移動が一番ハードな一日でした(笑)


館山基地航空祭に行ってきました

2011-10-26 09:10:51 | 日記
木更津駐屯地航空祭があった翌週の2011年10月9日、海上自衛隊のヘリコプター部隊が駐屯する館山基地の航空祭に行ってきました。

正直なところかなり遠いので迷ったんですが、休みの谷間に重なったチャンスだったので、行くことに決定。 当初は全部電車を使う予定だったのですが、初っぱなから乗る電車の時間を間違えたために経路変更を余儀なくされました。 結局東京駅から高速バスで木更津に出て、そこから電車(内房線)に乗り換えることで当初計画していた時間の通りにJR館山駅到着となりましたが、あれは結構焦りました(^^;。 10分の時間差で9時前に着く予定が10時前になるところだったので。

館山駅から基地までは海上自衛隊がシャトルバス(無料)を用意してくれていました。 下総でも新鎌ヶ谷駅から基地まで無料のバスが用意されていました。 全体的に、海自は陸自や空自よりも広報に力を入れているのか、結構サービスがいい気がします。 

館山基地に到着したのは午前9時過ぎ。すでに事前の抽選で当選した人たち向けの体験飛行が開始されており、右の写真のようにSH-60KとUH-60Jが何度も編隊で飛び回っていました。
ちなみに右の写真は航空機展示エリアで撮影したもので、下のオリーブドラブ色の機体はアグスタウェストランド社製CH-101。 南極観測船「しらせ」に搭載されている輸送ヘリコプターです。

今回もご多分に漏れず写真を何枚も撮ったので以下に一部をご紹介。 ただ、今回はほとんど機体の周りに囲いがされていなかったこともあって、機体だけがクリアに写った写真はなかなか撮れませんでした。よって、一部は帰投時の写真になってます。 地上にいるのにテールローターが写ってない機体は帰投時に撮ったものと思ってください(^^;。

B-65, 館山基地ゲートガード
HSS-2B, 館山基地ゲートガード
SH-60J, 館山基地ゲートガード
S-61A, 館山基地ゲートガード
航空機展示エリアに向かう前に、入り口付近に鎮座していたゲートガードを撮ってみました。左上から、
  • B-65 練習機
  • HSS-2B 対潜哨戒ヘリコプター
  • SH-60J 哨戒ヘリコプター
  • S-61A 輸送ヘリコプター
となります。

B-65は「計器飛行練習機」とのことですが、何故接頭記号が「T」ではなく「B」なのかはよくわかりません。現在ではTC-90に替わっているようです。
しかし…TC-90とよく似てます。 ってか言われないと区別がつかん(汗)

HSS-2BはSH-60Jの前の世代の対潜哨戒ヘリコプターですね。原型はシコルスキーS-61で、世界中で使用されていた傑作機です。
この機体も今は全機退役済みです。

SH-60Jはこのブログでも何回か登場している、現役(!)の機体です。おそらくはSH-60Kと交替で退役した機体をゲートガードにしているんでしょうが…この機体が飾られているとは正直思いませんでした。

S-61Aは先代の南極観測船「しらせ」とその前の代の「ふじ」に搭載されていた輸送ヘリコプターです。名前から推測できるとおり、HSS-2Bとは同系統の機体ですね。
なお、ここでいう「S-61A」は海上自衛隊での制式名称なので、メーカーのシコルスキーでは別の名前で呼んでいるはずです。あいにくと実際になんと呼ばれているかまでは知らないのですが……

CH-101, 岩国基地
CH-101 とペンギンの人形
右は南極観測船「しらせ」に搭載されている輸送ヘリコプター、ユーロコプターCH-101です(しらせ飛行隊 8192号機)。

前述のゲートガードになっていたS-61Aの後継機で、3発エンジンの大型機。
今回は、ローターとテールブームを折り畳んだ状態で展示されていました。ローターはともかくテールブームを折り畳んだ状態の機体を間近に見る機械は意外と少ないので新鮮ですな。ちなみに折りたたみ面は意外とのっぺりとしていて、「えっ、こんなもん?」て感じでした。

右下の写真は南極観測船搭載機らしく飾られていたペンギンの人形と共に写したもの。ペンギンはアデリーペンギンかな? 写真では見えにくいですが、看板の奥には南極で採取した氷が展示されていました。気泡がたくさん含まれているので触っていると「プツプツ」という音がかすかに感じられます。

機首にバックミラーが付いていたのでどのような場面で使うか訊いたところ、機体を降ろす際に着地点を観察するのに使用するのだとか。南極や船の上に降ろす場合はさぞかし気を遣うでしょうねぇ。

MCH-101, 岩国基地 左の写真は岩国基地の第111航空隊に所属する、MCH-101掃海・輸送ヘリコプター (8654号機)。上の「しらせ」搭載ヘリコプターとよく似ていますが、それもそのはずで原型は全く同じ機種です。ただし、こちらは任務が「掃海」という、戦闘支援任務なのでミサイル警報装置などの装備が追加されています。掃海器具はある意味「荷物」でもあるので、降ろせば普通の輸送ヘリコプターとしても利用可能です。この日公開された機体の中に、掃海具と思われるような物はありませんでした。というか荷物自体、ほとんど積んでませんでした。

隊員の方にお話を聞いたところ、現在MCH-101は運用試験中であり、実任務に就くのは5~6年先だろうとのことでした。てっきり一部はもう任務に就いていると思ったので意外な一言でした。
一般公開されていたのは1機だけでしたが実際にはもう1機(8651号機)も来ていたようで、帰投時にその姿を見せてくれました。ちなみに「このまま護衛艦に向かってテストを実施します」とのアナウンスが流れたので、おそらくは横須賀あたりに向かったのではないかと推測しています。
こいつを着艦させる護衛艦となると、「ひゅうが」か「いせ」のどちらかでしょうね。

AS332L1, 海上保安庁羽田航空基地 海上保安庁の「わかわし」号。機首はアエロスパシアル製AS332L1 「シュペルピューマ」です。緊急展開用フロートや機種下の捜索用レーダー、左舷の赤外線カメラなどが目立ちますね。

羽田の基地から飛んできたとのことで、広報用のパンフレットを配っていました。一部もらってきましたけども、予算がない海保にしてはがんばって作ってる感じですね。

海保の羽田基地も一般公開日はあるようですがWEBサイトを見てもよくわからん……

SH-60K, 厚木基地
SH-60Kのコクピット
SH-60K, 舞鶴基地
管制塔内部から見たSH-60Kのタキシング風景
左上の写真は厚木基地第51航空隊のSH-60K(8402号機)。当初館山の機体だとばっかり思ってたんですが大外れ。つーかいいかげん尾翼の数字で気付く様になれ、って話もありますけど(汗)。

左上の機体は内部も一般公開されていて、キャビンからコクピットを撮ったのが上から2番目の写真。グラスコクピット化されていて、在来型の計器はほとんど見えません。
キャビンの中は造り付けのオペレーション用コンソールとその席以外には何も機材が搭載されておらず、完全に「客席のみ」の仕様になっていました。訊いてみたところ、ディッピングソナーやソノブイの投射システムは取り外しが可能との答えでした。例えば、ディッピングソナーは30分ほどで取り外しが可能と言うことで、実際の現場でも任務に応じてつけたり外したりするようです。ちなみにSH-60Jだと1時間半ほどかかるようです。

3番目の写真は帰投時の舞鶴基地第23航空隊所属のSH-60K(8407号機)。舞鶴から来ていた機体があるなんぞ、帰投時にアナウンスがあるまでは知りませんでした。航空機展示エリアをうろうろしていたときは見かけなかったので、体験搭乗でのみ使用されていた機体の様です(確認できたのは帰宅後ですけど)。

で、館山にもSH-60Kが配備されているはずなのに、なんでわざわざ厚木や舞鶴から機体が来ていたか、ということについてはよくわかりません。機体が足らなかったのだろうとは思いますが、何故足らないのかは調べてないので不明です。まだ生産中で十分に機体がそろっていない、ってあたりが有力な線だろうとは想像していますが。

一番下の写真は管制塔の建物から撮影した、体験搭乗で離陸に向かうSH-60Kの3機編隊。奥に見えるのは館山の海です。この角度からの眺めはあまり自分の目で見ることはないのでなかなか新鮮。
当日は管制塔も見学のために上ることができたので、その際に撮った物です。本当は管制塔の中も撮りたかったんですが、「撮影禁止」とのことで撮ってません。残念

SH-60J, 館山基地
SH-60Jのコクピット
右は現在の主力哨戒ヘリコプターであるSH-60J(8299号機)。この機体は人が結構群がっていたので、後でゆっくり撮ろうと思ってたら取り忘れてました(汗)。

右下の写真はSH-60Jのコクピット。SH-60Kと比べると、多機能ディスプレイこそ存在するもののまだまだ在来型計器も多いです。あまり替わらないように見えるSH-60JとKですが、コックピットは大きく見た目がことなりますね。

UH-60J, 館山基地
展示飛行中のUH-60J
写真左上は館山基地所属(多分)のUH-60J(8962号機)。この機体も人が群がっててほとんど取れなかった機体ですね。というか終了間際に数枚撮っただけ。なお、このブログを書くに当たって調べてみたところ、7月の横須賀で遭難救助の展示飛行をしてくれた機体のようです。

左下は火災消火の展示終了後、超低空まで降りて作業員に消火用バスケットを外してもらっているUH-60J (8970号機)。操作を間違えてあと1mも下に降りると下の作業員は大けがをするわけで……すごいです。

P-3C, 厚木基地? 右の写真はオープニングフライトで飛来したP-3C(5041号機)。会場に流れたアナウンスはよく聞き取れなかったものの、「下総基地から飛来」と聞こえたんですが、シリアル番号を元にググると本機は厚木基地所属の模様。果たして真相はどちらでしょう?(笑)

さすがに会場には着陸しませんでしたが、大きくバンキングを繰り返しながら上空を通過していきました。

海上自衛隊の展示機はだいたい紹介し終わったかな…というところで長くなってきたことに気付いたため、ページを分けます(またかい!)。
つづきは「その2」で。

「神様のカルテ」

2011-10-18 10:29:28 | 本・マンガ
「神様のカルテ」文庫版表紙
(「神様のカルテ」文庫版の表紙。
画像は小学館のWebサイトから)
「次は館山航空祭」と書きましたが、以前から書きかけだったこのエントリを先に仕上げてしまうことにしました。

この本はだいぶ前に読了した1冊。 世間では映画化された、ってことで有名になったようですが、個人的には石川サブロウがビッグコミックでマンガ化していた作品、というイメージが強いです。

小説のマンガ化なんて別段珍しい話でもないのですが、この本を読んで少々意外だったのは、ストーリーがマンガで読んでいたものとほぼ一緒、つまり石川サブロウがかなり忠実に原作をマンガ化していた、と言うことです。

原作小説をマンガ化する際、多くの場合でマンガ家による「アレンジ」が入ります。 有名な作品を例にとれば、井上雄彦の「バガボンド」。 これは吉川英治の「宮本武蔵」を原作にしていますが、原作にはない記述も多々あります。 これは、小説とマンガでは描写の方法が異なるので適切な演出方法も異なる、と言うことはもちろんですが、ベースのストーリーにマンガ家の解釈を加えることで新しい作品に仕上げる、という側面もあるようです。 猪熊しのぶの「都立水商!」などは、原作に沿っているのは各種設定だけで、描かれているエピソードは全く別物と言っても過言ではありません。(原作に無いキャラも出てくるし)

それが、この「神様のカルテ」ではそういった脱線が見られない。 もちろん、マンガと小説をつきあわせながら読んだわけではなく、記憶に頼って書いていますのであるいは異なる部分もあるかもしれません。 それでも大きく外れていないのは事実です。

マンガ化された医療小説というと、他には「メスよ輝け!」が思い浮かびますが、そちらとはだいぶ毛色が異なる作品ですね。 石川サブロウのマンガはすでに連載が終了しているようなので、原作も次の「2」でひとまず終わるのでしょう。 安心して読める作品であり、個人的には「2」が早く文庫化されないかなぁと思っています。


木更津駐屯地航空祭に行ってきました・その3

2011-10-17 22:32:11 | 日記
当初はここまで引っ張るつもりはなかったんですが……木更津駐屯地航空祭で撮った写真の紹介・その3です。

その1」「その2」もご覧になっていただけるとうれしいです。

では早速写真の紹介へ:

ユーロコプター AS365N3,千葉市消防局 陸上自衛隊ってのは空自や海自よりも関係省庁との連携が強いんでしょうか? 去年の立川駐屯地祭でもそうでしたが、木更津でも警察や消防の機体を見ました。

右の写真はそのうちの1機、千葉市消防局の「おおとり1号」。 機種はユーロコプター社のAS365N3「ドーファン」、中型ヘリコプターの代表的機種の1つであり、軍用型も存在する優秀なヘリコプターです。
この機体は消防局向けということで、普通の民生用にはない(と思う)、特殊な装備が多数取り付けられてました。 例えば、放水用タンクや折りたたみ式尾部アンテナ、スピーカー等です。 特にスピーカーは機体に埋め込まれていまして、この機体に関してはこのことが一番印象に残ってます。

U-125,入間基地
U-125,入間基地
警察用ヘリコプターは2機まとめて掲載しちゃいましょう。

写真左上は警視庁航空隊の「はやぶさ4号」、機種はアグスタ社(現アグスタウェストランド社)のA109E。右側面にカメラをマウントしています。

写真左下は千葉県警航空隊の「かとり3号」、機種はベル社 206L-4。 この機種は型番よりも「ジェットレンジャー」の愛称の方が有名かもしれません。 余談ですが、以前紹介した「妖精作戦」の序盤に出てくるヘリコプターがこれ(の同機種)です。

いずれの機体も日本航空電子工業製のカメラスタビライザを搭載していました。 機体右舷や機種に搭載されている、白くて丸い物体です。 機種もACE-LX3で同じ。他に選択肢がないのかな? 市場小さそうだし。
ちなみに前述の消防局の機体(AS365N3 ドーファン)が搭載していたカメラも日本航空電子工業製のスタビライザにマウントされていました(こちらはやや古い製品の模様)。

L-2,木更津駐屯地 現在の陸上自衛隊で連絡機として使用されているLR-2です。LR-1と比べると背が高い上に一回り大きいです。 普通に乗る分にはこちらの方が快適でしょうね。

機体の前に置いてあった説明版に、「胴体下に偵察用カメラを搭載しているのが特徴的です」とあった割にカメラが搭載されている形跡が見あたらなかったので近くの隊員に訊いてみたところ、「本日は搭載していません」とのこと。 ……看板に偽りありだな(笑)
その隊員にもう少し訊いてみたところだと、カメラを搭載する場合は胴体下にポッドを取り付けるらしいです。 見てみたいところですね。

EC-225LP,木更津駐屯地 要人輸送用のヘリコプター、ユーロコプター社製EC-225LP。他の機体とはカラーリングが異なるので遠目でも非常に目立ちます。駐屯地内のヘリコプターによる編隊飛行にも参加していたのですが、良くも悪くも目立っていましたね。

この機体は3機が導入されたそうですが、この航空祭があった時点では展示されている1機しか稼働機がないとのことでした。 なぜか。 
まず1つめの理由として、2011年3月11日の東日本大震災による被災で1機が喪失したこと。 2つめの理由が、残った機体のうち1機がIRAN(*1)に入ってしまったため。 1機しかないことで、非常に気を遣うというのが説明してくれた隊員の方の言でした。
(*1) IRAN : Inspection and Repair As Necessary の略で、メーカーによる定期点検/補修作業のこと。「アイラン」と読む。所要期間はよく知りませんが、かなり長期間(数週間~数ヶ月単位)必要になるようです。

軽装甲機動車,習志野駐屯地
化学防護車(B),習志野駐屯地
96式装輪装甲車,習志野駐屯地
お隣(というには遠いか…)の習志野駐屯地からは装甲車が3台ほど展示されていました。

写真左上は軽装甲機動車。 最近、自衛隊のイベントに行くと高い確率で見ることができます。 今回は機関銃(Minimi…かな? よく見てなかった(^^;)を屋根の上にマウントした形で展示されておりました。

写真左中は6輪の装甲車だったので、「ひょっとして82式指揮通信車?」と思いましたが大外れ。 化学防護車(B)でした。 屋根の上にM2が搭載されているからって戦闘系の装甲車と思った私が浅はかでしたな。
なお、この装甲車は格納庫の前をゆっくりと周回するデモ走行をしていました。 結構小回り効くようです。

写真左下は96式装輪装甲車。タイヤ8輪を備えた兵員輸送用の装甲車です。 間近で見ると車高は私の背丈ほどしか無く、結構小さなイメージです。
運転席の窓は防弾ガラスだとは思いますが、これ、非常時になったら装甲で覆うことはできるんでしょうかね? 周りに人がいなかったこともあって、ちょっと聞きそびれました。

EC-225LP,木更津駐屯地
EC-225LP,木更津駐屯地
EC-225LP,木更津駐屯地
EC-225LP,木更津駐屯地
左に掲載したのは、木更津航空祭で行われた飛行展示や動作展示などの写真です。

左上は編隊展示飛行のために離陸する直前のAH-1S 5機。 もちろん、画面の外にはUH-60JAやCH-47J/JAなども多数ローターを回していますが、一番まとまった数をとれたのがAH-1Sだったのでこれを掲載。
AH-1Sに限らず、普段飛行している姿はせいぜい3機程度までのことが多いので、これだけの機体が一斉に飛行する姿はこういう時でもないと見ることができません。

左中上は編隊飛行展示で駐屯地の上空にさしかかりつつあるヘリコプター群。
……このサイズだと黒い点にしかみえんな orz。 実際にはかなりの迫力です。 ただ、惜しむらくは飛行展示領域と観客席との距離が離れていたため、臨場感というか迫力というか、そういう点において今一つだったこと。 なんか矛盾しているようですが、迫力はあるんだけど画竜点睛を欠くというか、なんか今一つな気がしたのも確かです。

左中下は体験飛行のため、当選した見学者を乗せて飛行するCH-47J/JA。 航空祭の後半はずーっと飛び回ってました。 騒音も結構あるので、興味ない人にとっちゃうるさい以外の何者でもないです。
それにしても乗りたい…

左下は2つ前のエントリで紹介した「痛コブラ」の前でAH-1Sの武装について説明およびデモの様子。 説明してくれた隊員は関西の方でしょうか? AH-1Sの武装や機首のTSU (Telescopic Sight Unit)について、かなりコミカルに説明してくれました。 しかしTOWミサイルは"TMS (TOW Missile Subsystem)"って言うんですね。知りませんでした。
ところでこの説明の際、撮影した画像や動画は公の場には公開しないでくれ、って言われてたんですが……画像小さいし、顔も隠れてるからいいよね?(笑)

航空祭終了後、普段は外来機が帰投するのを見届けてから帰るんですが、この日は疲れていたこともあって早々に帰宅してしまいました。 昼飯があまり食べられなかったのも今考えれば大きいかも。 やはり航空祭に行くときは、水と食糧の確保は基本ですね。(ナンカチガウ)

さて、次は館山基地航空祭です。


木更津駐屯地航空祭に行ってきました・その2

2011-10-16 22:45:02 | 日記

木更津駐屯地に行ってきたときの記録、「その2」です。

「ヘリコプター基地だから大して種類はないだろう」という当初の予想を思いっきり覆してくれたため、写真の点数が増えてしまいました。その為、ページを分割した構成となりました。前回のエントリを見ていない方は併せてご覧ください。

というわけで、早速写真の紹介に移りたいと思います。

AH-64D, 霞ヶ浦駐屯地・航空学校 右の写真は、下総基地祭にも展開していた、霞ヶ浦駐屯地の陸上自衛隊航空学校霞ヶ浦校に配備されているAH-64Dアパッチ。前日の下総に来ていたので、おそらく木更津にも…と思ったら案の定でした。

飛行展示があるかも、と期待したんですが、それはありませんでした。少々残念。

AH-1Sと比べると非常に無骨な機体なんですが、よくよく見るとエンジンをはじめとしていろいろなところで冗長構成を取っていることが判ります。初期型のAH-64Aは湾岸戦争でその高い性能や生存性を実証しましたが、見ているだけでもそれが感じられるように思うのは気のせいでしょうか?(笑)

この機体、あまりにも高額なため、当初よりも大幅に少ない、13機しか調達されない予定です。たった13機で何ができるんだ、という気がしますね。その3倍ほどもあれば結構な戦力だとは思うんですが。

陸上自衛隊の装備は世界の同等品と比べて「高額」かそうでなければ「時代遅れ」なものが多いことがマニアの中でも知られていますが、これはその「高額」という点で典型的な製品です。もう少し賢く買い物しろ~>防衛省&陸上自衛隊

UH-1J,立川駐屯地 左の写真は立川駐屯地から飛来したUH-1J。陸上自衛隊のヘリコプターとしては数少ない外来機です。大抵の機体は木更津内にありますから、当たり前と言えば当たり前ですね。

立川駐屯地からだと帰りがかなり楽になるので、帰りに乗せていってくれないかな…と思いつつ訊いてみたんですが、やはりダメでした(笑)。でも帰宅時間が1時間は短縮できるので、可能なら便乗させてほしいってのは大まじめだったりします(ヲイ

余談ですが立川駐屯地も10月23日に一般公開が行われる予定です。行きたいけどいけるかな?

UH-60JA, 木更津駐屯地 UH-1の代わりに主力汎用ヘリになるはず……だったUH-60JAブラックホーク。高価なため十分な数をそろえられず、木更津にも4機しか配備されていないそうです。写真はそのうちの1機。ドアガンとしてM2重機関銃(口径12.7mm)とMinimi機関銃(口径5.56)が搭載されています(Minimiは両舷に搭載)。

実際にドアガンを使った訓練展示もあったんですが、M2はさすがに音が大きいものの発射速度はあまり高くないように思われました。Minimiは…発射したかどうか判りませんでした(汗)。というのも、ヘリコプターの「バタバタ」というローター音が非常に大きく、ちょっとした音ではかき消されている可能性があるためです。逆に言えばそれだけM2の音は大きい、ってことでもありますね。

OH-6D こちらの写真はOH-6D観測ヘリコプター。小さいヘリコプターで、4人乗れば満席です。

今回は展示に辺り、両側のドアを全部外していました。この形で空飛ぶと気持ちよさそうですが、さすがにそういうことはないようです(笑)

DHC-8-315, 海上保安庁羽田航空基地 こちらの写真は海上保安庁の羽田航空基地から飛来した、ボンバルディア DHC-8-315 「みずなぎ」号です。機首の先端が下側に偏っているのでちょっと愛嬌のある顔になってます。ボーイング787も先端を下寄りにしているので最近の流行なのかな? おそらくは胴体部分での揚力発生を目論んでいるんだと思います。

写真では見えにくいですが、胴体上に捜索レーダー、機首の操縦席の下のあたりにFLIRを搭載しており、船舶の捜索や救難に使用するとのこと。ただ、保安庁職員の方に訊いたところだと、後続時間が6時間程度とやや短く、使いにくいところがあるとのことでした。ま、たしかに1分1秒を争うような捜索任務だと、6時間やそこらで戻らなければならないのは痛いかも(「現場」までの往復時間も6時間にカウントされることに注意)。普段は東京近海でパトロールをしているそうです。

U-4,入間基地 なんか見覚えのある機体だなぁ、と思ったら入間の航空祭で何度も見たことのあるU-4でした。っていうか第2輸送航空隊の所属機なのでまさに入間から来た機体です。

近くに乗員の方がいたので話を聞いてみたところ、木更津は1,800mの滑走路があるため、U-4でも離着陸可能だそうです。ちなみにU-4は約1,500mあれば運用できる模様。ヘリコプターの基地になぜ固定翼機が? と思いましたが、どうやら木更津駐屯地自体が少々大きめの基地だったようです。

C-1,入間基地 U-4が来ているならC-1も、というわけではないでしょうが、U-4と同じく第2輸送航空隊所属のC-1もしっかり来ていました。とはいえ、機体の周りにはほとんど誰もおらず……みなさん訓練展示場の周りに鈴なりになってました。そんな魅力ないかね?>C-1。 古い割にそれなりにいい機体だと思うんだけど。

隊員の方達もあまりに閑だったのか、操縦席を限定公開してました。どう限定してたかってーとちびっ子オンリーの公開ですね。子供がいてもおかしくない歳の私は当然のように断られました(苦笑)。

なお、航空祭終了後かなり早いタイミングで帰投していましたが、その際は鬱憤を晴らすかのような短距離離陸&急上昇を見せておりました。相変わらず無駄に運動性がいい機体です(ほめ言葉)。

YS-11M,厚木基地 こちらは海上自衛隊厚木基地から飛来した、第61航空隊のYS-11M。写真では見えにくいですが、機体後部の貨物ドアを全開にしています。

下総基地では展示されていなかったYS-11を陸上自衛隊の駐屯地で見るってのもなんか変な感じがします。

LC-90,厚木基地 こちらは周りに人がいなかったので詳しいところは聞けませんでしたが、尾翼の番号から見て同じく第61航空隊のLC-90。訓練展示領域の近くに駐機していたため、周りには結構な人だかり…でしたがだれもLC-90は見てませんでした(苦笑)。
T-400,美保基地 美保基地は第41教育飛行隊所属のT-400。普段あまり見ることが無い機体ですが、航空祭などではよく見かけます。なんとなく海上自衛隊機のように錯覚してしまうのはなぜだろう?
T-7,静浜基地 静浜基地から飛来したと思われる、第11飛行教育団のT-7。レシプロ機に見えますがれっきとしたターボプロップ機です(エンジン音はタービンエンジンのそれ)。

海上自衛隊のT-3もそうですが、ターボプロップ機なのに排気口がこれだけ小さいと言うことはやはりエンジン自体が小さいんでしょうかね? 一度中をのぞいてみたい気もします。

U-125,入間基地 これも見慣れた機体ですね。派手なカラーリングのおかげで所属がすぐに判ります(笑)。入間基地は飛行点検隊所属のU-125。11月3日の入間航空祭では毎年展示飛行を見せてくれます。が、ここでは地上展示のみ。結構好きな機体なんだけどなぁ。

と、ここまで書いてきたところでまたかなり長くなってしまったことに気付きました…… orz
しょうがないので「その3」に続きます。


木更津駐屯地航空祭に行ってきました。

2011-10-16 12:14:15 | 日記
下総基地航空祭の翌日は木更津駐屯地の航空祭に行ってきました。

下総基地同様、木更津駐屯地も初めての場所でした。
駅を降りた後、歩いて行こうかと思ったんですが雨がぱらつき始めたのとちょうど臨時バスが出るところだったため、バスに乗って移動。駅から5~10分くらいで到着しました。もっとも、会場について以後は雨に降られることもなく、存分に見て回ることができたのは幸い。予想以上に広い敷地内に、予想以上にいろんな機体が見られました。

ところで、今まで行った航空祭だと、たいてい何らかの屋台が出るので飲食物には(買うのに行列する以外は)困らないのですが、ここではそういった出店がほとんどありませんでした。格納庫内にいくつか店舗が出ていましたが、お昼を過ぎた頃には全店舗完売してました。かろうじて昼食用の牛丼弁当を確保しましたが、味・量共に今ひとつ。次に行くときは自前で用意しないと危なくてしょうがないですね。
ま、もっとも、行列している暇がないことも多いので、屋台の有無にかかわらず最低限の飲食物を用意しておくのは航空祭に行く際の基本ではあります(^^;。このときも食べ物はともかく、飲み物は用意してました。

さて、では以下に当日の写真などを。

V-107(退役), 木更津駐屯地 まず最初はこちら、昔懐かしバートル(現ボーイング)V-107。正確には川崎重工によるライセンス生産品なので、KV-107IIと呼ぶそうです。CH-47チヌーク同様、メインローターを前後に2基配置するタンデムローター式のヘリコプターです。以前は陸・海・空の三自衛隊で使用されていましたが、現在は全機退役しています。ちなみに米軍では同系統の機体がCH-46の名前で現在も使用中。海兵隊が使っているので沖縄普天間基地まで行けば国内でも見ることができます。

右の写真も退役して木更津駐屯地内で保管されている機体とのことですが、特殊なのはこの機体がVIPを運ぶ専用機であること。通常の機体と比べると窓が四角で、かつ数も多いです。下のCH-47J チヌークの写真を見てもらうと参考になりますが、通常の機体はあのように丸窓で、数も数個しかありませんでした。

CH-47J,木更津駐屯地
CH-47JA,木更津駐屯地
続いてはV-107の兄弟格であるボーイングCH-47「チヌーク」。前述のV-107の後継機で、日本で通常見られるヘリコプターとしては最大級の機体になると思います。

写真左上は導入当初の型であるCH-47J、左下が改良型であるCH-47JA。見分けにくいですが、CH-47JAの方が機首が細長い、着陸脚の位置が異なる、といった違いがあります。

木更津には多数のCH-47J/JAが配備されているようで、当日は6機以上の機体が体験飛行のため木更津の空を舞っていました。……体験飛行に申し込みそびれたのは痛かった(>_

AH-1S, 木更津駐屯地
AH-1S前半部分クローズアップ
木更津駐屯地にある部隊の目玉の一つと言える、ベルAH-1S「コブラ」対戦車ヘリコプター。なんと今回は派手なマーキングを入れた「痛車」ならぬ「痛コブラ」と化しておりました(笑)。もっとも、このマーキングがなされたのは左側面だけで右側面は通常通り。ついでに言うと、このマーキング自体、何かに描いた物を貼り付けただけのようで、おそらくは航空祭終了後すぐに剥がされたのではないかと思われます。
しかし、シャークティースはともかく、胴体中央部の絵柄は思い切ったことをするなぁと驚くやらあきれるやら…。

このコブラの傍らには搭載兵装の展示もされていたのですがそれは下の欄を見てください。

TOWミサイルの発射筒
70mm 対地ロケット弾
TOWと20mm機関砲の演習弾命中痕
左に掲載したのは、AH-1Sの手前に展示されていた、AH-1Sの搭載兵装。

写真左上の筒状の物がTOW 対戦車ミサイルで、AH-1Sの主力兵装です。もっとも、このときに展示されていたのは発射筒だけで、中身は入っていませんでした(笑)。実際にミサイルを搭載する際は、この筒ごとヘリコプターに搭載するそうです。左側が「前」で、ミサイルが搭載されている場合は左側から飛び出ていきます。

写真左中の奥においてある、黒い棒状の物が70mm対地ロケット弾(模擬弾)。隊員の方達は「ASR」と呼んでました。多分"Air to Surface Rocket"の略でしょうね。驚いたのはこのロケット弾、陸上自衛隊はクラスター弾頭の型(M261かな?)しか所有していないとのこと。ご存じの通り日本はオスロ条約によりクラスター弾頭の兵器の所持を規制されていますので、現状では使用できません。
私は「ロケット弾にクラスター弾頭を搭載した物を日本が所持している」ということは聞いていたのですが、「クラスター弾頭しか持ってない」というのは初めて知りました。当然、防衛庁内で後継となるロケット弾の選定が進められているとは思いますが、このとき隊員の方にお聞きした限りでは、まだ後継は決まっていないそうです。

左上と左中の写真の手前に並んでいる帯状の物が、機首の20mm機関砲から発射する砲弾です。展示されていたのは取り扱いを訓練する「擬製弾」と呼ばれる物で、発射薬などは入っていません。
展示されていたのは100発がリンクされていた弾薬ベルトなんですが、実際に持ってみると結構重いです。100発のベルトの片方の端を持って持ち上げてみましたが、片手では10~20発分しか持ち上がりませんでした。
ちなみにこの20mm砲弾を手で持つときは、薬莢側ではなく弾頭側を持つそうです。なぜかというと、静電気や事故で薬莢部の信管を刺激して暴発事故を起こさないためだとか。写真のようなベルトリンクに砲弾を取り付ける際も、そうやって砲弾を一つ一つ、手作業でベルトにリンクさせていくのだそうで、これまたなかなか大変そうな作業。実弾射撃とかのシーンは派手ですが、裏の作業は地味ですねぇ。

左下の写真は、前述のTOWと20mm機関砲で射撃した後の標的です。演習弾なので弾頭が爆発したりするわけではありませんが、それでも鉄板に大穴があいているのが見て取れます……撃たれる側には回りたくないですね(苦笑)

OH-1, 木更津駐屯地
OH-1の側面
AH-1Sとコンビを組んで行動する観測ヘリコプター OH-1。輸入やライセンス生産品が多い航空機の中では珍しく国産のヘリコプターです。軽快な動作を売りにしており、愛称は「ニンジャ」。だからというわけでもないでしょうが、写真右のOH-1には、ニンジャのペイントがなされてました。写真では全然目立たない…どころか直接見てもなかなか気づかないほど迷彩に溶け込んでいましたが。

この機体、コクピットを卯からのぞき込めるようになっていまして、写真右上にもあるように多数の人がのぞき込んでました。人が少ないように見えるのは、一度に台の上に乗れるのが二人までと制限されていたためで、登り口の前には行列ができてました。

同じ機体の右側面を写したのが右下の写真で、今回はパネルのみならずパイロンにぶら下げている2連装対空ミサイルポッドも開いて内部を見せてくれてました。写真のわっかのところに筒に入ったミサイルを搭載するようです。

LR-1連絡機, 木更津駐屯地 すでにロートル化している連絡機・LR-1。三菱製の国産ビジネス機MU-2を連絡機として採用した物で、現在でもかろうじて一部が現役にある模様です。
今回の航空祭では近くによって触れるようになっており、いろんな人が機体の中をのぞき込んでました。私もずいぶん久しぶりに見る機体ですが、しかし小さい。こんな小さい飛行機でしたっけ?
改めてみるとプロペラの位置が低いことと機体の真ん中よりにあることから、運用中に事故を起こしそうで怖い機体ではあります。
SH-60K, 館山基地
SH-60Kのキャビン内部
こちらは海上自衛隊第21飛行隊のSH-60K。館山基地の所属で、こちらも内部を公開して間近に見せてくれていました。写真右下はその内部で、ディッピングソナー(吊下式聴音機)を備えています。
UH-60A 左は在日米軍のUH-60A。確認していませんが、おそらくはキャンプ座間から飛来した機体と思われます。

H-60系のヘリコプターはどれも近くまで寄って触れるようになっていたので、なかなか観客が紛れ込まない写真を撮ることができませんでした(ヲイ)

SH-60B, 厚木基地
SH-60Bのキャビン内部
SH-60系列の初期バージョンであるSH-60B。神奈川県の厚木基地から飛来した、HSL-51の所属機です。写真ではわかりにくいですが、尾部に派手な色合いのマーキングをつけてました。CAG(隊司令)機なのかな?…ってよく見たらCAG機ってドアの右上にペイントされてますね。掲載している写真は縮小しているので見えないと思いますが、"CAPT. DANIEL S. CAVE(ダニエル・S・ケイブ大佐)"と書かれてます。ググってみるとCVW-5の指揮官名でした。他にも書いてあるかもしれませんが、ちょっと判りません。そもそも写しているときは気付かなかったし(^^;
<2011/10/18 追記>コクピットのドア下方に"CDR D. LOO Executive Officer" のペイントがありました。ググってみたところ、HSL-51副隊長、David Loo中佐の事のようです。

右下の写真はSH-60Bのキャビン内部です。奥に写っているのはソノブイの投射機。この構造を見ると、ソノブイは圧縮空気で射出するらしいことが判ります。
機体の外側には投射機の射出口があるはずなんですが、今回は板で塞がれていました。

ディッピングソナーが装備されている様子が見えなかったので近くの米軍の人に聞いたところ、SH-60Bはディッピングソナーは装備していないとのこと。後継機であるSH-60FやMH-60Rならば備えている、とのことでした。

写真はまだあるんですが、長くなってきたので今回はここでいったん終了。次回、「その2」に続きます。