ＪＲＬ－２０００Ｆ 修理しました
症状：長い間使用せずに放置していたところ
電源が入らなくなってしまった
検索をしてみると この種の故障は多くみられ
ほとんどが ＳＷ電源のＰＳ－１の電解コンデンサー不良 のようです
他の方の修理記事も参考にしながら見て下さい
あまり修理記事に載ってないような箇所に重点を置いて紹介します
JRL-2000F HF LINEAR AMPLIFIER 48 MOSFETs SEPP system
上蓋を外します
アンテナ整合部とＣＰＵが並んでいます
下蓋も外します
右がＳＷ電源部 左が増幅部
フロントパネルを外します
補強板を外して
こんな奥に取り付けネジ
配線を外します
ＳＷ電源のネジの１個は裏から
ＳＷ電源が外れました
ここは注意しながら外してください
次は問題のＳＷ電源 上蓋を外します
こちらは高圧電源です
下蓋を外します
右側の黒いのが 問題のＰＳ－１ ＳＷ電源
よく見るとすでに
腐食しています 間違いないようです
ラインフィルターを外して
ネジは３個で止まっています
腐食具合
結構漏れてますね
配線を外します
では ＳＷ電源を分解
こんな状態です
ＥＬＮＡなのに この機種のほとんどがこの原因です
故障していない方も 予防修理で取り替えておいた方がいいと思います
基板裏です
カーボン抵抗も電解液でビショビショ
アルコールで拭きます
電解コンデンサーを取り外しました
カーボン抵抗も割れてます
基板の腐食状況です
幸いにパターン切れは無かったので このまま続けます
５Ｖの三端子レギュレター入力側の電解コンデンサーも
容量を測ってみると
・・・無い
綺麗にアルコールで拭きとって 抵抗を取り替えました
抵抗値が読めないものもあったので カットアンドトライで決めました
参考に R11 2.2K
R12 470
R17 4.7K
R18 1K でした
そして組み上げて
１２Ｖに調整
ここで一度すべてを組み上げたのですが
筐体を触るとビリビリ来ます
どうも漏電している様子
接地してみると 漏電ブレーカーが落ちました
仕方ないので再度分解
原因は絶縁不良
こんな感じでフィルターコンデンサーが電解液で液浸し
これ以外にもたくさん・・・
ターミナル端子台もプラスチック部分同士で導通がありました
基板のエポキシ部分同士でも絶縁不良
やっぱり 別のものに取り替えた方が得策ですね
同じ程度のものなら数千円くらいでありますから
しかし 今回は これを直すことにします
あちこち １日かけてアルコールで拭き上げました
やっと１００ＭΩくらいまで絶縁が確保されたので
この辺で
分解時と逆の手順で組み立て
完了です
定格は出ましたね
