トーヨー新報記者日記

トーヨー新報記者による日々の出来事です。

塩こん部長

2009-03-03 18:45:28 | Weblog
家人によく呆れられてしまうのですが、
ふりかけや海苔の佃煮、塩昆布を愛してやまないぼくは、
一体、子供の舌なんでしょうか?
近年のヒットはハバネロ入りの「たんから(舌辛)のり」。
類似品で、黒胡椒を利かせた佃煮も賞味していたのですが、
どうも刺激の回り方が地味なので、「たんから」の圧勝ですw。
先週末は、わさび入りの海苔の佃煮も入手しました。

佃煮もご飯が進みますが、塩昆布も捨て難いです。
この塩昆布業界に凄腕の御仁がいらっしゃいます。
その名も塩こん部長! CMに出演されているのはご本人。
一昔前のお茶漬けのCMもそうでしたが、
ご飯を美味そうにかっ食らう姿には惚れ惚れします。
「くらこん」常務取締役営業本部長の野望は
世界を塩こんぶで埋めつくす!」ことだそうです。
……あ~、何ともご飯が欲しくなってきました。   (ぽか)

景気循環の4つの波

2009-03-03 12:58:53 | Weblog

景気循環は、周期を基にして4つの波に分類され、
それぞれ発表者の名前から
(1)コンドラチェフの波
(2)クズネッツの波
(3)ジュグラーの波
(4)キチンの波  ――と呼ばれています。
       ☆
各周期は、コンドラチェフの波が48~60年、クズネッツの波が約15~25年、
ジュグラーの波が約7~12年、キチンの波が約40か月とされています。
ジュグラーの波(主循環)は設備投資、キチンの波は在庫投資が起因。
クズネッツの波は人口の社会的増加とそれに伴う住宅建設投資、
コンドラチェフの波(大循環)の発生する原因は技術革新に置かれています。
       ☆
と、まあ景気循環についておさらいをしてみた訳なのです。
一般庶民の実感としては、良い時もあれば、悪い時もある。
それは否定できないし、当たり前だと諦めもつくのですが、
一番知りたいことは「この世界同時不況ムードは、いつまで続くの?」。
2月下旬にドイツのIFO経済研究所が業況指数を発表した際のコメントでは、
「全体的に見て、調査結果は景気循環の転換点を示唆してはいない」との認識。 (ぽか)

大豆肉

2009-02-26 17:27:46 | Weblog
昨夜は「大豆まるごとミート」なるものを食する。
国産大豆100%使用なのである。
パッケージにあったように、コチュジャン風味で頂く。
ぱっと見は肉だし、食感も肉なので、不思議な気分。

濃い味付けに持っていったので、味まで肉のような気は
するのだが、ふと大豆の味と言うか、きな粉の風味が
鼻腔をくすぐる。家人に聞くと、下拵えで茹でている際も
きな粉の匂いがしたという。肉の代用ではなく、
大豆を食べているんだと意識すれば、乙なもの。 (ぽか)

chkdsk

2009-02-26 12:07:10 | Weblog

久しぶりにお仕事用のPCのバックアップを取ろうと
大容量のハードディスクを弄っていたらば、
どうにもこうにも削除できないファイルが見つかった。
ファイルシステムのエラーか不良セクタがあるらしい。
(昔、誤って削除したファイルをサルベージするために
導入した復元ソフトが悪さをしたのかもしれない)
困ったものだと思いつつ、真っ黒なDOS窓を開き、
chkdsk」を実行。「chkdsk /F E:」みたいな感じで。
回線状況を見るために「ping」はよく打つけれど、
「chkdsk」はあまりお近付きになりたくないコマンドだなあ。 (ぽか)

美しい花

2009-02-25 12:59:16 | Weblog

別に仔細がある訳でもないけれど、近代文学を読み直していたりする。
小林秀雄が一部『吾妻鏡』を評している個所。
文学には文学の真相というものが、自ら現れるもので、
それが史家の詮索とは関係なく、事実の忠実な記録が誇示する
いわゆる真相なるものを貫き、もっと深いところに行こうとする
傾向があるのはどうも致し方ないことなのである。

       ☆
平易に言えば、客観的であろうが無味乾燥な“記録”よりも
日常を営む生活人にとっては“記憶”の方が大切なのではないか
(たとえ、それが誤っていたにせよ)――ということにもなるか。
もっとも、「事実の忠実な記録」などというものも眉唾物である。
仮に事実であったとしても、その一部分だけを取り出して
別な文脈の中に置いてしまえば、全く正反対の意味が生まれてしまう。
そんな経験には、誰もが日々ぶち当たっていることかと思う。
       ☆
一個の人間がいたにしても、その時々のどの場面、どの表情を何者が
どういった手法でサンプリングするかによって、その人の印象は千差万別。
解釈によって、いかようにもなる(そして皆が自分の解釈を誇示したがる)。
記憶は美しいものかもしれないけれど、その記憶さえも
記録を成り立たせるものと同根であることは認めないといけないか、と。
       ☆
小林のアフォリズムめいた一文、
美しい「花」がある、「花」の美しさというようなものはない
を短絡して、観念的なもの一切の否定を突き詰め過ぎてしまうと、
「美しい花」そのものまで見えなくなってしまいそうだ。
美しいかどうかはさて置き、生きた花は何らかの世界の中に置かれたもの。
それを単なる「花」として斫断した時、それこそ一観念に成り下がる。
単なる“事実”というものは、おそらくは一輪の(徒)花のようなものだろう。 (ぽか)

赤こんにゃく体験

2009-02-23 19:27:14 | Weblog

滋賀・近江八幡の名物と言えば、「赤こんにゃく」!
過日、入手した赤こんにゃくを使い慣れないままに自宅で調理。
最初は、ブロック状にカットした上で、煮物に投入。
気泡が多いのか味染みは良かったのですが、火を入れ過ぎて
血合いのようにくすんだ赤色が強調されたため、家人には不評。
敗者復活戦では、薄切りにしてカレー鍋に投入してみました。
かなり薄くカットしたのに、歯応えは十分。食感が愉快です。
気になる色は、カレーだしのカムフラージュで何とか。
赤こんにゃくの独特な赤色が映えるような器を選び、
刺し身こんにゃくにしたらば、夏場にはもっと美味しく食べられそう。 (ぽか)

与次郎と堀木

2009-02-20 12:35:04 | Weblog

敬愛する小説家の数は少なくないが、時折、思い出したように漱石を読む。
何と言うか、「基本」としか呼びようがなくて困るが、
野放図に面白いということもない代わりに、退屈なこともなくて、
数年置きにいくつかの長編を読み返してみることで、
過去に読んでいたその時々の自分自身を他人のように想起したりする。
昨夜は就寝前に、何読目だかの『三四郎』をフィニッシュ。
       ☆
九州(熊本~福岡)から上京した主人公、小川三四郎を振り回す脇キャラに
佐々木与次郎というすこぶる調子の良い男がいる。
内容空疎でないかとの疑いはともかく、常に慌ただしい“活動家”。
三四郎を他の主要キャラに引き合わせたり、様々な小事件に巻き込む役柄で、
茫洋とした三四郎を無理やり「巻き込まれ型」タイプの主人公に仕立て上げている。
『三四郎』という小説の魅力は実のところ、ヒロイン美彌子より与次郎の存在が大きいのでは?
……そんなことまで疑わせる“生きた”キャラクターと言えよう。
       ☆
そこで、太宰『人間失格』にも似たようなタイプがいたと思い出す。
青森から東京に出てきた主人公、大庭葉蔵にまとわり付く堀木正雄である。
堀木も上っ調子な男で、葉蔵を悪所に引っ張り込んだりする“悪友”だ。
しかしながら、しょうがない奴だなあと笑うしかない与次郎に対して、
堀木からは底意地の悪さが感じられる。怜悧な計算が透けて見える。
与次郎が三四郎に借銭した如く、堀木も葉蔵にたかりはするのだが、
実家での母堂に対する姿勢などにおいて、やり切れないけち臭さを覗かせる。
       ☆
与次郎と堀木が共に、軽佻浮薄で利己的な野郎であることに径庭はないのに、
(薄っぺらでエゴイスティックであることを難じるつもりもない……Who cares?)
どうにもこうにも受ける印象が違ってくるのは、南から来た男・三四郎と、
北から来た男・葉蔵の都市生活者に対する受け止め方の差異によるものか。   (ぽか)

すり減る

2009-02-20 08:56:40 | Weblog

1か月ほど前に右足首を捻った。
大昔に左足首を捻った時は、数か月ばかり、左足を引きずって歩く羽目になったけれど、
まあ何とか治った(肉眼でそれと分かるくらい、骨が少々変形してしまいはしたが)。
今回もあの時に比べれば、まだましと自分を騙し騙し、行住坐臥を過ごしていたらば、
2週間ほどで痛みも引いた。走ったり、暴れたりしなければ、何とかなりそう
……と油断していたためか、昨夜、JR大阪駅のエスカレーターから軽く飛び降りた際、
右足首に激痛が走った。捻りが加わった訳ではない。まともに体重が乗っただけだ。
それでも、右足首の関節か何かが詰まったような感触があった。
足の踵骨や距骨をつなぐパーツか、その類が、壊れてしまっているのかなあ。
金属疲労のように、身体にも経年劣化が訪れるということをつい忘れてしまいがちだ。 (ぽか)

大豆生田

2009-02-16 12:08:58 | Weblog
人名・地名の読みには癖があって、
実際に確認してみないことには、
はっきりしないことが多いのですが、
ニュースサイトなどで“大豆”について
検索をかけていると、よく引っ掛かってくる
姓(名字)に「大豆生田」というものがあり、
これはさすがに知らないと読めそうにありません。

微妙に異なる様々な読みがあるようなのですが、
おおまみゅうだ、おおまめうだ、まみゅうだ……等と
呼び習わすようです。栃木辺りに多いとか。
ちなみに、故・金田一春彦博士が
日本語で“みゅ”という発音が確認できる
唯一の単語として、この姓を挙げているそうです。 (ぽか)

便利屋稼業

2009-02-13 12:20:27 | Weblog

既に眠りに就いていた真夜中過ぎ、携帯電話が鳴る。
昔から、深夜にかかってくる電話はトラブルの元。
用心しつつ受話ボタンを押すと、常日頃、厄介になっている居酒屋の女将から。
どうやら、2階の座敷のカラオケセットのマイク音が入らないらしい。
2日後に座敷を使う団体客が予約を入れている。
女将は「カラオケが使えないと気まずいわ」と、おろおろ心配している。
翌日が休みだったので、「ちょっと、見に行くわ」と安請け負い。

考えてみれば、確かに数日前、その場所を使用したのはぼくだ。
しかし、カラオケ機器の類には一切触れていない。
(テレビをモニター代わりに借りただけ。
他の機材は全て持ち込みで、「秘密のビデオ会」を決行したのだ)

ま、いいやと翌日の午後、店を開けたばかりの女将を訪ねた。
既にカウンターで初老手前の男が独りで呑んでいた。
「一緒に呑もうや」と言う先客をいなしながら、2階に上がった。
奥の仕切り戸を開放して、カラオケ機器をチェック。
先日、確認して帰ったとおり、テレビ背面のケーブル類には問題がない。
マイク・スタンドから延びるコードを辿り、もつれ、絡み合う1本1本を確認。

やがて、前面入力の端子がひとつ外れているのが見つかった。
ためらうことなく、そこにピンを差し込むとマイクが生き返った。
確認のため、女将に1フレーズ適当に唄ってもらう。
昼日中から、ど演歌の煽情的なオケが鳴り響くのは、ちと恥ずかしい。
階段を下りると、「お礼やから」と女将に酎ハイを1杯頂き、どて焼きを摘まむ。
カウンターの客以外に、テーブルにも酔客が1人増えていて、しきりに仲間に誘う。 (ぽか)