メッセージコラム＃2015年2月22日（川崎 豊信師）②

神に従う

マルコ 3:14～15「そこでイエスは十二弟子を任命された。それは、彼らを身近に置き、また彼らを遣わし　　　　　　　　て福音を宣べさせ、3:15 悪霊を追い出す権威を持たせるためであった。


　私が高校生の時、アパートの下の階にベアードミラーというおじいさんが住んでいた。彼の妻が死ぬと彼は一人暮らしになった。そしてある時に不快な帯状疱疹にかかってしまった。
ある日、私の母は祈っていると主の御声を聞いたという。「空腹な者に食事を」。母は考えた。「私に何が出来るだろう」。「階下のベアードさんに食事を届けるのはどうだろうか」。
　毎晩、母はかなりの量の夕食を作った。そして6時の食事の時間になると夕食の席で、ベアードさんの分、すなわちサラダ一皿、デザート一皿、メインディッシュ一皿をボール紙で作った箱に入れ、銀紙か紙タオルでふたをした。食事が冷めないようにするためだ。
　そして母は私に言うのだ。「下のベアードさんに持っていってね」。私は階段を下り、ドアをノックする。しばらく待つと、ベアードさんがよろよろと歩いてきてドアを開ける。彼は私を見るといつもうれしそうにした。ベアードさんは、一日で一番良い食事にありつけると分かっていたからである。
　母は一日ももれることなくこれをした。旅行に出かけるときは、彼に食事を届ける為に何か方法を考えだした。3年が経った。ベアードさんは弱り特別養護老人ホームに入らなければならなくなった。母は主の問いに答えた。母は「空腹な者に食事を与えた」のだ。

Kevin Miller, Wheaton, Illinois

　マルコ3:14節に「イエスは十二弟子を任命された」とある。
　弟子たちは様々な素性や人生経験があった。しかし選ばれなかった人々と同様、さほど指導者としての潜在能力は持っていなかった。彼らに共通する特徴の一つは快くイエスに従う行動力である。私たちは自分に素養がないとリーダーになることをあきらめることはない。すぐれた弟子であることはイエスに心良く従うことなのである。（御心を知るには①状況　②みことば　③アドヴァイス…などが必要である。）