静商滝本が東洋大合格、斉藤と再戦熱望
- 東洋大に合格した静岡商・滝本中堅手。手に持つのは早実・斎藤投手の記念写真
夏の甲子園に出場した静岡商・滝本聖也中堅手(3年)が29日、東都大学リーグの東洋大経営学部経営学科に合格した。兵庫国体準決勝では早実・斎藤佑樹投手(3年)から本塁打。早大進学する斎藤とはリーグこそ異なるが、「またやってみたい」と大学選手権での再戦を熱望していた。
静岡商の1番打者が、戦国東都で1年目から足で勝負をかける。「入ったらすぐレギュラーを狙います。木のバットなら内野安打も増えると思うので、塁に出て走ってかき回したいと思います」。冬休みには後輩たちに交じって静岡商の合宿にも参加する予定。50メートル6秒1の足をなまらせない。高校でも1年夏から試合出場。大学でも入学早々から外野の一角を狙う。
今夏は、32年ぶりに静岡商を甲子園出場へ導いた立役者となった。県大会3回戦(対日大三島)では延長13回裏にサヨナラ犠飛。準々決勝(対静岡)では、1-1で迎えた5回に右翼へ決勝本塁打を放った。高校生活での1番の思い出だ。163センチと小柄だが、勝負強さとパンチ力には定評がある。
大舞台に強く、スター性は十分だ。国体では早実・斎藤から本塁打。「カウント2-0だったので外してくると思ったけど、くさい球をカットしようと思っていたら入った」。リーグは違うが、大学選手権での再戦を熱望する。「やってみたい。どのくらい成長しているか。あっちは知らないと思いますけど」と苦笑いしながら話した。
将来の夢は、プロ野球選手になること。東洋大は、先の大学・社会人ドラフトで中日自由枠の田中捕手、楽天1巡目の永井投手を輩出したばかり。プロを目指す滝本には最適な環境だ。走攻守そろうロッテ西岡を目標とするトップ打者は、大学球界でも大暴れする。【斎藤直樹】
[2006年11月30日10時30分 紙面から]