55年生きてきて、初めて言われたかもしれない
「子守歌を歌って」って
しかも直接じゃなく、電話で歌えって
それはちょっとね~
子守歌は、その地方独特に伝承されたものがあって、知ってるけど歌ってもらってもピンとこないこともよくある話
まさか、こんなリクエストを予測してなかったから、ハニーの住んでる富山県の子守歌なんてのは全然分からずに、なんとか誤魔化していたら、案の定さっさと寝てしまいました。
「こきりこ節」は、子守歌じゃないけど、の~んびりした調子が子守歌代わりになるかも知れないし、富山に伝わる日本最古の民謡なので、また駄々こねられたら、しょうがねえ、これ歌ってやろうかと思い、どうせなら正調「こきりこ節」を確認しました。
こきりこ in五箇山麦屋まつり
そうしたら、あれ?あれ?って疑問が次から次に
皆さんご存じですね?「こきりこ節」
♪こきりこの竹は、七寸五分じゃ~・・・ってやつ
歌だけ聴いてると、こう聞こえます
こぉ~きりぃこぉ~のぉ~~たぁけぇわぁ しぃちぃすぅんごぉぶぅじゃ~
七寸五分は、寸法ですから、長さを表しているのは分かります
竹の長さが七寸五分だと言っているのですが、歌詞を確認しないと、「こきりこ」というものの長さ(丈)は七寸五分(約22cm)だとも聞こえます。
ここんとこは、屁りくつなので、素直に「こきりこの竹」の長さは七寸五分だという整理で間違いないのでしょう。
「お竹は」と聞こえますが、これは丁寧語じゃなく、竹の前にある「の」の母音を引っ張って歌っているので 「ぉたぁけぇ」と聞こえてるだけですね
この半角で書いている母音は、日本音楽では「生み字」と呼ばれていて、独特のものですが、普通は、小さく書いたように小さい音で表現することが多いものです。
ただ、音階が上がって行く場合は、自然にクレッシェンドしますから、「お竹」のように聞こえてしまうのでしょう。
まあ、そんなこんなは、それこそ小さな?で、考えれば分かりますが、「まどのさんさんはででれこでん」っていったいなんでしょ?
「まど」はきっと「窓」なんだと思います
「ででれこでん」は擬声語なのでしょう
恐らく、「どんどんひゃらら~」とかそういう感じなのだと想像できます。
では、「さんさ」ってなに?
「さんさ時雨」とか「さんさ踊り」とか何気なく使っていますが、これを正確に定義できる人っているんでしょうか?
和歌において、出だしをよくするために用いられる冠頭語(かんとうご)だと言う説もあれば、民謡の合いの手に用いられる特に意味のないものという説もありますが、「こきりこ節」の場合は、どちらもあてはまらないようです。
意味を考えることが実は、ナンセンスなのかも知れないけど・・・
ここは、もう少し調べてみる必要があります。
それとこの「まどのさんさはででれこでん」は雅楽「越天楽」のメロディーそのものです。
地方に伝わる民謡というものは、概ね「俗楽」→「田舎節」で音階の整理ができますが、雅楽ど真ん中の越天楽が寸法どおりにあてはまるってところが謎だな~
雅楽:越天楽
じゃ「黒田節」どうなの?って疑問は?
確かに似てますね越天楽に
でも、黒田節は、今様越天楽で、メロディーのモチーフは越天楽だと分かっていますから、
「こきりこ節」とは同じ土俵では考えるのは間違いです。
ここんとこも、もうちょっと調べてみる必要がありますね~
北前船による伝承じゃ説明つかないし・・・
「こきりこ節」に関する雅楽的考察・・・なんて音大の卒論できちゃいそうだわぁ~
まあ、ハニーの駄々っ子も、ブログ1日分の役に立ったってことで・・・
半分眠そうな声で、甘えられると弱いんだな~
今日は、何言って俺を困らせるんだろ・・・
きっと・・・
あぁ~ん 指が勝手に・・・とか
体の芯がぁ~ はぁ~・・・とか
うふふw
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