【前衛俳句】
前衛俳句の運動は、赤尾兜子によれば、
昭和三十年一月に大阪で「新俳句懇話
会」の準備会が開かれ、金子兜太・鈴
木六林男・堀葦男・林田紀音夫・八木三
日女・赤尾兜子などのメンバーで発足
したという。三日女の
満開の森の陰部の鰓呼吸
は論議を呼んで、様々に解釈されたが、
作品は読者側に委ねられたもので、鑑賞
は自由でよい。
難解句といっても鑑賞者の知識不足や
経験の有無によることもあろうが、誤読
でないかぎり、読者側(鑑賞者)の自由
になる。しかし作者に言い分があるとす
れば、作り手にも問題点がないわけがな
い。作者の解説(自句自解)をもってし
ても納得できない作品はどう評価すれば
よいのだろう。難解とかぎらず、一般に
前衛とはいつでもそうした問題を含んで
いることは確かだ。
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