以前友達から素晴らしい話を聞いた。
数年前に聞いて以来、私も何人もの友達にその話を伝えてきた。
頑張らない勇気、やめる勇気。
ある若い登山家のインタビューをテレビで見た私の友達が感動した話。
あともう少しで頂上だ、という時にもし疲れていたら、
自分で大丈夫かな、とふと不安になった時の為に彼が必ず持って行くもの。
それは女性用の練り香水。
あともうちょっとで頂上。。。けど疲れてきた。、いう時に選択は2つある。
頑張って残りの力を振り絞って根性で登り続けるのか。きっと行ける。
それとも大事をとってまた明日登ろう、と今日は休むのか。
そういう迷った時に山の上で甘い香水の香りを嗅ぐ。
すると優しい女性が‘もう、休みなはれ’(勝手に言葉を想像しました)と
優しく、今日頑張ったね、ゆっくり明日登ればいいじゃない、
今日はゆっくり休んだら、、、というように言われているような気がして
頂上を目指すのをやめるという。
彼はそこでやめる勇気も必要だと言っていた。
疲れている身体にムチ打って、頑張ってももし万が一のことがあった場合、
それはそれでおしまい。
男性は特に、えいなにくそ根性で気合で行ってしまうこともできる。
なんだ、お前いくじがないな、ということもある。
けど自分の声に耳を澄ますことの大切さを、忘れてしまう。
鈍感になってしまうこともあるだろう。
私はもう何年も前に聞いたこの話を、よく思い出してはその時に無理に頑張るのをやめてきた。
私は非常に無理がきいて、昔から人から驚かれる至難の技を体力と根性でやってきた。
若い時はそれでいい。けれどそれでも疲れ知らずでやってきた自分が
実はとても疲れていた。
この登山家の話を聞いた時は、心から感銘を受けた。そうなんだ。
自分を大切に自分のペースでやった方がずっと上品で素敵だと思うようになった。
急ぐことはない。何のために? 誰のために?
私の父は自分の限界以上のことをやってきた人。
それを美徳としてきたと思う。そして身体は疲れ果てていた。
けど歳をとり今では身体がやめてくれ~という声を聞くようになった。
自分を大切にすることができると、本当に人をも大切にできる。
この登山家は誰なのかな、と思ったことはよくあった。
3日前にこのことを教えてくれた友達に先週野口健さんの講演が素晴らしかったよ、
と話したら、‘彼のことだよ、前言った練り香水の登山家は’と。
私は感動のあまりしばらく茫然とした。
なんだかここしばらく野口健モードの私である。
いつか会いたいな、同じ千葉県民!
今日から新しい日本が始まる。
自分を大切に、自分たちを大切に、大きな大きな家族として
助け合って、力を前に進むことに持っていけるように、争いからではなく
歩み寄り、高めあい、本来の日本人の素晴らしさを表現していける社会になって
いけばいいな。
家族でもそう。 仲のいい家族は成功する。あらゆることに。
けど争い、いさかいの多い家族は、エネルギーが分散して前に進んで行けない。
誰がどうだ、なんだと無駄なエネルギーを消費しまくり。
今までの日本の政治は変わっていく時代。
楽しい家族を目指しませんか~?