野鳥にまつわるお話

野鳥に関するいろいろな情報を個人的に調べ、掲載しています。

ジョウビタキとスズメ(西瀬戸内地方)

2018年05月13日 | 野鳥
スズメとモンツキドリ  (西瀬戸内地方)

 つばさにある白い斑点(はんてん)をキモノの紋(もん)に見たてて、モンツキドリという地方があり、ときどき ぴょこん とおじぎをして尾をふるわせる、かわいい冬鳥です。
その動作から、こんな話が―
昔、スズメとモンツキドリは姉妹でした。母親が重い病気になったとき、スズメはお歯グロを塗(ぬ)っていましたが、すぐやめてかけつけたので、死に目に会うことができました。
ところがモンツキドリは、化粧(けしょう)をしたりモンツキを着たりと時間をかけたので、死に目に間に合いませんでした。
 怒った父親はモンツキドリに「もう、こんりんざいタベモノをやらない」と言いました。
だから今でもモンツキドリ(=ジョウビタキ)は、おじぎをしているのです。
いっぽうスズメの口もとが黒いのは、途中で塗るのをやめたお歯グロのあとだというのです。
・・・西瀬戸内地方にある民話です。


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