元気の素 SMAPに愛を叫ぶブログ

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道徳のテキストのごとく

2005-03-08 | フィクションー思考の欠片
フィクションです。

「無くなったノート」

妹 「ちぃにいちゃん、この問題わから~ん」
ちぃ「ん?どれ」
妹が宿題を聞いてきた。
ちぃは、明日の学校の準備中だったが、自分の机からはなれて、妹の机に行った。
ちぃ「なになに、Aさんは、お店で…」
二人は年子だ。遊ぶ時は年の上下無く、じゃれあったり、けんかしたりしている。それでも勉強になると、ちぃの方が、まだ一日の長があり、妹は頼るのだ。ちぃもそれが嬉しいらしく、いそいそと教えている。

しばらくして、妹は宿題と明日のしたくもできて、大きい兄ちゃんと遊び始めた。
勉強を教えていたちぃは、遅くなった準備の続きだ。

ちぃ「あれ?国語のノートがない。おかしいなぁ。どこにおいたっけ?」
ちぃは、ドタバタ音を派手に立てて探している。
ちぃ「無いなぁ。教える前にはあったのに…妹のせいだっ。いっしょに探せよ」
妹 「やだ。しらないもん。今、遊んでるもん」
ちぃ「ナンだよ!」
ちぃは、ありそうにないところまで、かきまわしはじめた。

それを見ていた、大きい兄ちゃんは妹にこっそり耳打ちした。
「自分のランドセルの中とか、本棚とか見てやれば?」
妹と大きい兄は、妹のランドセルを調べた。

あった。ちぃの名前のノートが混じっていた。

泣きそうな妹に、大きい兄は、またこっそりと言う。
「ちょっと、黙って待ってて」とノートを後ろ手に乱雑なちぃの机に近寄った。
ちぃが後ろを向いている隙に、机になにげなく置いて戻ってきた。
妹は複雑な表情をしていたが、いたずらな大きい兄の目を見てたら、笑いがこぼれた。

ちぃ「あれ?あれ?あったー!!!おかしいなぁ。さっきまでなかったけどなぁ?」
大きい兄「ただ、ボケなだけじゃないの~」
ちぃ「なんだよ!ちがうよ!おっかしいなぁ~」

にやけた二人と、釈然としないちぃでした。

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