柔道とJUDO 総院長の伊藤です

オリンピックの柔道を見ていて、私はあることに気づきました。

それは、IOCの柔道競技が、もはや日本発祥の柔道ではなく、

ルールが日本人以外の諸外国により都合のいいように改善されたものになっているということです。

確かに、これは進化とも捉えられます。

しかし、伝統を守る日本人にとっては、受け入れがたい変化です。

伝統的な柔道の精神や技が、ルール変更によって失われていくように感じます。

今更、日本の伝統的なルールに戻すことは不可能でしょう。

しかし、このままでは、柔道本来の魅力が失われてしまうのではないかと危惧しています。

そこで私は、柔道とJUDO（国際柔道）を分けるべきだと考えます。

オリンピックではJUDOを、そして伝統的な柔道は、日本国内で発展させていくべきです。

空手だって伝統派空手やフルコンタクト空手、スポーツ空手など色々あります。

国際柔道連盟の参加団体は「スポーツ柔道」とこ「JUDO」にすればいいと思います。

先日、オリンピックでJUDOを見た後、レスリングを観戦しました。

すると、なんとJUDOとレスリングが区別がつかないほど似ていたのです。

これは、JUDOが伝統的な柔道からかけ離れて、

レスリング寄りになったことを示しているのではないでしょうか。

日本人の気質である柔道の伝統を守りながら、進化させていくためには、

JUDOとの明確な区別が必要だと感じます。