コゲのブログ

口太メジナ(小メジナ)の生態及び習性と釣り方 

メジナといえば冬の荒磯というイメージがあります。良型メジナを釣るのは初心者には難しいので、今回は、小メジナに焦点を当てて、その生態及び習性と釣り方を書いてみます。

晩春に生まれた小メジナは、翌年の梅雨どきになると約10センチに成長します。3年で約20センチに成長します。5年で25センチに成長します。7年で約30センチに成長します。

ここでいうところの小メジナとは、20~25センチ前後をいいます。30~40センチは中型メジナになり生態も習性も釣り方も変わってきます。

メジナは典型的な磯魚の一つで、その生活の全てが岩礁に大きく依存しています。また、昼行性で夜明けから日没までの間に活動します。時間帯的には、朝夕のマズメ時に行動が活発になります。

幼魚は磯際の岩礁を夜の休み場所とし、夜が明けると群れを成して沖の磯に出かける習性があります。成長するにつれて、3歳魚(小メジナ)以上になると、夜の休み場所はやや深い岩礁の裂け目になり、日中の行動範囲は広くなる傾向にあります。

小メジナ以上のサイズになると、行動範囲が広く敏捷になり、警戒心が非常に強くなります。メジナ釣りの格言で「シモリを狙え」「姿を隠せ」というのは、この魚の習性をから来ているといえます。

メジナの適水温は、12~26度といわれています。22度を越す高温になると、コマセには反応するが、サシエには見向きもしないという現象が見られます。11度前後になると、行動は著しく不活発になり、エサもほとんど食べなくなります。また、27度以上の高温が続いても、食欲が落ちる傾向が見られます。

小メジナ以上のサイズになると、塩分濃度の変化に対して適応性がなく、むしろ狭塩性で低塩分の水域は好まなくなります。河口近くの汽水域で、低潮時に大雨が降ると塩分濃度が下がり、活性が下がる傾向にあります。

メジナの脳は、視覚の中枢である視葉と運動の中枢である小脳冠が特に発達しています。また、臭葉もかなりの大きさがあります。このことから、メジナは主に視覚に頼って行動する敏捷な魚で、臭覚も鋭いということができます。

メジナのエサといえば、オキアミを連想すると思いますが、メジナは雑食性で、オキアミ、アミ、青イソメ、ジャリメ、イワシの切り身、海藻などを食べています。口太メジナの前歯がブラシのようになっているのは、岩の表面に付着している柔らかい藻などを食べるのに適しているからです。

エサに対する適応性は非常に広く、栄養障害を起こしません。従って、季節に応じて身近なものを主食にしています。

上記の生態や習性を熟知した上で、小メジナ釣りをすることが上達への近道となります。前回は大漁だったのに今回はボーズというケースがあると思います。何故大漁だったのか、何故ボーズっだたのか、生態と習性を知ればおよその推測ができます。過去の実績は、次回の釣行の際の貴重なデータになります。

文書がだいぶ長くなってしまったので、釣り方については後日ブログアップいたします。

まずは、生態と習性を把握することから小メジナ釣りを始めるとよいと思います。小メジナがコンスタントに釣れるようになったら、30センチオーバーの中型メジナにチャレンジしてみましょう。夢は40センチオーバーの良型メジナです。

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35センチの中型メジナ

このくらいのサイズになると、引き味が強くなり、小メジナとはタックル、仕掛け、釣り方が変わってきます。いきなりこのサイズを釣るのは難しいので、小メジナ釣りから始めるとよいと思います。


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