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メガネ場★スター

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鏡面加工とは何ぞや。

2008-04-20 | メガネ
サングラスなんかで外から見たら鏡みたいなのに
かけるとちゃんと外が見える!というのモノ見た事ありますか?
マジックミラーと同じ原理なんですが
あれはミラーレンズというまた別物なのでおいといて下さい。

元々レンズはまんまるです。
大きさはまちまちですが大体8cmCDくらい。
それを色んなフレームの形に合わせて端からゆっくり削ります。
当然医療機器の精密なものなのでガツガツ刃を入れるのではなく
ヤスリで粗砥からどんどん細かいものにしていき形を作ります。
なのでレンズのはじっこは結構ざらざら鮫肌のようです。
これをもっと細かいもので磨いたものが
「鏡面加工(ポリッシュ仕上げ)」です。

フルリムのものはレンズが直接手に触れる事はあまりないので
この加工はやりませんが、レンズの直接触れるタイプのもの、
ナイロール、リムレスだとダイレクトにレンズがむき出しなので
この加工が必要になってきます。
後はフレームからドドンとはみ出た分厚いレンズもたまにします。

レンズのむき出し部分がツヤツヤピカピカだとどうなるのか。

何より高級感が出ます。
特にフチなしのものなんかだと全身ツヤツヤです。
出回ったばかりの十円玉くらい嬉しい気持ちになれるはずです。
特に個人商店で作る場合は必ずと言っていいほどやってました。

また、光が反射する事でレンズのアウトラインがぼやけます。
つまり、レンズの厚みが気にならなくなります。
薄型にしても薄くならないよ、という方には割とオススメです。
(写真:右のレンズは光を反射せず真っ白になってます)

ですが、当然デメリットもあります。

目の周りに乱反射する鏡が常にあるのです。
必要以上に刺激のある光を目に入れてしまい目がちらつきます。
照明のほとんどは頭上にありますし、太陽光も上からの光です。
上だけにふちのあるものだとそうでもないのですが、
下ぶちのタイプのものやフチなしのものだと特に顕著です。

新しく買ったのになんか見づらい。
フチなしなのに視野が狭い。
そんな感覚が今までにあった方、もしかすると加工のせいかも。

海外では割合認知されているので
海外のお客様はかなりの割合で言ってきます。
日本は眼鏡先進国なんですが国民全体の意識はまだまだですね。

これから新しくメガネを作る方でしたら
作る前にメガネ屋さんに言ってみましょう。
「鏡面加工はしないで下さい」
それだけでもっと見やすくなるはずですよ。

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