チップに対するエトセトラ（笑）

「ミュージックフェアで石川さゆりがアメリカ旅行中にアメリカ人にしゃしんを撮ってもらったら、１ドルのチップを請求されたという事を話題にしてて、外国では、親切は只じゃない。という結論で纏まったところ。

僕が『文化が成熟していないからだ』と言うとーー

帰省していた妹（外資系企業に就職）が『チップは感謝の気持ちをモノとして表したもの（中略）チップを渡さないなんて、やりがい搾取だ』

と、反論。

やりがいの搾取というフレーズに狼狽して『チップを渡さない感謝のほうがより、いい』

とか、サヨクみたいなことを言ってしまいました。

議論が続けられれば、反撃のチャンスはあったかと思いますが、タイムアップ。

皆さんは、どう思われるだろう？」

「文化の違いですね」

「日本にも昔は『お茶代』とかあったんだよ？

ただ、日本の場合は廃れていったわけなんだけどね……

欧米の考え方としては、チップは従業員の成果給として定着しているらしい……

もし、日本で同じ事やったら、家電量販店やショップ店員は、サービスの押し売りしていることになりそうだね」

「……とりあえず、提督は否定的なんですね」

「だって、これは差別の温床だからね。

今でさえ、白人男性とそれ以外でチップの料金の違いがあるらしいし、そもそも、金銭の授受がある時点で『契約』だろう？

イスラム圏では、バクシーシ（喜捨）って事になってるけど、これを推し売る人がいるようだ。

まあ、基本金銭が絡むと血を見ることになるのは、世の常で、君子はみだりに財産なんて持たないもんだ。

いち早く、チップのない社会実現された文化が成熟していると言うのは、言い過ぎじゃないと思うんだけどな」

「……敷金と礼金」

「……あーうん。名残くらいはあるよね」