情報＝お金

大日本印刷から個人情報８６３万件流出　委託４３社、損害賠償請求も(産経新聞) - goo ニュース

「百科事典の全項目が、この CD 1 枚に！」
みたいな売り文句を、かつてよく目にしました。
いまや、それ以上の容量を持つメモリーカードが、
ケータイに収まってしまうような状況になっています。

情報のデジタル化による功罪は多々ありますが、
「情報を扱う人間の良心」というアナログ的な問題が、
結局のところ一番大きな
（しかも解決しづらい）課題なのですね。

セキュリティを強化するといっても、
情報は「利用するため」に存在するわけです。
どんなに強固な「金庫」を作ったところで、
それを開けるための「鍵」が必要になります。
究極的には、絶対盗まれないための秘策など
あるわけがないのです。

生体認証、ワンタイムパスワード、などなど、
複製しづらい鍵を作る工夫は進んでいます。
しかし、それを使う人間の「心」については、
技術同様に進化しているわけではありません。

世の中「いいひと」ばかりじゃないことは確かだけれども、
だからといって誰も信じないで生きていくことは、
そうそうできるものではありません。

お互いの損得勘定で成り立っているものがビジネスだとしても、
私生活においても損得勘定という価値観しかないのだとしたら、
そんな人生はまっぴら御免と言いたいです。

お金との付き合いかたって、
教育問題として捉えるべきなのかもしれません。
起業家向けの勉強ということではなく、
お金と正面から向き合うための知識や道徳観を、
義務教育に取り込む工夫は必要だと思います。