雨続きなので

ずっとグレーとか鉛色の空が続いているので、スカッと晴れている空の画像。これくらい気持ち良い青空、見たいわ～。今日は期待できそうなんだけど、今日だけね。

何か気持ちが晴れないことがあったわけではないし、体調が悪いわけでもない。だけどやはり空の色と同じでモヤっと沈みがちな季節です。梅雨時とはいえ、雨の降り方が乱暴になっているので注意したいです（雨被害にあわれた皆さんには本当に頑張ってほしい。そして危険な状況になる前に、どうか命だけは守ってください）。

こういうときにテンションを上げようとアップビートな80年代ロックを聴くっていうのもアリなんでしょうけど、余計に疲れちゃうような気がしてそういう音楽は選んでいません。今年の梅雨はショパンのピアノ曲。夜想曲集をヘビーローテーション。演奏者はアシュケナージ。安心のアシュケナージです。

アシュケナージさんの演奏について、中には「教科書通りで面白くない」なんて言う人もいますが、私はそうは思いません。どのCDを選んでも、間違いなく安定してきっちりと美しくて暖かい音色を聴かせてくれるピアニストだと思うんです。だから私にとっては「安心のアシュケナージ」。
これってどの世界でも言えることだと考えます。トリッキーなのは個性的で面白くて、決して嫌いじゃない。むしろ好き。だけど、基本がきっちりできていないと、トリッキーなことをしても結果が出ないと思うのです。面白くないの。
例えばスポーツ選手でも、基本をおろそかにして奇抜なプレーで注目は集める選手って、比較的選手寿命が短い。基本ができているということは「無理をしていない」ということだから、そんなに大きなケガもしないで長く続けられる。それが凄いと思うのです。教科書通りで良いのです。
私が長く仕事を続けることができているのも、ペーペーの頃にしっかり教えてくれた先輩がいたからですよ。先輩は私の教科書でした。感謝しかありません。

アシュケナージのショパン。圧倒的な美しさと包み込まれる暖かさ。幸福感しかない音の中で、いろんなことを思いながら過ごす梅雨の日です。