
宮部みゆきさんの『誰か Somebody』を読みました。
新作ではないけれど、この「杉村三郎シリーズ」は未読でした。なので順番通りに読んでおこうかと思いまして…。
夏の暑い日。今多財閥会長の運転手・梶田が自転車に轢き逃げされて亡くなった。社内報編集室で働く杉村三郎は、義父である今多会長から、梶田の2人の娘の相談相手になるように命じられた。姉妹の妹の方は、父を死に至らしめた犯人がいまだに見つからないことに焦れ、父が生きたあかしとして本を出版し、犯人を見つけるきっかけとしたいと考えていた。しかし姉は出版に反対している。姉の聡美は、幼い頃に“誘拐”された記憶があり、それが父の死に関係しているのかもしれないと杉村に打ち明ける。杉村は面識のあった梶田の人生を、彼なりの思いを持って辿って行くうちに…。
「ん~~~~~~」
読後の感想がこれ。宮部さんの作品にしては「?」が沢山ついてしまいました。
まず冒頭。「これ、誰か別の人が書いてないか? こんな文章書く人だっけ?」。初っ端からそう感じてしまったのです。この感覚は冒頭部分だけでしたけど…。
そしてストーリー展開も「っぽくなくない?」で、それが最後まで続いてしまいました。
この作品を書き上げたときって、宮部さん、スランプの時期だったのかしら?
だとしたら私的には「面白い」と思うのです。読む作品読む作品がどれも見事に面白くて、「そう来るか~!」ってやられた感ばかりな作品を書く人がスランプ? そんなことがあるなんて、実に人間臭いじゃないですか。
そして、作品中の登場人物である梶田姉妹も実に人間臭い、と言うか、嫌な女のタイプの代表選手みたいで、これも人間臭いと言いますか、読んでいて、みつをになったような気がしました。
「いいじゃない。仕方ないじゃない。人間だもの」
しかし冒頭以外は、文章や構成などは「流石」です。これだけ「?」と感じながらも最後まで読めてしまったのですから、面白くなかったわけではないのです。むしろ面白かった。ただ宮部さんぽくない部分が多かったかな~、ってだけ。
ファンだから、期待しすぎちゃうのがいけないのです。でもそうなっちゃうのも仕方ないな~。私だって「人間だもの」(この言葉、何でも使えて便利だな~)。
新作ではないけれど、この「杉村三郎シリーズ」は未読でした。なので順番通りに読んでおこうかと思いまして…。
夏の暑い日。今多財閥会長の運転手・梶田が自転車に轢き逃げされて亡くなった。社内報編集室で働く杉村三郎は、義父である今多会長から、梶田の2人の娘の相談相手になるように命じられた。姉妹の妹の方は、父を死に至らしめた犯人がいまだに見つからないことに焦れ、父が生きたあかしとして本を出版し、犯人を見つけるきっかけとしたいと考えていた。しかし姉は出版に反対している。姉の聡美は、幼い頃に“誘拐”された記憶があり、それが父の死に関係しているのかもしれないと杉村に打ち明ける。杉村は面識のあった梶田の人生を、彼なりの思いを持って辿って行くうちに…。
「ん~~~~~~」
読後の感想がこれ。宮部さんの作品にしては「?」が沢山ついてしまいました。
まず冒頭。「これ、誰か別の人が書いてないか? こんな文章書く人だっけ?」。初っ端からそう感じてしまったのです。この感覚は冒頭部分だけでしたけど…。
そしてストーリー展開も「っぽくなくない?」で、それが最後まで続いてしまいました。
この作品を書き上げたときって、宮部さん、スランプの時期だったのかしら?
だとしたら私的には「面白い」と思うのです。読む作品読む作品がどれも見事に面白くて、「そう来るか~!」ってやられた感ばかりな作品を書く人がスランプ? そんなことがあるなんて、実に人間臭いじゃないですか。
そして、作品中の登場人物である梶田姉妹も実に人間臭い、と言うか、嫌な女のタイプの代表選手みたいで、これも人間臭いと言いますか、読んでいて、みつをになったような気がしました。
「いいじゃない。仕方ないじゃない。人間だもの」
しかし冒頭以外は、文章や構成などは「流石」です。これだけ「?」と感じながらも最後まで読めてしまったのですから、面白くなかったわけではないのです。むしろ面白かった。ただ宮部さんぽくない部分が多かったかな~、ってだけ。
ファンだから、期待しすぎちゃうのがいけないのです。でもそうなっちゃうのも仕方ないな~。私だって「人間だもの」(この言葉、何でも使えて便利だな~)。